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2章 ゴブリン共の脅威から防衛せよ!
エイン砦を救援せよ!
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騒ぎで目覚めたトモカズは、皆テントの中で裸で重なり合っている光景を目に軽く服を着て、騒ぎのする方角を見るとエイン砦から火の手が上がっていた。
「しまった。俺としたことがナイアとエッチして疲れて眠りこけている間にエイン砦が危機に陥るなんて」
「御主人様、そんなに大きな声で。はっ、そんな」
「僕ちゃんもナイアちゃんもどうしたのさ。大きな声出して。あーーーーー」
「トモカズ様、ナイア様、ペコラ様、3人揃って大きな声で。そんな、エイン砦が攻め込まれていますわ!」
「アハハ。ナイアと遊興に耽って、エイン砦が落ちて、勇者の力で死に戻りかな」
「御主人様との幸せの絶頂から地獄に叩き落とされるって、こういうことを言うのでしょうか」
「ごめんごめん。2人の代わりに私たちが先に寝るべきだったのに、女同士で盛り上がっちゃってね。アハハ」
「まだ諦めるには早いですわ。エイン砦の砦長は、お爺様の腹心で、エインヘリヤル王国に忠誠を誓う軍人ですの」
リーシアの言葉の通り、エイン砦を預かる砦長は、ゴブリン共を食い止めていた。
「えぇい。次から次へと鬱陶しいのだ雑魚共が!」
巧みな槍裁きで次から次へと斬り伏せていく砦長。
「ゲギャギャ?」
「被害は、いかほどか?」
「はっ、10人程食われました」
「ぐっ。城に定時連絡に向かった兵はまだ帰らないか?」
「はい。誰1人帰っておりません。砦長、このままでは、守り切れないかと」
「わかっておる。最悪、ワシ自ら陛下と将軍にこのことを報告せねばならん。その時が来たら頼めるか?」
「お任せを。我らも国民を守る軍人ですので、ゴブリンに遅れなど取りません」
「すまぬ。あの破廉恥娘の言葉は正しかったな。牢から出して逃してやるのだ」
「はっ」
戦場を遠くから見つめるリード。
「なかなか粘りよる。包囲を狭めて、誰も逃すな」
「キキィ」
リードの言葉で、ゴブリンたちの動きが力攻めから包囲殲滅へと変わる。
「知能のないゴブリンがこんな戦術的動きをしてくるとはな」
「申し訳ありません。猪のように突進してきてる間に砦長だけでも外に出しておくべきでした」
「気にするな。こうなっては、死ぬまでにどれだけのゴブリンを血祭りに上がれるかだな。生き残った者たちを集めよ。非戦闘員を最後の最後まで守るのだ」
「はっ!」
ゴブリンの包囲殲滅に対して、砦長は方円の陣を敷いて、真ん中に非戦闘員を集めて、ゴブリンたちの攻撃に対処していた。
リードは感心していた。
「ほぉ。そう対処するか。中々、見どころのある奴のようだ。人間なのが惜しいな。包囲殲滅から夜襲の準備に移らせろ」
「キキィ」
そこに一点突破で突っ込んでくる一団がいた。
「包囲の弱いところを付くぞ!メイメイ、突撃だ!」
「グルァァァァァァァァァァァァァァァァ」
「さて、暴れてやるとしよう。ペコラ、リーシア、遅れるなよ」
「ナイアちゃんってば、戦になったら変わりすぎ」
「援護は、お任せくださいまし」
突如現れたメイメイの咆哮で、ゴブリンの多くが驚いてパニックに陥った隙を突いて、ナイアが双剣で、すれ違うゴブリンを切り付け、ペコラは獣人特有の出し入れ可能な長い爪で切り裂き、リーシアは風の魔法で吹き飛ばす。
「敵の包囲に穴が空いた。どこの誰か知らぬが。これは好機だ。そちらに向かって、外の奴らと合流する。最早、この砦は放棄する。責任は全て俺が取る!」
「はっ」
リードは、この光景を見て、感嘆しつつも直ぐにゴブリンに指示を飛ばし、速やかに退き陣を敷き直す。
