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5章 天下統一
清河国の関所
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曹仁の申し出を受け、華北へ向かう準備をして、隣接する清河国の首都である甘陵を目指す。
曹植を救出するにあたって、冀州最大都市である魏郡の鄴に辿り着かなければならない。
それは何故かというと曹仁によると曹植は、鄴を首都としていたとのことだ。
魏郡にある鄴へと向かうには、清河国を通ることは避けられなかったのである。
曹仁「捕虜の身でありながら過分な申し出を引き受けてくれたこと感謝する」
先程からこのように曹仁は何度も頭を下げてくる。
曹植救出チームについてだが馬に乗れない面々は悪いが留守居を命じた。
敵地に乗り込むのだ何があるかわからない直ぐに逃げられない歩兵の命は無駄になる可能性があった。
それゆえ、兵の内訳は5千の騎兵だ。
華北100万などと言われている時代にたった5千で、向かわなければいけないことに一抹の不安を抱きながらも多ければ多いというものでもないとたかを括ることにした。
義賢「気にする必要はない。それにしても曹操殿は息子に苦労されているな。曹操殿を追放した曹丕。囚われの身となった曹植と」
満寵「全く返す言葉が無いね。でも劉備殿だって、跡継ぎには苦労されているのでは?」
義賢「全く、満寵殿は痛いところを突く。まぁ次代は安泰とはいかないかもしれん。長子も反乱を起こしたしな」
俺の言葉に寇封が下を向く。
寇封「その節は父上も叔父上も困らせたこと平に御容赦ください」
義賢「別に怒ってなどいないさ。やり方は誇れるものでは無かったとしても大事なものを守りたかったお前の気持ちは理解しているつもりだ。それに今は本家と関係はない。兄上の世継ぎとしての未来を閉ざされた事がお前にとっての1番の罰だ」
寇封「重々、承知しております」
劉虎龍「封兄、阿斗兄だって頼りにしてるんだからこれから挽回していこうよ!」
寇封「あ、あぁ。きちんと補佐できるように頑張るさ」
関興「しかし、叔父上が関索に留守居を命じるとは。我々が居ない間に何か不手際でもございましたか?」
義賢「客人の前で身内の恥を晒したくないのだが。まぁ良いか。命令違反と独断行動の多さでとてもじゃないが連れていけないと判断したまでのことだ」
張苞「あちゃー関索の奴、何かやらかしたのか」
義賢「ここで詳しくは語らぬが。まぁ、そんなところだ」
曹仁「身内の恥というのならこちらも部下2人を置いてきた。名目は人質としてだが実際は揉めることを恐れての判断だ」
満寵「そちらには蔣済殿もいるので、問題はないかと思いますが」
義賢「フッ。そうか。お互い部下には苦労するな」
曹仁「あ、あぁそうだな」
曹純「兄上、何やら関所が新たに設けられているようです」
魏軍最強と称される虎豹騎隊の隊長である曹仁の弟の曹純が先行して様子を見に行っていたのだが帰ってきて、曹仁に報告する。
曹仁「新しい関所だと?」
曹純「はい。何人たりとも通さないような布陣で、押し通るのは難しいかと」
満寵「曹仁殿、どうされます?」
曹仁「ふむぅ。兵の様子はどうであった?」
曹純「普通には見えました」
曹仁「では、話し合いをしてみるか。劉義賢殿、何があるか分かりませぬ。ここは某が代表して話をしてきますので、ここでお待ちくださらぬか」
義賢「承知した」
曹仁が関所へと向かっていき、大きな声で所属と名前を名乗った。
曹仁「我が名は、魏軍兗州太守、曹子考である。至急、曹植様に伝えたい事があり鄴に向かいたい開門を願う!」
???「へぇ~昌平君の言うとおりかよ。賭けは俺の負けだな」
