『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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番外編 幽霊会社

冥界がアリーナ?

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「お帰り~」

皆で振り返って声をかける。

「今夜はパンはバゲットとバターロール。

あとはツナとトマトのサラダと、

チビ達の好きなジャーマンポテトね」

「シチューはセーズ達が二種類作ってた。

ロールキャベツのクリームシチューと、

ビーフシチュー」

坂下とゼスが説明しながらキッチンにいった。

「チビ達の夕飯が六時だから、

それまでに戻ってきたんだけど………寝てるの? 」

シェデムがキッズルームを見て言った。

「少し前におねむになったから、

夕食は七時くらいかしらね」

真紀子が笑みを浮かべた。

「ディッセは? 」

ティンが聞くと、

「さっき喫茶店に戻って来て、

妖鬼と虎獅狼達と作品棚を作り変えるんで、

話し合ってるよ」

ゼスが珈琲を淹れながら、

「シェデムも飲むでしょ? 」

「飲む~」

坂下と一緒にカップに注いだ。

「虎獅狼達も行ったの? 」

フンフが驚いたようにシェデムを見た。

「模様替えするんで、

お店は今日臨時休業だったの」

「はい珈琲」

坂下がマグカップをテーブルに置いた。

「有難う」

シェデムは一口飲むと、

「虎獅狼達と安達君の作品を、

実際見たいというお客さんが多くて、

作品ブースを広くすることにしたのよ」

と説明した。

「河原葵の本もヒットしてるし、

レジ横に本だけのブースを作ることにしたの。

安達君の絵本とハクのポストカードも、

そこに置くことにした。

でね、

コミックフェスの主催者側から河原葵のブースを作るから、

出して欲しいって言われてるのよ。

作家先生にもサイン会をお願いしたいらしいの」

「サイン会? 誰がやんの? トリア? 」

牧野が驚いて身を乗り出した。

「絵はね。トリアが描いてることにして問題ないけど、

アシスタントしてるから、

作家の方で参加させようと思って、

アンが代役で作家先生になる」

「へえ~河原が憑依するの? 」

牧野の楽しそうな顔に、

「憑依は無理よ。サイン会だからね。

どうしたって本人の筆跡になっちゃう。

それに本人であることを隠すのも難しいでしょ」

「あっ、そうか」

安達も納得したように頷いた。

「コミックフェスはどこでされるんですか? 」

向井がシェデムを見た。

「イベントが終わって一ヶ月ないんで、

忙しいんだけど西の桃の捨て地であるの。

ほら大型のアニメショップがあるでしょ。

その最寄り駅の前にアリーナがあるから、

そこでね」

「あぁ、この前のハク事件で、

龍の結界を強化して黒地にあったアリーナが、

捨て地に移ったんですよね」

「そう。第三セクターのアリーナなんだけど、

あの大災害から使われてなかったの。

老朽化もあって民間も持て余してた建物だったわけ。

それが捨て地に移ったものだから、

都合のいいいちゃもんを付けてきたのよ」

「はぁ、山口大臣が張りきっていたわけですね」

シェデムの話に向井も苦笑した。

「そういうこと。で、話し合いで冥界うちが代表になって、

運営の権利を安く手に入れたの」
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