「ほぉ。アイツがガイルの言っていた魔族だけでなく魔獣をも操るガキか。どうして、俺の狙いがわかったのかね。やれやれ、ここで戦力を大きく失うわけにはいかん。前線を下げて、追撃に備えさせよ」
「キキィ」
ゴブリンたちは乱れぬ動きで、その場を後にするとエイン砦の数メートル手前に陣を敷き直す。
「女の補充はできんかったか。仕方ない。俺の狙いを読むとは、あのガキ侮れんな。王都攻略の障害となりかねん。殺しておいた方が良いか。いや、エイン砦と王都の連絡を遮断できただけでも良しとするか。俺の考えを読むようなガキだ。暗殺を警戒して、返り討ちになる可能性も無いとは言い切れん。慎重に動くに越したことはない。やれやれ、厄介な相手だな」
一方、トモカズと合流したエイン砦の砦長たちは、王都側のエイン砦の近くで、陣を敷いた。
「救援感謝する。デストラク村のトモ殿」
「どうして俺の名を?」
「アムール将軍から聞いている。村を孫娘とリザードマンの襲撃から守った英雄だとな。貴殿の助けを得られた事、嬉しく思う」
トモカズが答えるよりも前にリーシアが一歩前に出て、砦長に話しかける。
「お久しぶりですわねポール」
「これはリーシア様、ご無沙汰しております。俺がアムール様の元で、訓練に明け暮れていた頃以来ですか。ペガサスを巧みに操り、偵察専門の天馬騎士団の団長に就任したとお聞きした時は、危ないことになってないかと心配しておりましたがいやはやトモ殿とリザードマンを追い返してしまわれるとは、成長しましたな」
「まぁ、トモ様が居なければ勝てませんでしたわ」
「そうでしたか。ルカ宰相と違いお二人はお似合いですな。陛下が婚約破棄を言い渡したと聞いた時は、どうなる事かと思いましたが。いやはや成程。トモ様ですか」
「ポール、何をニヤニヤしていますの!」
「何のことですかな」
そこにポールの側近の兵が報告する。
「砦長!シスターの姿がどこにも見当たりません!」
「何だと!?牢屋からは出したのだな?」
「あっ!あの後すぐに敵の攻勢が激しくなりましたので」
「という事はまだ砦の中か!何という事だ。ゴブリン共の動きは?」
「はっ。まだ砦に向かうそぶりは見せておりません」
「助けに向かうしかない。非戦闘員というだけでなくゴブリンの餌食となる前にな」
考え込むポール、ステラの命運や如何に?
「しまった。俺としたことがナイアとエッチして疲れて眠りこけている間にエイン砦が危機に陥るなんて」
「御主人様、そんなに大きな声で。はっ、そんな」
「僕ちゃんもナイアちゃんもどうしたのさ。大きな声出して。あーーーーー」
「トモカズ様、ナイア様、ペコラ様、3人揃って大きな声で。そんな、エイン砦が攻め込まれていますわ!」
「アハハ。ナイアと遊興に耽って、エイン砦が落ちて、勇者の力で死に戻りかな」
「御主人様との幸せの絶頂から地獄に叩き落とされるって、こういうことを言うのでしょうか」
「ごめんごめん。2人の代わりに私たちが先に寝るべきだったのに、女同士で盛り上がっちゃってね。アハハ」
「まだ諦めるには早いですわ。エイン砦の砦長は、お爺様の腹心で、エインヘリヤル王国に忠誠を誓う軍人ですの」
リーシアの言葉の通り、エイン砦を預かる砦長は、ゴブリン共を食い止めていた。
「えぇい。次から次へと鬱陶しいのだ雑魚共が!」
巧みな槍裁きで次から次へと斬り伏せていく砦長。
「ゲギャギャ?」
「被害は、いかほどか?」
「はっ、10人程食われました」
「ぐっ。城に定時連絡に向かった兵はまだ帰らないか?」
「はい。誰1人帰っておりません。砦長、このままでは、守り切れないかと」
「わかっておる。最悪、ワシ自ら陛下と将軍にこのことを報告せねばならん。その時が来たら頼めるか?」
「お任せを。我らも国民を守る軍人ですので、ゴブリンに遅れなど取りません」
「すまぬ。あの破廉恥娘の言葉は正しかったな。牢から出して逃してやるのだ」
「はっ」
戦場を遠くから見つめるリード。
「なかなか粘りよる。包囲を狭めて、誰も逃すな」
