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5章 協力関係
女神の暗躍
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はぁ。
女神ってのもかったるいわね。
世界が崩壊しないように同じ時を何度も繰り返す作業。
だが今回は何かが違った。
そう、勇者の幼馴染が勇者を守って死ぬ設定が、勇者を悪堕ちさせるな変わっていた。
その結果、死ぬはずだった勇者の暮らす街の連中が悪堕ちした勇者の幼馴染に滅ぼされた。
今まで、微妙に違うことはあったけど微々たるもので私の力を持ってすれば修復は容易かった。
でも、これは想定外だ。
至急、新たな勇者を生み出すにも適正のあるものが居ない。
そこで私は、別世界の神に頼み込んで、出来ればこの世界に詳しい人間を転生という形で、この世界に呼ぶことをお願いした。
この世界の秩序を守るために。
そう、ここはゲームの世界。
プレイしてくれる人々を楽しませるための世界。
何度も早送りと巻き戻しを繰り返してきた世界。
こんなイレギュラー、プレイヤーは楽しんでくれないわ。
秩序を取り戻さないと。
転生先は、この際、1番最初に滅ばされる村の少年辺りが妥当かしら。
その少年にスキルで勇者特性を付与して死んでもやり直せる力を与えるとして、いきなり女神が現れれば、転生者はチートスキルを寄越せと付け上がるに決まってる。
ここは魔王に力を奪われていた設定にして、弱ってた力を少し取り戻したという感じで、現れるとしましょう。
なんで、なんで、なんで!
何がどうなってるの!
支配の力を得てるなんて、何かの間違い?
しかも、この少年が魔王軍を討伐して、勇者として称えられる設定で進めようとしていたのに!
何故、従えてるのよ!
ギリギリギリギリ。
冷静に。
冷静によ。
こんな危険な男に好き勝手やらしていては、問題ね。
でも女神としての仕事もしないとこの転生者に怪しまれる。
イベントが起こった時のマニュアル通りの自動音声で乗り切るとして、私も動かないとね。
こうなったら唯一、無事だった勇者のパーティメンバーのステラも闇堕ちさせないと。
何で!
何で!
何で!
あの少年に付与した勇者スキルが消えない。
この世界が彼を勇者として認めたとでも言うの!
これだと何回か死んでやり直していればいつかステラのことも無かったことに。
こ、こうなったら王都エインヘリヤルでも問題を起こさないと。
大臣のルカの野心を利用して、彼の戦力を少しでも削らないと。
そ、そんな!?
嘘でしょ!
人に絶対に懐かないキングベアーが何で懐くのよ!
あり得ない!
この世界の魔獣の中でトップを走る凶暴な獣なのよ?
このキングベアーの子供が王都で大きくなって、暴れて、それを操ってるのがルカという設定にしたのに。
何で。
何でルカが女になってんのよ!
冷静に。
冷静によ。
ここは、ステラの言ってる御都合主義を利用しないと。
まだ、彼に怪しまれるわけにはいかない。
キングベアーだけじゃなくて、獰猛なスノーフォックスまで、懐くなんて。
何かおかしい。
どうして、女神である私の思い通りに進まない?
まるで、彼自身に加護でもあるかのように。
あ、諦めるわけにはいかない。
こうなったら、次の行き先をヒートマウンテンにして、状態異常に苦しんでもらいましょう。
な、何が起こったの?
この設定は何?
魔王軍四天王のビビアンをかつて救ったのが彼?
意味がわからない!
それにビビアンの中に人間の女?
何よこの設定!
誰の干渉を受けてるの?
こ、こうなったらビビアンを分裂させるように仕向けて、ビビアンの死に魔王軍が怒って、大軍を送り込むように誘導するしか。
ちょうど良いお願いを聞いてもらう代わりに向こうの提案も聞くという感じで、いけるでしょう。
はっ?
何?
何で、分裂が成功してるの?
しかも両方とも無傷だし。
長い間、蛇の魔物に喰われてたんだよ?
すっかりドロドロに溶けてるはずだよ。
コーティングして守ったって何?
冷静に。
冷静になるのよ。
怪しまれないように、ここは彼らとの約束を守らないと。
次で絶対に成功させる。
これ以上、混沌と化す前に、少しでも彼の戦力を削らないと。
全て、無駄だった。
何よ?
ライガーが女って、何でこんなに設定が書き換わってるのよ。
誰よ!
誰がこの世界を滅茶苦茶にしたのよ!
