8 / 57
社長、サイコーです!4
しおりを挟む
気が付けばまどろみの中にいた。
大きな湯たんぽ、気持ち良い。つるつるですべすべした湯たんぽ。この湯たんぽ、毛玉がついてる。毛玉、柔らかい、ほわっほわっ……。触ったことあるわ、これ、ついさっき触った……。何だったっけ……。
はッ。
社長?!
目を開けると髪の毛を触りたい放題に触っていた。その下の黒目とぶつかる。近い。キスができそうなくらい近い。あ、さっきキスしたんだっけか。
黒目はゆっくりと細まり、口には笑みが浮かんだ。また私の裸のお尻に社長の手が伸びてきた。
「おはよう、山田さ……」
社長の声は私の雄叫びで掻き消される。
「ぎいやああっ」
今日はいろいろ叫びすぎ。そして喘ぎすぎ。喉が痛いわ、さすがに。
そうはいくか!
私は、伸びてくる魔の手を避けて、社長と反対方向に転がりながらシーツを体に巻き付けた。
広いベッドの上で、くるっと一周シーツを体に巻き付けたところでやっとベッドの端に来て、そこで、絨毯に足を下ろして立ち上がった。
しかし、太ももがカクカクと震えて、ペタンと絨毯に尻もちをつく。
た、立てない、なにごと?
生まれたての小鹿になっちゃってる?
そんな私を見て、社長はベッドから降りて、いとも軽々と私を抱き上げた。
「大丈夫?」
それは甘やかな雰囲気を出して、さも大切なもののように私の体をベッドに横たえる社長。
その口元にはふわりと笑みが浮かんでおり、優しさを湛えている。
何て目なの、私、すごく慈しまれてる。
こんなに優しい目を向けてこられたのは初めてよ。
その目つきに胸がきゅんと高鳴る。
こんな目を向けてくる人、私、知らない……。
誰、これ………?
あ、社長だった!
私はごろりと転がって、社長から距離を取る。
「ふ、ふしだらっ! わ、わいせつ! け、けだもの!」
何でこんなことになってるのよ。昨日、いったい何があったのよ! 社長、私に何をした? 私の下半身が別の生き物に変えられてるじゃないの!
社長は女性にはだらしないが、社員に手を出したことはなかった。
そこは尊敬してたのに。
社長のことを信頼してたのに、ホントに信頼してたのに。
私の怒りは炸裂する。
「社長、最低です!」
大きな湯たんぽ、気持ち良い。つるつるですべすべした湯たんぽ。この湯たんぽ、毛玉がついてる。毛玉、柔らかい、ほわっほわっ……。触ったことあるわ、これ、ついさっき触った……。何だったっけ……。
はッ。
社長?!
目を開けると髪の毛を触りたい放題に触っていた。その下の黒目とぶつかる。近い。キスができそうなくらい近い。あ、さっきキスしたんだっけか。
黒目はゆっくりと細まり、口には笑みが浮かんだ。また私の裸のお尻に社長の手が伸びてきた。
「おはよう、山田さ……」
社長の声は私の雄叫びで掻き消される。
「ぎいやああっ」
今日はいろいろ叫びすぎ。そして喘ぎすぎ。喉が痛いわ、さすがに。
そうはいくか!
私は、伸びてくる魔の手を避けて、社長と反対方向に転がりながらシーツを体に巻き付けた。
広いベッドの上で、くるっと一周シーツを体に巻き付けたところでやっとベッドの端に来て、そこで、絨毯に足を下ろして立ち上がった。
しかし、太ももがカクカクと震えて、ペタンと絨毯に尻もちをつく。
た、立てない、なにごと?
生まれたての小鹿になっちゃってる?
そんな私を見て、社長はベッドから降りて、いとも軽々と私を抱き上げた。
「大丈夫?」
それは甘やかな雰囲気を出して、さも大切なもののように私の体をベッドに横たえる社長。
その口元にはふわりと笑みが浮かんでおり、優しさを湛えている。
何て目なの、私、すごく慈しまれてる。
こんなに優しい目を向けてこられたのは初めてよ。
その目つきに胸がきゅんと高鳴る。
こんな目を向けてくる人、私、知らない……。
誰、これ………?
あ、社長だった!
私はごろりと転がって、社長から距離を取る。
「ふ、ふしだらっ! わ、わいせつ! け、けだもの!」
何でこんなことになってるのよ。昨日、いったい何があったのよ! 社長、私に何をした? 私の下半身が別の生き物に変えられてるじゃないの!
社長は女性にはだらしないが、社員に手を出したことはなかった。
そこは尊敬してたのに。
社長のことを信頼してたのに、ホントに信頼してたのに。
私の怒りは炸裂する。
「社長、最低です!」
11
あなたにおすすめの小説
元遊び人の彼に狂わされた私の慎ましい人生計画
イセヤ レキ
恋愛
「先輩、私をダシに使わないで下さい」
「何のこと?俺は柚子ちゃんと話したかったから席を立ったんだよ?」
「‥‥あんな美人に言い寄られてるのに、勿体ない」
「こんなイイ男にアピールされてるのは、勿体なくないのか?」
「‥‥下(しも)が緩い男は、大嫌いです」
「やだなぁ、それって噂でしょ!」
「本当の話ではないとでも?」
「いや、去年まではホント♪」
「‥‥近づかないで下さい、ケダモノ」
☆☆☆
「気になってる程度なら、そのまま引き下がって下さい」
「じゃあ、好きだよ?」
「疑問系になる位の告白は要りません」
「好きだ!」
「疑問系じゃなくても要りません」
「どうしたら、信じてくれるの?」
「信じるも信じないもないんですけど‥‥そうですね、私の好きなところを400字詰め原稿用紙5枚に纏めて、1週間以内に提出したら信じます」
☆☆☆
そんな二人が織り成す物語
ギャグ(一部シリアス)/女主人公/現代/日常/ハッピーエンド/オフィスラブ/社会人/オンラインゲーム/ヤンデレ
Catch hold of your Love
天野斜己
恋愛
入社してからずっと片思いしていた男性(ひと)には、彼にお似合いの婚約者がいらっしゃる。あたしもそろそろ不毛な片思いから卒業して、親戚のオバサマの勧めるお見合いなんぞしてみようかな、うん、そうしよう。
決心して、お見合いに臨もうとしていた矢先。
当の上司から、よりにもよって職場で押し倒された。
なぜだ!?
あの美しいオジョーサマは、どーするの!?
※2016年01月08日 完結済。
【完結】溺愛予告~御曹司の告白躱します~
蓮美ちま
恋愛
モテる彼氏はいらない。
嫉妬に身を焦がす恋愛はこりごり。
だから、仲の良い同期のままでいたい。
そう思っているのに。
今までと違う甘い視線で見つめられて、
“女”扱いしてるって私に気付かせようとしてる気がする。
全部ぜんぶ、勘違いだったらいいのに。
「勘違いじゃないから」
告白したい御曹司と
告白されたくない小ボケ女子
ラブバトル開始
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
楓乃めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
なし崩しの夜
春密まつり
恋愛
朝起きると栞は見知らぬベッドの上にいた。
さらに、隣には嫌いな男、悠介が眠っていた。
彼は昨晩、栞と抱き合ったと告げる。
信じられない、嘘だと責める栞に彼は不敵に微笑み、オフィスにも関わらず身体を求めてくる。
つい流されそうになるが、栞は覚悟を決めて彼を試すことにした。
若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる