『アンダーワールド・続編』冥王VS人間~魑魅魍魎の戦が今始まる~

八雲翔

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続編2 狙われる白狐

螺鈿細工のお買い物

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向井達は早紀達と合流すると、

「安達君は欲しいものがあるんでしょう? 

私達はあとから向井パパに買ってもらうから、

先に見てきていいわよ」

「そうね。チビとこの荷物持って周るの大変だし」

早紀と弥生が言った。

「私もあとからでいいから」

トリアも向井を見た。

「ではチビをお願いして、俺達は見てきますか」

向井はそう言うと歩き出した。

ホビーブースに行くと、

多くの工芸作家が作品を販売していた。

牧野達も夢中になって見ていた。

「冥王が欲しがってたのってこれか? 」

牧野が振り向いて言った。

テーブルには沢山のキャンドルが並べられており、

アロマのいい香りがした。

「可愛い~」

安達も猫を見て顔を輝かせた。

「いらっしゃいませ」

二十代と思われる小柄な女性が椅子から立ち上がった。

「これは色に悩みますね」

「オヤジならこれだろ? 」

牧野がオレンジを指さして笑った。

「そうだよね。パジャマとお揃いだ」

アートンも言うと、

「そうですね。じゃあそれを一つと………

こっちのピンクは休憩室に飾りましょうか」

安達が夢中になっている姿に向井がピンクも手に取った。

作家は嬉しそうに礼を言うと、

丁寧にラッピングして渡してくれた。

安達が笑顔で受け取ると、

そのまま少し先の陶器のブースに行き、

お香立てを数個購入した。

途中で螺鈿細工を見つけたアートンが、

立ち止まって真剣に見ていた。

隣でキャトルも夢中になっている姿に、

牧野と安達も走って近づいた。

「何見てんの? 」

「わぁ…………」

安達の口からもため息が零れる。

向井も後ろからのぞいた。

「美しいですね………」

「有難うございます」

向井が作家を見ていうと、

嬉しそうに作品説明をしてくれた。

その話を聞きながら、

「このコースターは飾っても綺麗ですね」

アートンが作家を見た。

「こちらのコースターとペンダントトップは人気ですよ。

購入して下さった方も、

使われない時は飾られてるそうです」

男性作家は作品を手に取り見せてくれた。

「きらきらして綺麗………」

安達もぽぉ~としながら、

横にある白鳥やイルカなどのアニマルモチーフを見つめた。

帯どめやブローチペンダントのようだ。

「俺はこれ買おう」

キャトルは和モチーフのブローチを見ると言った。

「素敵ですね。俺は孔雀かな」

向井も手に取り眺めると作家を見た。

「動物は人気なので種類も多いんですよ」

彼は笑顔で言った。

「俺、これが気に入った」

牧野はそう言うとトンボを手に取って眺めた。

「トンボは前にしか飛ばないので勝ち虫と言われて、

昔から縁起のいいモチーフなんですよ」

「へえ~」

作家に説明されて牧野は笑顔でトンボ細工を見つめた。

「俺はこれが欲しい………これは鳥? 」

安達は魅せられたように手に取ると作家を見た。

「それはハチドリです」

「ハチドリ? 」

安達が首を傾げた。

「ハチドリはね。

幸運を運んできてくれると言われているんですよ。

羽音がぶんぶんと鳴るので、

ハミングバードって呼ばれてます」

向井が安達に説明するのを作家も頷きながら、

「とても小さくて可愛い幸せの鳥です」

と話した。

「気に入ったならそれを買いましょう」

向井がそれぞれのお気に入りを作家に渡し、

綺麗に箱に詰めてもらい、

牧野が代表で受け取り嬉しそうに袋を見つめた。

作家にお礼を言うと最後に鉄道模型のブースに入った。
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