こうなったら、殺されてしまった勇者のパーティメンバーを生き返らせて、魔王城へ乗り込んだ時に同士討ちしてもらわないと。
勇者の攻撃でしか魔王を倒せないのと同様に魔王の攻撃でしか勇者は殺せないんだから。
共倒れを持って、世界を再構築すれば良いのよ。
そうと決まれば、次なら行き先を自動音声で告げるだけ。
魔王城への最難関、ハメツデスグロット。
あの洞窟なら行くまでに彼の仲間の何人かは脱落させられるでしょう。
それと彼女も利用しましょう。
彼女にだけ聞こえるようにして。
何も問題はありません。
前のように知らぬ存ぜぬで通せば良い。
チートを倒すならこのゲームが認めるチートに相手してもらいませんと。
彼女の設定を武闘家から魔王の血を受けし堕天の武闘家へ。
これなら魔王の血が勇者を殺せるでしょう。
無理でもまだ魔王が居ますし、試す価値はあります。
私は何としてもこの世界の秩序を保たないと。
その後は、彼女が勇者の力を吸い取って、新たな勇者に覚醒したということにして、魔王諸共、皆殺しして貰えば、この世界を元に戻すことができます。
さぁ、そうと決まれば、早速久々に女神として登場して、彼を導くとしましょう。
文字通り破滅へと。
女神ってのもかったるいわね。
世界が崩壊しないように同じ時を何度も繰り返す作業。
だが今回は何かが違った。
そう、勇者の幼馴染が勇者を守って死ぬ設定が、勇者を悪堕ちさせるな変わっていた。
その結果、死ぬはずだった勇者の暮らす街の連中が悪堕ちした勇者の幼馴染に滅ぼされた。
今まで、微妙に違うことはあったけど微々たるもので私の力を持ってすれば修復は容易かった。
でも、これは想定外だ。
至急、新たな勇者を生み出すにも適正のあるものが居ない。
そこで私は、別世界の神に頼み込んで、出来ればこの世界に詳しい人間を転生という形で、この世界に呼ぶことをお願いした。
この世界の秩序を守るために。
そう、ここはゲームの世界。
プレイしてくれる人々を楽しませるための世界。
何度も早送りと巻き戻しを繰り返してきた世界。
こんなイレギュラー、プレイヤーは楽しんでくれないわ。
秩序を取り戻さないと。
転生先は、この際、1番最初に滅ばされる村の少年辺りが妥当かしら。
その少年にスキルで勇者特性を付与して死んでもやり直せる力を与えるとして、いきなり女神が現れれば、転生者はチートスキルを寄越せと付け上がるに決まってる。
ここは魔王に力を奪われていた設定にして、弱ってた力を少し取り戻したという感じで、現れるとしましょう。
なんで、なんで、なんで!
何がどうなってるの!
支配の力を得てるなんて、何かの間違い?
しかも、この少年が魔王軍を討伐して、勇者として称えられる設定で進めようとしていたのに!
何故、従えてるのよ!
ギリギリギリギリ。
冷静に。
冷静によ。
こんな危険な男に好き勝手やらしていては、問題ね。
でも女神としての仕事もしないとこの転生者に怪しまれる。
イベントが起こった時のマニュアル通りの自動音声で乗り切るとして、私も動かないとね。
こうなったら唯一、無事だった勇者のパーティメンバーのステラも闇堕ちさせないと。
何で!
何で!
何で!
あの少年に付与した勇者スキルが消えない。
この世界が彼を勇者として認めたとでも言うの!
これだと何回か死んでやり直していればいつかステラのことも無かったことに。
こ、こうなったら王都エインヘリヤルでも問題を起こさないと。
大臣のルカの野心を利用して、彼の戦力を少しでも削らないと。
そ、そんな!?
嘘でしょ!
人に絶対に懐かないキングベアーが何で懐くのよ!
あり得ない!
この世界の魔獣の中でトップを走る凶暴な獣なのよ?
このキングベアーの子供が王都で大きくなって、暴れて、それを操ってるのがルカという設定にしたのに。
何で。
何でルカが女になってんのよ!
冷静に。
冷静によ。
ここは、ステラの言ってる御都合主義を利用しないと。
まだ、彼に怪しまれるわけにはいかない。
キングベアーだけじゃなくて、獰猛なスノーフォックスまで、懐くなんて。
何かおかしい。
どうして、女神である私の思い通りに進まない?
まるで、彼自身に加護でもあるかのように。
あ、諦めるわけにはいかない。
こうなったら、次の行き先をヒートマウンテンにして、状態異常に苦しんでもらいましょう。
な、何が起こったの?
この設定は何?
魔王軍四天王のビビアンをかつて救ったのが彼?
意味がわからない!
それにビビアンの中に人間の女?
何よこの設定!
誰の干渉を受けてるの?
こ、こうなったらビビアンを分裂させるように仕向けて、ビビアンの死に魔王軍が怒って、大軍を送り込むように誘導するしか。
ちょうど良いお願いを聞いてもらう代わりに向こうの提案も聞くという感じで、いけるでしょう。
はっ?
何?
何で、分裂が成功してるの?
しかも両方とも無傷だし。
長い間、蛇の魔物に喰われてたんだよ?
すっかりドロドロに溶けてるはずだよ。
コーティングして守ったって何?
冷静に。
冷静になるのよ。
怪しまれないように、ここは彼らとの約束を守らないと。
次で絶対に成功させる。
これ以上、混沌と化す前に、少しでも彼の戦力を削らないと。
全て、無駄だった。
何よ?
ライガーが女って、何でこんなに設定が書き換わってるのよ。
誰よ!
誰がこの世界を滅茶苦茶にしたのよ!
こうなったら、殺されてしまった勇者のパーティメンバーを生き返らせて、魔王城へ乗り込んだ時に同士討ちしてもらわないと。
勇者の攻撃でしか魔王を倒せないのと同様に魔王の攻撃でしか勇者は殺せないんだから。
共倒れを持って、世界を再構築すれば良いのよ。
そうと決まれば、次なら行き先を自動音声で告げるだけ。
魔王城への最難関、ハメツデスグロット。
あの洞窟なら行くまでに彼の仲間の何人かは脱落させられるでしょう。
それと彼女も利用しましょう。
彼女にだけ聞こえるようにして。
何も問題はありません。
前のように知らぬ存ぜぬで通せば良い。
チートを倒すならこのゲームが認めるチートに相手してもらいませんと。
彼女の設定を武闘家から魔王の血を受けし堕天の武闘家へ。
これなら魔王の血が勇者を殺せるでしょう。
無理でもまだ魔王が居ますし、試す価値はあります。
私は何としてもこの世界の秩序を保たないと。
その後は、彼女が勇者の力を吸い取って、新たな勇者に覚醒したということにして、魔王諸共、皆殺しして貰えば、この世界を元に戻すことができます。
さぁ、そうと決まれば、早速久々に女神として登場して、彼を導くとしましょう。
文字通り破滅へと。
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