曹仁「お前は、呂威璜!さっさと門を開けぬか」
???「へぇ~。この身体の持ち主の名前はそう言うのか。まぁ今の魂は全然違うが。俺様の名前は桓騎だ。敵を前にして門を開けると思うのか?」
曹仁「桓騎?まさか平陽の首斬り!?そんな馬鹿な。あり得ん」
桓騎「あぁ。あの時はゾクゾクしたぜ。秦国のために逆らう奴らの首を片っ端から切り裂くのはよぉ」
曹仁「何故、呂威璜の奴が桓騎などと口走っている」
義賢「危ない!余所見をするな曹仁!」
動揺してその場で考え込んでいた曹仁を劉義賢が突き飛ばすと、そこに一本の矢が突き刺さった。
桓騎「ひゅ~やるじゃねぇの。さてはお前が陛下の動きを先読みしてるとかいう変わり者か?成程ねぇ~」
陛下呼びってことは、俺の予想通りの展開ってことか。
既に華北は秦の始皇帝の支配領域になっていると。
で、曹仁が先程口走った名前からするとこいつの元々の身体の持ち主は呂威璜であり、降霊術か何かで、桓騎になったと。
おいおい、異世界転生ならぬ偉人転生かよ。
だとするとまぁ桓騎と比べて脆弱そうな呂威璜の魂なんて破壊されてると考えた方がいいか。
しかもよりによって桓騎将軍ときたか。
平陽における武城の戦いにおいて、趙国の敵将である扈輒を討ち、その配下の兵10万の首を斬った首斬りの異名を持つ将軍。
義賢「さぁ、誰だか知らない男が仕えてる過去の亡霊のことなど知らないが。騙し討ちでしか勝てないと踏む程度の思慮であることは理解した」
桓騎「はっ?テメェ、舐めてんのか?」
義賢「どうした?所詮、過去の栄光に縋っているだけの俗物が。今の世界のことは今の人間が切り開いていくものだ。過去の人間が邪魔をするな!」
桓騎「言ってくれんじゃねぇの。俺様、キレたわ。テメェは、絶対俺が殺す!」
義賢「やってみろ無能!」
煽りに耐性が無いのは助かった。
激昂してくれれば攻撃も単調になり読みやすくなるだろう。
今は、この場を何としても脱するしかない。
曹植を救出するにあたって、冀州最大都市である魏郡の鄴に辿り着かなければならない。
それは何故かというと曹仁によると曹植は、鄴を首都としていたとのことだ。
魏郡にある鄴へと向かうには、清河国を通ることは避けられなかったのである。
曹仁「捕虜の身でありながら過分な申し出を引き受けてくれたこと感謝する」
先程からこのように曹仁は何度も頭を下げてくる。
曹植救出チームについてだが馬に乗れない面々は悪いが留守居を命じた。
敵地に乗り込むのだ何があるかわからない直ぐに逃げられない歩兵の命は無駄になる可能性があった。
それゆえ、兵の内訳は5千の騎兵だ。
華北100万などと言われている時代にたった5千で、向かわなければいけないことに一抹の不安を抱きながらも多ければ多いというものでもないとたかを括ることにした。
義賢「気にする必要はない。それにしても曹操殿は息子に苦労されているな。曹操殿を追放した曹丕。囚われの身となった曹植と」
満寵「全く返す言葉が無いね。でも劉備殿だって、跡継ぎには苦労されているのでは?」
義賢「全く、満寵殿は痛いところを突く。まぁ次代は安泰とはいかないかもしれん。長子も反乱を起こしたしな」
俺の言葉に寇封が下を向く。
寇封「その節は父上も叔父上も困らせたこと平に御容赦ください」
義賢「別に怒ってなどいないさ。やり方は誇れるものでは無かったとしても大事なものを守りたかったお前の気持ちは理解しているつもりだ。それに今は本家と関係はない。兄上の世継ぎとしての未来を閉ざされた事がお前にとっての1番の罰だ」
寇封「重々、承知しております」
劉虎龍「封兄、阿斗兄だって頼りにしてるんだからこれから挽回していこうよ!」
