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心が死んだ
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病院を出て少し歩くと、母は私の手を振りほどいた。
低い声で「泣き止みなさい。」とだけ言った。
駅前は人が多く、母は振り向きもせず歩いて行ってしまい見失ってしまった。
横断歩道を渡り、ビルの間の細い道を走って追い掛けた。
母を見つけてすぐ後ろまで追いついた。
ここまで来ると周りには殆ど人がいない。
「何で保育園なんか行ったのよーっ!」
母がヒステリックに叫んだ。
「恥かかせやがって!」
「あんたのせいで怒られたじゃない!」
「私がご飯食べさせてないみたいじゃない!」
「私は結婚なんてしたくなかったのに!」
「あんたのお父さんがしつこいから!」
「産むときだって凄く痛くて時間が掛かって。」
「産みたくなかったの!」
「可愛くもなんともない。」
「どうすんのよ、ご飯食べさせてないって噂になったら。」
「あんたのせいだからね!許さないからね!」
知ってたよ、前からずっとそうじゃん。
陣痛が辛かったって何度も聞かされたし、私が何か話したくても全然興味無さそうで、保育園どうだった?とか、お友達出来た?とか聞かれた事ないもん。
なのに、外で近所の人に会うと私の自慢したり、抱き寄せたりするんだよね。
そんな母に嫌悪感しか無かった。
それが態度に出ているから、余計に可愛くないんだろうな。
拒絶されるとわかっているから、自分から甘える事もしなくなっていた。
ほんの少し残っていた親への期待。本やテレビの中の家族みたいな感じ。
今日で全部諦めよう。
心が閉じた。
心が死んだ。
低い声で「泣き止みなさい。」とだけ言った。
駅前は人が多く、母は振り向きもせず歩いて行ってしまい見失ってしまった。
横断歩道を渡り、ビルの間の細い道を走って追い掛けた。
母を見つけてすぐ後ろまで追いついた。
ここまで来ると周りには殆ど人がいない。
「何で保育園なんか行ったのよーっ!」
母がヒステリックに叫んだ。
「恥かかせやがって!」
「あんたのせいで怒られたじゃない!」
「私がご飯食べさせてないみたいじゃない!」
「私は結婚なんてしたくなかったのに!」
「あんたのお父さんがしつこいから!」
「産むときだって凄く痛くて時間が掛かって。」
「産みたくなかったの!」
「可愛くもなんともない。」
「どうすんのよ、ご飯食べさせてないって噂になったら。」
「あんたのせいだからね!許さないからね!」
知ってたよ、前からずっとそうじゃん。
陣痛が辛かったって何度も聞かされたし、私が何か話したくても全然興味無さそうで、保育園どうだった?とか、お友達出来た?とか聞かれた事ないもん。
なのに、外で近所の人に会うと私の自慢したり、抱き寄せたりするんだよね。
そんな母に嫌悪感しか無かった。
それが態度に出ているから、余計に可愛くないんだろうな。
拒絶されるとわかっているから、自分から甘える事もしなくなっていた。
ほんの少し残っていた親への期待。本やテレビの中の家族みたいな感じ。
今日で全部諦めよう。
心が閉じた。
心が死んだ。
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