199 / 664
番外編 新たな動き
アラート騒動
しおりを挟む
「そういえばアラートって、西はどう? 」
シェデムがサランダを見た。
「神の森が火炎のオーラで包まれたときは、
アラートが鳴りっぱなしだったのよ。
私達も大騒ぎだったんだけど、
向井さん達が来てくれて落ち着いたじゃない。
あれからは全くと言っていいほど、
アラートはなくなった。中央はどう? 」
「中央もアラートは鳴りますけど、
それでも少なくなってるかな」
向井も考え込むように話す。
「ただ、
これからは黒地の犯罪が今以上に横行するでしょうから、
アラートも鳴り響くかもしれませんけど」
「そうよね」
向井の話にトリアも頷いた。
「ねえ~まだぁ? 」
こんが座っている向井の背中に抱きついた。
「あぁ、そうですね。そろそろ行きますか」
向井はそういって立ち上がると、
トリア、シェデムと一緒にチビと手を繋ぎ部屋を出た。
一緒に玄関口まで来たサランダが、
「私も時間があったら覗きに行くから」
そういってチビ達に手を振り送り出した。
アリーナのすぐ横は黒地だ。
恐らく大臣達がやらせているのだろうが、
今日も演説を絶好調に行っている。
「何か騒いでるけど、こっちには何も聞こえないわね」
シェデムが眉間にシワを寄せた。
「ディオ君にお願いして、音声を結界に吸収させたんです」
向井がハクとクロウの手を引きながら話した。
「なんかサイレント映画みたいね」
トリアが笑った。
捨て地民もちらりと見るものの、
興味もないようでアリーナに入って行く。
建物はかなり綺麗に修復され、
冥界の努力がうかがえる。
「ここまでにするのにお金かかってるから、
これから元を取らないとね。
音楽やスポーツの興行収入を当てにしてたんだけど、
消滅する選手やスタッフが多くて、
捨て地のアリーナを使用する事務所がなくなった。
それに最近は中規模のホールが少なくなって、
捨て地では住民の数もあって、
アリーナより千人、二千人規模のホールの方が需要は高いのよ」
シェデムも言うと三鬼と手を繋ぎながら、
会場に入った。
中も広々としていて、
チビ達も観客席を見上げて驚いた表情になった。
その様子に向井達も笑う。
「アリーナがある土地はほぼ黒地だから、
ここは珍しいわよね」
シェデムがそんな話をしていると、
安達が弥生と入り口に歩いてきた。
「ほら、整理券貰っておいたから、
サイン貰いに行ってきたら? 」
弥生が向井に券を渡した。
「もう、並んでるよ」
安達も嬉しそうに言った。
「じゃあ、サインをもらいに行こうか」
シェデムがチビに声をかけ、
トリアと安達を連れてブースに向かった。
「パパも~」
こんが手を引く。
「はいはい」
向井も笑うと、弥生と一緒に歩き出した。
「あら~結構な列ね」
トリアが言うと手前で絵本を購入し、
呉葉とこんを並ばせた。
「私と弥生ちゃんで見てるから、
大丈夫よ」
トリアの言葉に、
向井達は三鬼達のお目当てのブースに向かった。
「ここも結構並んでますね」
「それだけ人気って事ね」
向井とシェデムが安達と一緒にチビ達を並ばせ、
新刊を買って持たせた。
安達がいるので向井とシェデムは、
後ろに立って見ていた。
「この作家さんは子供だけじゃなくて、
大人にも人気なのね」
恐竜王国は人気のノベル作家の作品で、
アニメ化されたことで絵本、コミックとなり、
幅広い年齢層のファンがいる。
向井は河原が、
「うまいこと考えた話よね~
ああいう題材は子供から大人まで取り込めるからさ。
次は私も狙おうかなぁ~」
と言っていたのを思い出した。
シェデムがサランダを見た。
「神の森が火炎のオーラで包まれたときは、
アラートが鳴りっぱなしだったのよ。
私達も大騒ぎだったんだけど、
向井さん達が来てくれて落ち着いたじゃない。
あれからは全くと言っていいほど、
アラートはなくなった。中央はどう? 」
「中央もアラートは鳴りますけど、
それでも少なくなってるかな」
向井も考え込むように話す。
「ただ、
これからは黒地の犯罪が今以上に横行するでしょうから、
アラートも鳴り響くかもしれませんけど」
「そうよね」
向井の話にトリアも頷いた。
「ねえ~まだぁ? 」
こんが座っている向井の背中に抱きついた。
「あぁ、そうですね。そろそろ行きますか」
向井はそういって立ち上がると、
トリア、シェデムと一緒にチビと手を繋ぎ部屋を出た。
一緒に玄関口まで来たサランダが、
「私も時間があったら覗きに行くから」
そういってチビ達に手を振り送り出した。
アリーナのすぐ横は黒地だ。
恐らく大臣達がやらせているのだろうが、
今日も演説を絶好調に行っている。
「何か騒いでるけど、こっちには何も聞こえないわね」
シェデムが眉間にシワを寄せた。
「ディオ君にお願いして、音声を結界に吸収させたんです」
向井がハクとクロウの手を引きながら話した。
「なんかサイレント映画みたいね」
トリアが笑った。
捨て地民もちらりと見るものの、
興味もないようでアリーナに入って行く。
建物はかなり綺麗に修復され、
冥界の努力がうかがえる。
「ここまでにするのにお金かかってるから、
これから元を取らないとね。
音楽やスポーツの興行収入を当てにしてたんだけど、
消滅する選手やスタッフが多くて、
捨て地のアリーナを使用する事務所がなくなった。
それに最近は中規模のホールが少なくなって、
捨て地では住民の数もあって、
アリーナより千人、二千人規模のホールの方が需要は高いのよ」
シェデムも言うと三鬼と手を繋ぎながら、
会場に入った。
中も広々としていて、
チビ達も観客席を見上げて驚いた表情になった。
その様子に向井達も笑う。
「アリーナがある土地はほぼ黒地だから、
ここは珍しいわよね」
シェデムがそんな話をしていると、
安達が弥生と入り口に歩いてきた。
「ほら、整理券貰っておいたから、
サイン貰いに行ってきたら? 」
弥生が向井に券を渡した。
「もう、並んでるよ」
安達も嬉しそうに言った。
「じゃあ、サインをもらいに行こうか」
シェデムがチビに声をかけ、
トリアと安達を連れてブースに向かった。
「パパも~」
こんが手を引く。
「はいはい」
向井も笑うと、弥生と一緒に歩き出した。
「あら~結構な列ね」
トリアが言うと手前で絵本を購入し、
呉葉とこんを並ばせた。
「私と弥生ちゃんで見てるから、
大丈夫よ」
トリアの言葉に、
向井達は三鬼達のお目当てのブースに向かった。
「ここも結構並んでますね」
「それだけ人気って事ね」
向井とシェデムが安達と一緒にチビ達を並ばせ、
新刊を買って持たせた。
安達がいるので向井とシェデムは、
後ろに立って見ていた。
「この作家さんは子供だけじゃなくて、
大人にも人気なのね」
恐竜王国は人気のノベル作家の作品で、
アニメ化されたことで絵本、コミックとなり、
幅広い年齢層のファンがいる。
向井は河原が、
「うまいこと考えた話よね~
ああいう題材は子供から大人まで取り込めるからさ。
次は私も狙おうかなぁ~」
と言っていたのを思い出した。
2
あなたにおすすめの小説
王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした
まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています
猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。
しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。
本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。
盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる