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七章
13 深夜美の敗北
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夕暮れと夜空の境目を切り取って、星屑をおまけして硝子玉に詰め込んだような紫の瞳が、どこまでも正確に追ってくる。
真祈は負の感情を持たない、完全無欠なる神の作品。
歴史の闇に潜み、生命体としての弱さを卑怯な手で補いながらどうにか生きてきた赤松の血族には眩しすぎる。
呪力で動体視力を強化しながらひた走り、時にはヒビシュを盾にしながら、
深夜美は真祈が放つ電撃や未知の動植物を避けきる。
しかし攻撃手段は無かった。
呪力は真祈には通用しない。
カルーの民には神の加護が、埋め込まれた『メ』がある。
下位種族であるアサルルヒの血では力負けする。
ただ、回避に徹している限り、真祈の方も、
深夜美を追い詰めることは出来ても殺しきることはできない。
真祈もそれは理解しているらしく、深夜美を鎮神たちから引き離してどうにか彼らに反撃の機を与えようとしているが、
当の鎮神たちは呪力の塊に包まれて今にも深夜美の支配下に堕ちようとしている。
島民たちの負の感情を喰らい、二ツ河島そのものと言ってもいいほどに膨れあがった呪力を注ぎ込まれれば、
多少カルーの民の血が入っていたところで屈するだろう。
ちらりと、深夜美の脳裏で唐突に銀色のものが舞った。
毒蟲たちの中で、小さいが健気に輝く、白銀の蝶。
嫌な予感を抱いて鎮神たちの方を見遣る。
蟲で拘束されていたはずの彼らの姿はそこに無く、
残された蟲たちがすごすごと深夜美の方へ逃げ帰って来ていた。
「馬鹿な――」
思わず呻きが漏れた隙に、
今まで深夜美を狙っていた真祈が地面へと雷を叩き込んだ。
落雷の後から植物が幾つも芽吹き、それぞれが一瞬で大樹へ育つと絡み合い、
深夜美と真祈の間に高く目の詰んだ障壁として組み上がる。
月明りが投げかけていた深夜美の影が、するりと闇に溶け合って消えた。
振り向いて空を見上げると、倉庫が宙に浮いていた。
木造で三畳ほどのそれが、土台ごと宙に静止している。
その下には鎮神、路加、団、与半が立っていた。
小さいとはいえ建物一つという重量を念動で浮遊させる不可は相当なものらしく、鎮神の顔からは血の気が失せている。
八つの瞳が真っ直ぐに深夜美を見据える。
深夜美も、引き攣る顔を冷笑の形に固めてから彼らを睨み返す。
視線が交わったのが開戦の合図とばかりに、互いが能力を繰り出す。
「カーレッジウィングス!」
鎮神が深夜美を目掛けて、特急列車もかくやという速度をつけて倉庫を降下させた。
深夜美はただ紅い邪視で破壊のイメージを現実に重ねる。
それだけで木の壁は脆い繊維へと分解されていき、土台のコンクリートも茹で卵の殻のように剥がれ落ちていき、
倉庫は屑の一片さえも地に落ちることなく存在を失う。
外壁が消えたことで、倉庫に収納されていたものが散らばる。
雑多な物の中で、銛や鉈などの刃物が十本近く深夜美を指し示したのが分かった。
鎮神が念力を込める対象を変えたのだ。
狙いを定めて降り注いでくる刃物も一瞬で塵にしてやろうと、さらなる呪力を送る。
しかし何かの力に阻まれて拮抗する感覚があり、刃物がなかなか錆びない。
路加の修復能力で、腐食した片っ端から復元されている。
鎮神の隣で団が何やら空中を指差す。
すると宙を重力に任せて落ちていた釘にも鎮神の念力が加わり、
五ダースはありそうなそれが全て深夜美の方へと飛んでくる。
団は念写で、武器になりそうなものを探知しているのだ。
「防げ、タンブル・ドゥ・アンセクトゥ!」
刃物も釘も、蟲の大群として現れた呪力の塊をその名と共に喚び出して盾とすることで防ぎきる。
しかし蟲の群れの中から突如として銀色の蝶が飛び出して来て、周囲に居た蟲たちを切り裂いた。
食い止めさせていた包丁が、一旦は殺したはずの勢いを取り戻して、深夜美の眼前まで迫る。
まずい、と息を呑んだ瞬間、深夜美と凶器の間に将太が割り込んで来た。
『深夜美を庇う』という命令を受けた彼が、神の呪いを受けたその身で飛来した刃を浴びる。
与半の悲鳴が耳に心地良い。
反撃に転じようとしたとき、名を呼ばれる。
「深夜美様、後ろ!」
叫んだのは、遠くに潜ませておいた楼夫だった。
よほどのことが無い限り手出しはしないよう言いつけてあった彼が、だ。
咄嗟に背後を振り向くと、一斗缶が宙に浮いていた。
ただのそれだけだ。
建物丸ごとや刃物の弾幕に比べれば実にくだらない。
疲労がピークに達した鎮神が放った自棄の一手かとも思った。
飛んでくる一斗缶に邪視を注げば、それはすぐに錆びて消えた。
中身の液体が空中に投げ出されると、勢いのついたまま鎗のように形成されて深夜美を狙ってくる。
「月の毒蛇を呑み下せ! スワローディアナ!」
与半が叫んだ。
別に驚きはしない――あの火事から彼らが生還した以上、誰ぞ液体を操る能力者でも覚醒しているのだろうとは予想していた。
地に這わせておいた蟲たちに命じ、落ちていた釘を弾いて跳ね上げさせる。
釘は与半の左目を正確に貫いた。
突如走った痛みに、彼は気を失わんばかりによろめく。
路加が慌てて駆け寄り、復元能力を施そうとしている。
しかし一瞬で傷や痛みが癒えるはずもなく、逞しい腕は何度も苦痛を逃す先を求めて宙を掻いている。
そんな状態で与半が能力を維持できるはずもない。
しかし鎗は消えていなかった。
予測を裏切る光景に、深夜美は息すら忘れそうになる。
与半の液体念動がまだ続いているのか、と慄いたが、
そうではないということは、皮肉にも凶器が眼前にまで迫ったことで理解できた。
いつの間にか水の鎗は固体へと変わっていたのだ。
「カーレッジウィングス!」
鎮神の声が響きわたる。
固体といってもどうやら氷ではない。
『何か』から与半が水分を奪って固め、残った固体を鎮神が操っているのだ。
深夜美が与半を攻撃した時点で、その連携は既に行われていたようだった。
それが何かなど考えている暇も無い。蟲たちに命じ、鎮神へも釘を飛ばさせる。
同時に自分を防御することも命じた。
間の悪いことに、盾に使えそうなヒビシュはもう近くに居なかった――否、盾役を使い切ったところを見計らって仕掛けてきたのだろう。
腐食能力を周囲に展開して、さらに身を守る。
しかし再び銀色の蝶が蟲の群れを切り拓いたかと思うと、
その間隙から無数の『鎗』が腐食することなく飛んできて、深夜美の全身を貫いた。
蟲が放った釘は、鎮神の目の前で念動によって勢いを相殺され、力無く落ちる。
遠くで楼夫が喚き、こちらへ来ようとしているようだった。
しかし今の自分では彼を守りきれず、的を増やすだけだ。
楼夫を一瞥して制してから、思考を巡らせ、一斗缶の中身が錆止めの塗料であったことに深夜美はやっと思い至る。
鎮神たちは、そして彼らに勝利への道筋を託した真祈は、最初からこれを狙っていたのだ。
手を翳して胸を庇ったばかりに、腕と胴が串刺しの直線状に並んでしまい、身動きがとれない。