寇封「あ、あぁ。きちんと補佐できるように頑張るさ」
関興「しかし、叔父上が関索に留守居を命じるとは。我々が居ない間に何か不手際でもございましたか?」
義賢「客人の前で身内の恥を晒したくないのだが。まぁ良いか。命令違反と独断行動の多さでとてもじゃないが連れていけないと判断したまでのことだ」
張苞「あちゃー関索の奴、何かやらかしたのか」
義賢「ここで詳しくは語らぬが。まぁ、そんなところだ」
曹仁「身内の恥というのならこちらも部下2人を置いてきた。名目は人質としてだが実際は揉めることを恐れての判断だ」
満寵「そちらには蔣済殿もいるので、問題はないかと思いますが」
義賢「フッ。そうか。お互い部下には苦労するな」
曹仁「あ、あぁそうだな」
曹純「兄上、何やら関所が新たに設けられているようです」
魏軍最強と称される虎豹騎隊の隊長である曹仁の弟の曹純が先行して様子を見に行っていたのだが帰ってきて、曹仁に報告する。
曹仁「新しい関所だと?」
曹純「はい。何人たりとも通さないような布陣で、押し通るのは難しいかと」
満寵「曹仁殿、どうされます?」
曹仁「ふむぅ。兵の様子はどうであった?」
曹純「普通には見えました」
曹仁「では、話し合いをしてみるか。劉義賢殿、何があるか分かりませぬ。ここは某が代表して話をしてきますので、ここでお待ちくださらぬか」
義賢「承知した」
曹仁が関所へと向かっていき、大きな声で所属と名前を名乗った。
曹仁「我が名は、魏軍兗州太守、曹子考である。至急、曹植様に伝えたい事があり鄴に向かいたい開門を願う!」
???「へぇ~昌平君の言うとおりかよ。賭けは俺の負けだな」
曹仁「お前は、呂威璜!さっさと門を開けぬか」
???「へぇ~。この身体の持ち主の名前はそう言うのか。まぁ今の魂は全然違うが。俺様の名前は桓騎だ。敵を前にして門を開けると思うのか?」
曹仁「桓騎?まさか平陽の首斬り!?そんな馬鹿な。あり得ん」
桓騎「あぁ。あの時はゾクゾクしたぜ。秦国のために逆らう奴らの首を片っ端から切り裂くのはよぉ」
曹仁「何故、呂威璜の奴が桓騎などと口走っている」
義賢「危ない!余所見をするな曹仁!」
動揺してその場で考え込んでいた曹仁を劉義賢が突き飛ばすと、そこに一本の矢が突き刺さった。
桓騎「ひゅ~やるじゃねぇの。さてはお前が陛下の動きを先読みしてるとかいう変わり者か?成程ねぇ~」
陛下呼びってことは、俺の予想通りの展開ってことか。
既に華北は秦の始皇帝の支配領域になっていると。
で、曹仁が先程口走った名前からするとこいつの元々の身体の持ち主は呂威璜であり、降霊術か何かで、桓騎になったと。
おいおい、異世界転生ならぬ偉人転生かよ。
だとするとまぁ桓騎と比べて脆弱そうな呂威璜の魂なんて破壊されてると考えた方がいいか。
しかもよりによって桓騎将軍ときたか。
平陽における武城の戦いにおいて、趙国の敵将である扈輒を討ち、その配下の兵10万の首を斬った首斬りの異名を持つ将軍。
義賢「さぁ、誰だか知らない男が仕えてる過去の亡霊のことなど知らないが。騙し討ちでしか勝てないと踏む程度の思慮であることは理解した」
桓騎「はっ?テメェ、舐めてんのか?」
義賢「どうした?所詮、過去の栄光に縋っているだけの俗物が。今の世界のことは今の人間が切り開いていくものだ。過去の人間が邪魔をするな!」
桓騎「言ってくれんじゃねぇの。俺様、キレたわ。テメェは、絶対俺が殺す!」
義賢「やってみろ無能!」
煽りに耐性が無いのは助かった。
激昂してくれれば攻撃も単調になり読みやすくなるだろう。
今は、この場を何としても脱するしかない。
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