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5章 天下統一
鍾会のぼやき
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ふわぁ。
ったく。
だりぃっすね。
司馬懿様にも困ったものっす。
まぁ、1番悪いのは超がつくほどのボンクラのせいっすけど。
ボンクラが誰かっすか?
そんなの曹丕の愚か者に決まってるじゃないっすか。
なんで、曹丕が愚か者なのかっすか?
はっ。
その前に自己紹介がまだっすね。
俺っちの名前は鍾会っす。
そうっすね。
1つは、先行きが全く見えてないってことっすね。
これに関しては、司馬懿様とそもそも揉めるのが間違いっす。
2つは、司馬懿様にあれだけ頼って居ながら負け込むとすぐに責任を押し付けたことっすね。
献帝を奪われたのは曹丕の落ち度っす。
霊帝の存在が明らかになった以上、献帝は大義を掲げる上での絶対条件っす。
人は国についてくるわけじゃないっすよ。
大義に付いてくるっす。
まぁ司馬懿様も曹操の暗殺ができなかったのは痛かったっすけど、まだ巻き返せる領域だったっす。
3つは、時間稼ぎすらろくにできない大馬鹿者ってことっす。
これは周知の事実の通り、曹丕が司馬懿様に泣きついたことっす。
曹操に泣きついて、裏から時間稼ぎするのが賢いやり方っす。
全く馬鹿で役に立たないのが曹丕ってボンクラっす。
4つは、規格外の存在を把握できて居なかったことっすね。
これは曹丕と司馬懿様の双方に言えることっすけど。
司馬懿様と劉義賢の会談の席に実は俺っちも隠れてたっす。
隙あれば、暗殺してやるつもりっしたからね。
ところが鬼気迫る気迫に逆に俺っちが殺されると思ったっす。
まるで、こっちのことを見透かしているような風邪でもないのに背筋に悪寒が走ったっすよ。
怖いったらありゃしないっす。
あれは司馬懿様とまた違った化け物っす。
どんだけの修羅場を乗り越えたらあぁなるんすかね。
はぁ。
司馬懿様に付いてたら暫くは安泰だと思ってたのに、ホント散々っすよ。
俺っちが震えてちびりそうになるんすから。
5つは、司馬懿様が劉義賢と停戦協定を結んで、完全に曹操のことを蚊帳の外に置いて完全に油断していた事っす。
これに関しては、俺っちも曹操は劉義賢もとい蜀漢に降伏したと思ってたっすから完全にやられたっす。
6つは、司馬昭様の寝返りっすかね。
許昌の時から女の影はチラついてっす。
恐らく蜀漢の女に現を流したんじゃないっすかね。
司馬懿様も気付いて見逃してるような気がしたっす。
今考えれば、あの時から既に司馬の血を後世に残す一つの方法として考えてたっすね。
その辺りがうちの親父は、全然ダメっすね。
まぁ俺っちも司馬懿様を選んだ時点で同罪っす。
親父のことをダメ出しできる身分じゃないっすね。
7つは、やっぱり厄介な同僚の存在を曹丕が全く把握できてなかったことっす。
厄介な同僚が誰かっすか?
ハァ。
全く、この話から読み始めたんじゃないっすよね?
これは、俺っちのぼやきの回っすよ。
どうでもいい話をしてる回っす。
わかってるっすか?
寧ろ、この回こそ、読む必要のない回っすよ。
えっ?
それでも説明ぐらいできるだろっすか?
ハァ。
やれやれ、そんなに聞きたいっすか?
厄介な同僚ってのは、鄧艾のことっすよ。
えっ?
俺っちと鄧艾の絡みなんて、聞いてないっすか?
ハァ。
また作者のやらかしっすね。
良いっすよ。
そういうことなら俺っちが語ってやるっすよ。
元々、鄧艾の奴も司馬懿様寄りだったんすよ。
えっ?
何で、聡明な鄧艾が司馬懿様寄りの説明っすか?
