あなたはずっと俺のもの

文野多咲

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社長、サイコーです!4

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 気が付けばまどろみの中にいた。
 大きな湯たんぽ、気持ち良い。つるつるですべすべした湯たんぽ。この湯たんぽ、毛玉がついてる。毛玉、柔らかい、ほわっほわっ……。触ったことあるわ、これ、ついさっき触った……。何だったっけ……。
 はッ。
 社長?!

 目を開けると髪の毛を触りたい放題に触っていた。その下の黒目とぶつかる。近い。キスができそうなくらい近い。あ、さっきキスしたんだっけか。
 黒目はゆっくりと細まり、口には笑みが浮かんだ。また私の裸のお尻に社長の手が伸びてきた。

「おはよう、山田さ……」

 社長の声は私の雄叫びで掻き消される。

「ぎいやああっ」

 今日はいろいろ叫びすぎ。そして喘ぎすぎ。喉が痛いわ、さすがに。
 そうはいくか!
 私は、伸びてくる魔の手を避けて、社長と反対方向に転がりながらシーツを体に巻き付けた。
 広いベッドの上で、くるっと一周シーツを体に巻き付けたところでやっとベッドの端に来て、そこで、絨毯に足を下ろして立ち上がった。
 しかし、太ももがカクカクと震えて、ペタンと絨毯に尻もちをつく。
 た、立てない、なにごと?
 生まれたての小鹿になっちゃってる?
 そんな私を見て、社長はベッドから降りて、いとも軽々と私を抱き上げた。

「大丈夫?」

 それは甘やかな雰囲気を出して、さも大切なもののように私の体をベッドに横たえる社長。
 その口元にはふわりと笑みが浮かんでおり、優しさを湛えている。
 何て目なの、私、すごく慈しまれてる。
 こんなに優しい目を向けてこられたのは初めてよ。
 その目つきに胸がきゅんと高鳴る。
 こんな目を向けてくる人、私、知らない……。
 誰、これ………?
 あ、社長だった!
 私はごろりと転がって、社長から距離を取る。

「ふ、ふしだらっ! わ、わいせつ! け、けだもの!」
 
 何でこんなことになってるのよ。昨日、いったい何があったのよ! 社長、私に何をした? 私の下半身が別の生き物に変えられてるじゃないの!
 社長は女性にはだらしないが、社員に手を出したことはなかった。
 そこは尊敬してたのに。
 社長のことを信頼してたのに、ホントに信頼してたのに。
 私の怒りは炸裂する。

「社長、最低です!」
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