『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編 黒地と捨て地

キャンピングカー

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「キャンピングカーは高いんですよ。

災害が多くなって家を無くした人の中には、

ミニのキャンピングカーで暮らしている人も増えてるので、

大きなタイプだと値段もそれなりにします」

向井が牧野を見た。

「手紙もさ。捨て地内なら平気だけど、

黒地郵便局だと検閲があるから、

皆出さなくなったでしょ。

車だろうがホテルだろうが、いまや家は問題ないの。

それぞれの捨て地区役所に登録されていれば、

キャンピングカーでもいいんだよ。

国の方針でエコ推進でデジタルになったのもあって、

特に捨て地の場合は何でも税金がかかる。

紙を使用すればペーパー税? 

益々手紙なんか出さなくなるよ」

「じゃあ本は? 」

ディッセの話に牧野が身を乗り出した。

「捨て地内での本にはペーパー税はかからないよ。

これはあくまでも黒地で決められた捨て地での税金だからね。

でも黒地はそのせいで、捨て地で発行されているものは読めない。

ペーパー税は売り上げに応じてだけど、

最低で20%、電子で40%取られる。

うちも本を出してるから、

黒地の出版社から話は来るけど全部断ってるよ。

読みたかったら捨て地に来てくださいってね」

ディッセは里芋を口に入れ話した。

「うちの本は人気作家が書いてるだけあって、

黒地でも闇で取引されてたりするらしいんだよね」

「ということは捨て地の人が流してるって事? 」

「そうだね。流してるって言うか、

黒地に親族がいる者もいるからさ」

ディッセが新田を見た。

「だったら捨て地に来ればいいじゃん」

牧野の言葉に、

「その土地での仕事があって移動できない者もいれば、

怖くて捨て地に来られない人もいるんでしょう」

向井が説明した。

「それと、

そこまで負に取り込まれていない理由の一つがこれ」

ディッセが鞄からシェイカーを出した。

「これもかなり人気で、

捨て地のケーブル局が取材に来て、

あの時は………シェデムだったか。

マーケティング代表で紹介してるんだ。

黒地でも場所によっては、

捨て地のTVが見られる場所もあるみたいでさ。

口コミで広がってるよ」

「へえ~」

牧野が驚く横で向井とディッセが笑った。

「なに? 」

新田が不思議そうに二人を見た。

「ん? 黒地にシャカシャカが出回っているという事は、

そろそろトップたちの耳にも入っているだろうと思ってね」

向井が話した。

「彼らにはこれを触れることは無理でも、

実物を見たら触りたくなるでしょう。

でも触ると………」

「なに? 何が起こるの? 」

牧野がワクワクした顔で聞いた。

「何も起こりませんよ。

冥王が作ったただのシェイカーですよ。

ただし触れることで神の怒りの刻印が、

体と魂に刻まれるくらいです」

向井がふふふと笑った。

「こ、怖ぇ………」

牧野が悪魔でも見るような表情で向井を見た。


向井さんは牧野君で遊ぶの好きだな。


ディッセと新田は牧野の姿に俯いて笑った。



食事を終えた向井達は、

ディッセと牧野が温泉に入っている間、

仮眠をとるために車に戻った。

車内をのぞくと、

毘沙門天と安達はくっ付いて気持ちよさそうに寝ていた。

向井達の音で目が覚めた黒谷が、

ソファーから起き上がった。

「まだ寝てても大丈夫だよ。

次の休憩所までは俺が代わるから」

新田が声をかけた。

「牧野君達も今温泉なので、

俺達も少し休憩しようと思って」

向井はそういうと、

「いや、体は休めたから」

と黒谷は首を動かしコリをほぐした。

「じゃあコーヒー飲みますか? 」

そういうと近くの自販機で買った缶を渡した。

「ありがとう」

向井と新田は助手席と運転席に分かれ座った。
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