痛みなど無視できる。
ただ、母に瓜二つのこの身体に無様で醜い傷をつけることを許してしまった自分に腹が立つ。
美しかった白磁のような皮膚は裏返って血肉と混じり合い、
官能的な流線形を描いていた肉体の稜線は掻き回されて形を失っている。
頽れながら深夜美は夜空に見たのは、近くて遠い、母の姿だった。
そのまま地面に叩きつけられるかと思ったが、駆け寄って来た楼夫に抱きとめられる。
「退きましょう! 深夜美様!」
「っ……いや、だ……!」
壊され、失い、奪われることには慣れている。
だからこそ自分は、一族の栄華を奪取するために立ち上がった。
深夜美が父とは異なると自負しているのは、自らが悪と知っていて、報いを受ける覚悟をしていることだ――
もちろん、おとなしくやられてやる気など無いが。
だから鎮神たちを恨む気はさらさら無い。
許せないのは、計画の半ばで歩みを止めてしまう自分。
胸と手を縫い留める鎗を力任せに折ると、その振動が内臓を圧し潰し、
腹の底から上ってきた粘っこい血が口を流れ出ていく。
肉を軋ませながら、鎮神たちに向かって歩む。
鎮神たちは深夜美が何か仕掛けてくるのではないかと警戒し、動けないでいた。
「能力を破ったごときで……肉体を切り刻んだごときで……
災厄を殺せると思うな――!」
奴らの足元の地盤を腐食させ、そこからさらに横穴を穿って虚無の海に繋げてやる。
そう念じながら邪視に念を込めるが、能力は発動せず、
ただ眼窩から生温いものが流れ出した。
掌でそれを受け止めてみると、虹彩の色が溶けだしたかのような鮮やかな赤が濡らした。
脳が冷えていく感覚と共に、眼は見開いているはずなのに視界が暗くなっていき、とうとう深夜美は倒れ伏す。
言うことを聞けない自分のことを、楼夫はまた抱きとめてくれたのだろうか。
それを確かめる五感の全ては凍りついていた。
真祈は負の感情を持たない、完全無欠なる神の作品。
歴史の闇に潜み、生命体としての弱さを卑怯な手で補いながらどうにか生きてきた赤松の血族には眩しすぎる。
呪力で動体視力を強化しながらひた走り、時にはヒビシュを盾にしながら、
深夜美は真祈が放つ電撃や未知の動植物を避けきる。
しかし攻撃手段は無かった。
呪力は真祈には通用しない。
カルーの民には神の加護が、埋め込まれた『メ』がある。
下位種族であるアサルルヒの血では力負けする。
ただ、回避に徹している限り、真祈の方も、
深夜美を追い詰めることは出来ても殺しきることはできない。
真祈もそれは理解しているらしく、深夜美を鎮神たちから引き離してどうにか彼らに反撃の機を与えようとしているが、
当の鎮神たちは呪力の塊に包まれて今にも深夜美の支配下に堕ちようとしている。
島民たちの負の感情を喰らい、二ツ河島そのものと言ってもいいほどに膨れあがった呪力を注ぎ込まれれば、
多少カルーの民の血が入っていたところで屈するだろう。
ちらりと、深夜美の脳裏で唐突に銀色のものが舞った。
毒蟲たちの中で、小さいが健気に輝く、白銀の蝶。
嫌な予感を抱いて鎮神たちの方を見遣る。
蟲で拘束されていたはずの彼らの姿はそこに無く、
残された蟲たちがすごすごと深夜美の方へ逃げ帰って来ていた。
「馬鹿な――」
思わず呻きが漏れた隙に、
今まで深夜美を狙っていた真祈が地面へと雷を叩き込んだ。
落雷の後から植物が幾つも芽吹き、それぞれが一瞬で大樹へ育つと絡み合い、
深夜美と真祈の間に高く目の詰んだ障壁として組み上がる。