まぁ、司馬懿様は裏では手広くやってるっすけど表立ってはやってないっすからね。
そんなに皆さんが思うほどの悪い印象ってのは無いんすよ。
それは皆さんがわかってて見てるからっすよ。
決めつけって奴っす。
民衆たちには全く悪い印象が持たれてないんすから。
まぁ、それは今ここに兗州の兵の全軍が司馬懿様の腹心やってた親父に文句言わずについてきてることからもわかるっしょ。
まぁ、そんなわけで俺っちと鄧艾は司馬懿様の元で共に学んでたんすよ。
潮目が変わったのは、陳琳のやつのせいっすね。
アイツは事あるごとに『曹丕様が人質を取るような真似をするわけがない。明らかに司馬懿の入れ知恵によるものである』なんて吹聴してたっすからね。
鄧艾は、俺っちと違って正義感の塊みたいなやつっすから司馬懿様のことを疑うのにも時間はかからなかったっすよ。
えっ?
だったらお前は陰険なのかって聞いてるっすか?
そうっすね。
手段のためなら暗殺を用いるあたり、そう思ってもらって良いっすよ。
それにしても最近の司馬懿様は本当に良いように利用されてるっすね。
これも全て、劉義賢の掌の上って事なら本当にとんでもない化け物っすよ。
まぁ、でも化け物を倒すのは化け物って相場は決まってるっすよね。
近いうちに司馬懿様も俺っちのように地獄に堕ちるんすよ。
あーあ。
死ぬ間際に出てくる考えがぼやきばっかりとか本当、俺っちの人生はくだらなかったすね。
劉豹「言え!文姫は何処にいる!我が妻を何処に隠した!」
鍾会「絶対言わねぇっす。せいぜい寝取られを見せつけられて絶望するっすよ。それが俺っちを討ち取ったお前への意趣返しっす」
劉豹「コイツ。まだ死ぬな。まだ死ぬんじゃない。文姫のことを話せ。話してくれ、頼む。そんな、もう事切れている。クソ。クソ。クソーーーーー」
へへっ。
絶対言ってやらねぇっす。
でも、安心するっすよ。
アンタの嫁さん、あれはあれで傑物っす。
司馬懿様を手間取らせるぐらいには、、、。
この思考が鍾会の最後となり、物言わぬ骸と成り果てた。
ったく。
だりぃっすね。
司馬懿様にも困ったものっす。
まぁ、1番悪いのは超がつくほどのボンクラのせいっすけど。
ボンクラが誰かっすか?
そんなの曹丕の愚か者に決まってるじゃないっすか。
なんで、曹丕が愚か者なのかっすか?
はっ。
その前に自己紹介がまだっすね。
俺っちの名前は鍾会っす。
そうっすね。
1つは、先行きが全く見えてないってことっすね。
これに関しては、司馬懿様とそもそも揉めるのが間違いっす。
2つは、司馬懿様にあれだけ頼って居ながら負け込むとすぐに責任を押し付けたことっすね。
献帝を奪われたのは曹丕の落ち度っす。
霊帝の存在が明らかになった以上、献帝は大義を掲げる上での絶対条件っす。
人は国についてくるわけじゃないっすよ。
大義に付いてくるっす。
まぁ司馬懿様も曹操の暗殺ができなかったのは痛かったっすけど、まだ巻き返せる領域だったっす。
3つは、時間稼ぎすらろくにできない大馬鹿者ってことっす。
これは周知の事実の通り、曹丕が司馬懿様に泣きついたことっす。
曹操に泣きついて、裏から時間稼ぎするのが賢いやり方っす。
全く馬鹿で役に立たないのが曹丕ってボンクラっす。
4つは、規格外の存在を把握できて居なかったことっすね。
これは曹丕と司馬懿様の双方に言えることっすけど。
司馬懿様と劉義賢の会談の席に実は俺っちも隠れてたっす。
隙あれば、暗殺してやるつもりっしたからね。
ところが鬼気迫る気迫に逆に俺っちが殺されると思ったっす。
まるで、こっちのことを見透かしているような風邪でもないのに背筋に悪寒が走ったっすよ。
怖いったらありゃしないっす。
あれは司馬懿様とまた違った化け物っす。
どんだけの修羅場を乗り越えたらあぁなるんすかね。
はぁ。
司馬懿様に付いてたら暫くは安泰だと思ってたのに、ホント散々っすよ。
俺っちが震えてちびりそうになるんすから。
5つは、司馬懿様が劉義賢と停戦協定を結んで、完全に曹操のことを蚊帳の外に置いて完全に油断していた事っす。
これに関しては、俺っちも曹操は劉義賢もとい蜀漢に降伏したと思ってたっすから完全にやられたっす。
6つは、司馬昭様の寝返りっすかね。
許昌の時から女の影はチラついてっす。
恐らく蜀漢の女に現を流したんじゃないっすかね。
司馬懿様も気付いて見逃してるような気がしたっす。
今考えれば、あの時から既に司馬の血を後世に残す一つの方法として考えてたっすね。
その辺りがうちの親父は、全然ダメっすね。
まぁ俺っちも司馬懿様を選んだ時点で同罪っす。
親父のことをダメ出しできる身分じゃないっすね。
7つは、やっぱり厄介な同僚の存在を曹丕が全く把握できてなかったことっす。
厄介な同僚が誰かっすか?
ハァ。
全く、この話から読み始めたんじゃないっすよね?
これは、俺っちのぼやきの回っすよ。
どうでもいい話をしてる回っす。
わかってるっすか?
寧ろ、この回こそ、読む必要のない回っすよ。
えっ?
それでも説明ぐらいできるだろっすか?
ハァ。
やれやれ、そんなに聞きたいっすか?
厄介な同僚ってのは、鄧艾のことっすよ。
えっ?
俺っちと鄧艾の絡みなんて、聞いてないっすか?
ハァ。
また作者のやらかしっすね。
良いっすよ。
そういうことなら俺っちが語ってやるっすよ。
元々、鄧艾の奴も司馬懿様寄りだったんすよ。
えっ?
何で、聡明な鄧艾が司馬懿様寄りの説明っすか?
まぁ、司馬懿様は裏では手広くやってるっすけど表立ってはやってないっすからね。
そんなに皆さんが思うほどの悪い印象ってのは無いんすよ。
それは皆さんがわかってて見てるからっすよ。
決めつけって奴っす。
民衆たちには全く悪い印象が持たれてないんすから。
まぁ、それは今ここに兗州の兵の全軍が司馬懿様の腹心やってた親父に文句言わずについてきてることからもわかるっしょ。
まぁ、そんなわけで俺っちと鄧艾は司馬懿様の元で共に学んでたんすよ。
潮目が変わったのは、陳琳のやつのせいっすね。
アイツは事あるごとに『曹丕様が人質を取るような真似をするわけがない。明らかに司馬懿の入れ知恵によるものである』なんて吹聴してたっすからね。
鄧艾は、俺っちと違って正義感の塊みたいなやつっすから司馬懿様のことを疑うのにも時間はかからなかったっすよ。
えっ?
だったらお前は陰険なのかって聞いてるっすか?
そうっすね。
手段のためなら暗殺を用いるあたり、そう思ってもらって良いっすよ。
それにしても最近の司馬懿様は本当に良いように利用されてるっすね。
これも全て、劉義賢の掌の上って事なら本当にとんでもない化け物っすよ。
まぁ、でも化け物を倒すのは化け物って相場は決まってるっすよね。
近いうちに司馬懿様も俺っちのように地獄に堕ちるんすよ。
あーあ。
死ぬ間際に出てくる考えがぼやきばっかりとか本当、俺っちの人生はくだらなかったすね。
劉豹「言え!文姫は何処にいる!我が妻を何処に隠した!」
鍾会「絶対言わねぇっす。せいぜい寝取られを見せつけられて絶望するっすよ。それが俺っちを討ち取ったお前への意趣返しっす」
劉豹「コイツ。まだ死ぬな。まだ死ぬんじゃない。文姫のことを話せ。話してくれ、頼む。そんな、もう事切れている。クソ。クソ。クソーーーーー」
へへっ。
絶対言ってやらねぇっす。
でも、安心するっすよ。
アンタの嫁さん、あれはあれで傑物っす。
司馬懿様を手間取らせるぐらいには、、、。
この思考が鍾会の最後となり、物言わぬ骸と成り果てた。
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