『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編2 地球規模の闇

毘沙門天も共に

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輪鬼に見送られ鬼市をあとにした向井達は、

捨て地へと一旦移動した。

黒地の惨状を目にして毘沙門天は何を思ったのだろう。

その表情からは怒りと悲しみが滲んでいた。

壊された日本を見ても気にならない時点で、

この土地に住む者はもう日本人とは言えない。

捨て地だけが戦っている姿を、

捨て地排除に賛成してきた者達は何を思っているのか。

この景色を只々静かに眺める毘沙門天を見て、

向井は重い気持ちで隣に並んでいた。

「まだ大丈夫です。捨て地には神がいます。

この国は立ち直れますよ。

過去にも何度と困難を乗り越え、日出ずる国を守ってきたんです。

長い事独自の文化を築き、他国と一線を画す国として、

何千年と紡いできました。

文化が進むと人の心は劣化します。

その心と向き合う力は各々が考え育まなければいけません。

それが出来ないものは日本から出て行ってもらいましょう。

私もお手伝いしますよ」

毘沙門天は穏やかな笑みを浮かべると、

黒地と捨て地の景色をそれぞれ眺めていた。

向井は神に感謝し黙って頭を下げた。

宗鬼も考えるように空を見つめると、

「では俺はここで失礼して冥界に戻るよ。

今日の事は冥王に伝えるから霊玉だけ貰えるかな」

「有難うございます」

向井はポケットから小さな玉を取り出すと、

数を確認し手渡した。

「この後も人買いはあるだろうから、

西と北の鬼市にも鬼籍課から見張りを入れるよ。

あとはミデンにも連絡して、

その悪魔な人間を何とかしないとな」

「そうですね」

向井もため息をつくと宗鬼は消えた。

「さて、泣き虫小僧に会いに行くとしますか」

毘沙門天は楽しそうに言うと、

苦笑する向井を見た。


休憩所に行くと室内に入った。

この時間になると客も増えてきたようで、

店もにぎわっていた。

向井は室内を見回しながら、

黒谷達が座るテーブルを見つけ歩き出した。

「えっ? 」

みんなは向井の横にいる毘沙門天の姿に、

驚きの声をあげた。

「なんでいるの? 」

アンの声に、

「来てはいけませんか? 

私だってイベントに行きたいですよ」

毘沙門天はそう言うと皆が食べているものを見た。

「スープカレーだよ」

「チキンと野菜がたっぷりで甘いけどスパイシーだよ。

カレーが具材にしみ込んでるからさらっと食べれちゃう」

安達と黒谷が説明した。

「そうですか。食欲そそりますね~」

「では俺達もそうしましょうか」

向井が注文を取りに行くのを見て、牧野が席を立ってついて行った。

それを見て坂下も立ち上がると後を追った。

アン達が気になる素振りで見ているのを、

「気にするな」

クロが言いカレーを口に入れた。
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