「キキィ」
リードの言葉で、ゴブリンたちの動きが力攻めから包囲殲滅へと変わる。
「知能のないゴブリンがこんな戦術的動きをしてくるとはな」
「申し訳ありません。猪のように突進してきてる間に砦長だけでも外に出しておくべきでした」
「気にするな。こうなっては、死ぬまでにどれだけのゴブリンを血祭りに上がれるかだな。生き残った者たちを集めよ。非戦闘員を最後の最後まで守るのだ」
「はっ!」
ゴブリンの包囲殲滅に対して、砦長は方円の陣を敷いて、真ん中に非戦闘員を集めて、ゴブリンたちの攻撃に対処していた。
リードは感心していた。
「ほぉ。そう対処するか。中々、見どころのある奴のようだ。人間なのが惜しいな。包囲殲滅から夜襲の準備に移らせろ」
「キキィ」
そこに一点突破で突っ込んでくる一団がいた。
「包囲の弱いところを付くぞ!メイメイ、突撃だ!」
「グルァァァァァァァァァァァァァァァァ」
「さて、暴れてやるとしよう。ペコラ、リーシア、遅れるなよ」
「ナイアちゃんってば、戦になったら変わりすぎ」
「援護は、お任せくださいまし」
突如現れたメイメイの咆哮で、ゴブリンの多くが驚いてパニックに陥った隙を突いて、ナイアが双剣で、すれ違うゴブリンを切り付け、ペコラは獣人特有の出し入れ可能な長い爪で切り裂き、リーシアは風の魔法で吹き飛ばす。
「敵の包囲に穴が空いた。どこの誰か知らぬが。これは好機だ。そちらに向かって、外の奴らと合流する。最早、この砦は放棄する。責任は全て俺が取る!」
「はっ」
リードは、この光景を見て、感嘆しつつも直ぐにゴブリンに指示を飛ばし、速やかに退き陣を敷き直す。
「ほぉ。アイツがガイルの言っていた魔族だけでなく魔獣をも操るガキか。どうして、俺の狙いがわかったのかね。やれやれ、ここで戦力を大きく失うわけにはいかん。前線を下げて、追撃に備えさせよ」
「キキィ」
ゴブリンたちは乱れぬ動きで、その場を後にするとエイン砦の数メートル手前に陣を敷き直す。
「女の補充はできんかったか。仕方ない。俺の狙いを読むとは、あのガキ侮れんな。王都攻略の障害となりかねん。殺しておいた方が良いか。いや、エイン砦と王都の連絡を遮断できただけでも良しとするか。俺の考えを読むようなガキだ。暗殺を警戒して、返り討ちになる可能性も無いとは言い切れん。慎重に動くに越したことはない。やれやれ、厄介な相手だな」
一方、トモカズと合流したエイン砦の砦長たちは、王都側のエイン砦の近くで、陣を敷いた。
「救援感謝する。デストラク村のトモ殿」
「どうして俺の名を?」
「アムール将軍から聞いている。村を孫娘とリザードマンの襲撃から守った英雄だとな。貴殿の助けを得られた事、嬉しく思う」
トモカズが答えるよりも前にリーシアが一歩前に出て、砦長に話しかける。
「お久しぶりですわねポール」
「これはリーシア様、ご無沙汰しております。俺がアムール様の元で、訓練に明け暮れていた頃以来ですか。ペガサスを巧みに操り、偵察専門の天馬騎士団の団長に就任したとお聞きした時は、危ないことになってないかと心配しておりましたがいやはやトモ殿とリザードマンを追い返してしまわれるとは、成長しましたな」
「まぁ、トモ様が居なければ勝てませんでしたわ」
「そうでしたか。ルカ宰相と違いお二人はお似合いですな。陛下が婚約破棄を言い渡したと聞いた時は、どうなる事かと思いましたが。いやはや成程。トモ様ですか」
「ポール、何をニヤニヤしていますの!」
「何のことですかな」
そこにポールの側近の兵が報告する。
「砦長!シスターの姿がどこにも見当たりません!」
「何だと!?牢屋からは出したのだな?」
「あっ!あの後すぐに敵の攻勢が激しくなりましたので」
「という事はまだ砦の中か!何という事だ。ゴブリン共の動きは?」
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