『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編 龍神

こんのヒーロー

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「ん………!! 」

こんは起き上がると向井を見て驚き抱きついた。

「パパ~!! 」

「お熱が出たんだって? 」

抱きつくこんの背中を優しく叩く。

「ん………ねたらくろくてこわいのがやってきた」

下界の異常に敏感になっているこんには、

夢の中でも不安で大きく膨れ上がったのだろう。

「大丈夫ですよ。今パパがやっつけてきました」

「でもね。こんをね。たべようとする………」

「だったら今度はパパが、こんをいじめる悪い奴を食べちゃいます」

「ええ~」

こんが驚くと、向井がその体をくすぐった。

「やだぁ~」

キャッキャ笑うこんを見て、トラントとティンも笑顔になった。

「こんのことはゼリーもプリンも心配して、

ちゃんと守ってくれたんですね」

向井の言葉にこんがお人形をぎゅっと抱きしめた。

「もう大丈夫かな? 」

「パパどこにもいかない? 」

こんが再び抱きつくと言った。

「この後もお仕事があるんですけど、

特別にこんも一緒に行きましょう」

「いっしょ? 」

こんがビックリして向井の顔を見た。

「一緒です。皆には内緒ですよ」

人差し指を口元に当てると笑った。

笑顔になるこんを見て、

「今日は一日傍についていることにします。

その方が他の子にも不安が伝染しないでしょうから」

向井は立ちあがると言った。

「そうだね。向井さんは大変になっちゃうけど」

ティンが喜ぶこんを見ながら笑った。

「あのね。こんどはこんがね。くれはにプリンをかしてあげる。

こんのかわり」

こんがティンにお人形を差し出した。

「こん、パパといっしょだから」

「じゃあそうしよう。こんは少しだけお家に戻るから、

その間は呉葉にプリンをお願いしようか」

「うん」

こんがティンを見上げて笑顔になった。

手は向井の手をぎゅっと握ったままだ。

まだ震えているのを感じて、向井はこんを抱き上げた。

「パパと一緒に悪い奴をやっつけましょう。

ピンクプリンセスは正義の味方でしょう? 」

「ピンクプリンセス!! 」

こんが笑顔になった。

「もう怖くないでしょ。

マキちゃんも一緒に戦ってくれますよ」

「マキちゃんも? 」

「当然ですよ。こんが困ってるのに、

ヒーローが助けに来ないわけないでしょう」

「そうだよ。マキちゃんは勇者だよ」

ティンもこんの顔を見て頬を突いた。

「これで牧野君は逃げられなくなったね」

トラントも笑うと向井を見た。


下界に下りると、

トリア達が待機している休憩所に来た。

こんは初めての場所に顔を輝かせて見ていた。

そろそろ夕食時という事もあり、

食事にやってくる家族連れも見られた。

車から降りて、それぞれが建物に入る姿に、

こんは楽しそうだった。

向井はそんな様子を見ながら微笑んでいた。

他のチビに見つかったら大変だな。

困った顔をしながらも震えが止まったこんにホッとした。

建物に入ると食堂にトリア達の姿が見えた。

「こっち。こっち~」

トリアが手をあげた。

向井はこんの手を引いてテーブルに向かった。

「お熱は下がった? 」

弥生が聞くとこんは『だいじょうぶ』と頷いた。

「お腹空いたからご飯にしよう。

こんは何が食べたい? 」

新田が聞いた。

「メニューが沢山あるから、一緒に見に行こうか」

向井が屈んでこんを見る。

そんな様子に皆も安心すると、

「好きなの食べていいわよ」

トリアがこんに言い、一緒にお店を見て回った。

牧野がこんの手を引いて、

店に連れまわしている姿に向井もホッとした。
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