月明りが投げかけていた深夜美の影が、するりと闇に溶け合って消えた。
振り向いて空を見上げると、倉庫が宙に浮いていた。
木造で三畳ほどのそれが、土台ごと宙に静止している。
その下には鎮神、路加、団、与半が立っていた。
小さいとはいえ建物一つという重量を念動で浮遊させる不可は相当なものらしく、鎮神の顔からは血の気が失せている。
八つの瞳が真っ直ぐに深夜美を見据える。
深夜美も、引き攣る顔を冷笑の形に固めてから彼らを睨み返す。
視線が交わったのが開戦の合図とばかりに、互いが能力を繰り出す。
「カーレッジウィングス!」
鎮神が深夜美を目掛けて、特急列車もかくやという速度をつけて倉庫を降下させた。
深夜美はただ紅い邪視で破壊のイメージを現実に重ねる。
それだけで木の壁は脆い繊維へと分解されていき、土台のコンクリートも茹で卵の殻のように剥がれ落ちていき、
倉庫は屑の一片さえも地に落ちることなく存在を失う。
外壁が消えたことで、倉庫に収納されていたものが散らばる。
雑多な物の中で、銛や鉈などの刃物が十本近く深夜美を指し示したのが分かった。
鎮神が念力を込める対象を変えたのだ。
狙いを定めて降り注いでくる刃物も一瞬で塵にしてやろうと、さらなる呪力を送る。
しかし何かの力に阻まれて拮抗する感覚があり、刃物がなかなか錆びない。
路加の修復能力で、腐食した片っ端から復元されている。
鎮神の隣で団が何やら空中を指差す。
すると宙を重力に任せて落ちていた釘にも鎮神の念力が加わり、
五ダースはありそうなそれが全て深夜美の方へと飛んでくる。
団は念写で、武器になりそうなものを探知しているのだ。
「防げ、タンブル・ドゥ・アンセクトゥ!」
刃物も釘も、蟲の大群として現れた呪力の塊をその名と共に喚び出して盾とすることで防ぎきる。
しかし蟲の群れの中から突如として銀色の蝶が飛び出して来て、周囲に居た蟲たちを切り裂いた。
食い止めさせていた包丁が、一旦は殺したはずの勢いを取り戻して、深夜美の眼前まで迫る。
まずい、と息を呑んだ瞬間、深夜美と凶器の間に将太が割り込んで来た。
『深夜美を庇う』という命令を受けた彼が、神の呪いを受けたその身で飛来した刃を浴びる。
与半の悲鳴が耳に心地良い。
反撃に転じようとしたとき、名を呼ばれる。
「深夜美様、後ろ!」
叫んだのは、遠くに潜ませておいた楼夫だった。
よほどのことが無い限り手出しはしないよう言いつけてあった彼が、だ。
咄嗟に背後を振り向くと、一斗缶が宙に浮いていた。
ただのそれだけだ。
建物丸ごとや刃物の弾幕に比べれば実にくだらない。
疲労がピークに達した鎮神が放った自棄の一手かとも思った。
飛んでくる一斗缶に邪視を注げば、それはすぐに錆びて消えた。
中身の液体が空中に投げ出されると、勢いのついたまま鎗のように形成されて深夜美を狙ってくる。
「月の毒蛇を呑み下せ! スワローディアナ!」
与半が叫んだ。
別に驚きはしない――あの火事から彼らが生還した以上、誰ぞ液体を操る能力者でも覚醒しているのだろうとは予想していた。
地に這わせておいた蟲たちに命じ、落ちていた釘を弾いて跳ね上げさせる。
釘は与半の左目を正確に貫いた。
突如走った痛みに、彼は気を失わんばかりによろめく。
路加が慌てて駆け寄り、復元能力を施そうとしている。
しかし一瞬で傷や痛みが癒えるはずもなく、逞しい腕は何度も苦痛を逃す先を求めて宙を掻いている。
そんな状態で与半が能力を維持できるはずもない。
しかし鎗は消えていなかった。
予測を裏切る光景に、深夜美は息すら忘れそうになる。
与半の液体念動がまだ続いているのか、と慄いたが、
そうではないということは、皮肉にも凶器が眼前にまで迫ったことで理解できた。
いつの間にか水の鎗は固体へと変わっていたのだ。
「カーレッジウィングス!」
鎮神の声が響きわたる。
固体といってもどうやら氷ではない。
『何か』から与半が水分を奪って固め、残った固体を鎮神が操っているのだ。
深夜美が与半を攻撃した時点で、その連携は既に行われていたようだった。
それが何かなど考えている暇も無い。蟲たちに命じ、鎮神へも釘を飛ばさせる。
同時に自分を防御することも命じた。
間の悪いことに、盾に使えそうなヒビシュはもう近くに居なかった――否、盾役を使い切ったところを見計らって仕掛けてきたのだろう。
腐食能力を周囲に展開して、さらに身を守る。
しかし再び銀色の蝶が蟲の群れを切り拓いたかと思うと、
その間隙から無数の『鎗』が腐食することなく飛んできて、深夜美の全身を貫いた。
蟲が放った釘は、鎮神の目の前で念動によって勢いを相殺され、力無く落ちる。
遠くで楼夫が喚き、こちらへ来ようとしているようだった。
しかし今の自分では彼を守りきれず、的を増やすだけだ。
楼夫を一瞥して制してから、思考を巡らせ、一斗缶の中身が錆止めの塗料であったことに深夜美はやっと思い至る。
鎮神たちは、そして彼らに勝利への道筋を託した真祈は、最初からこれを狙っていたのだ。
手を翳して胸を庇ったばかりに、腕と胴が串刺しの直線状に並んでしまい、身動きがとれない。
痛みなど無視できる。
ただ、母に瓜二つのこの身体に無様で醜い傷をつけることを許してしまった自分に腹が立つ。
美しかった白磁のような皮膚は裏返って血肉と混じり合い、
官能的な流線形を描いていた肉体の稜線は掻き回されて形を失っている。
頽れながら深夜美は夜空に見たのは、近くて遠い、母の姿だった。
そのまま地面に叩きつけられるかと思ったが、駆け寄って来た楼夫に抱きとめられる。
「退きましょう! 深夜美様!」
「っ……いや、だ……!」
壊され、失い、奪われることには慣れている。
だからこそ自分は、一族の栄華を奪取するために立ち上がった。
深夜美が父とは異なると自負しているのは、自らが悪と知っていて、報いを受ける覚悟をしていることだ――
もちろん、おとなしくやられてやる気など無いが。
だから鎮神たちを恨む気はさらさら無い。
許せないのは、計画の半ばで歩みを止めてしまう自分。
胸と手を縫い留める鎗を力任せに折ると、その振動が内臓を圧し潰し、
腹の底から上ってきた粘っこい血が口を流れ出ていく。
肉を軋ませながら、鎮神たちに向かって歩む。
鎮神たちは深夜美が何か仕掛けてくるのではないかと警戒し、動けないでいた。
「能力を破ったごときで……肉体を切り刻んだごときで……
災厄を殺せると思うな――!」
奴らの足元の地盤を腐食させ、そこからさらに横穴を穿って虚無の海に繋げてやる。
そう念じながら邪視に念を込めるが、能力は発動せず、
ただ眼窩から生温いものが流れ出した。
掌でそれを受け止めてみると、虹彩の色が溶けだしたかのような鮮やかな赤が濡らした。
脳が冷えていく感覚と共に、眼は見開いているはずなのに視界が暗くなっていき、とうとう深夜美は倒れ伏す。
言うことを聞けない自分のことを、楼夫はまた抱きとめてくれたのだろうか。
それを確かめる五感の全ては凍りついていた。
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