モブ転生乙女録 〜バッドエンド回避は空回りから!?〜

なー

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第1話「バッドエンド量産乙女ゲームにモブとして転生しましたが、ハッピーエンドを目指します!」

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目が覚めると、そこは見覚えのある豪奢な天井だった。

(え……嘘でしょ……これ、『リリカル・ロマンス』じゃない!?)

「リリカル・ロマンス」とは、かつて私が人生の沼にハマるほどプレイした、いわくつきの乙女ゲーム。美形の攻略対象が5人もいるのに、どのルートを選んでもバッドエンド率が高く、「鬱ゲー」「感情破壊乙女」とプレイヤーから呼ばれていた問題作だった。

そして、今の私は……その中でも存在感ゼロの、モブ中のモブ・「クラリス=エデルシュタイン」として転生してしまっていた。



クラリスは原作中、名前すら登場しないレベルの背景キャラ。貴族の娘で、舞踏会の背景に一瞬映る程度の存在だったはず。

(これはむしろチャンスじゃない!? モブならストーリーに絡まなければバッドエンドにならずに済む!)

そう思った私は、ひっそり静かに、何もせず、原作主人公や攻略対象たちに関わらずに生きていこうと決意した。が——

「そこの君、名前は?」

「あっ……ク、クラリスです……っ」

「ふむ。興味深い目をしているね。君、私の秘書官にならないか?」

開始早々、第一攻略対象の冷徹宰相・レオン様に見初められるというイベント外イベントが発生してしまった。

(えっ、なんで!?原作にこんな展開なかったよ!?)

その後も、極力目立たぬよう過ごしているはずなのに、なぜか次々と攻略対象たちの注意を引いてしまうクラリス。

気がつけば、原作では敵対していたはずのキャラたち同士が、クラリスの空回りにより意外な交流を持ちはじめ、物語はゆるやかに、本来とは異なる軌道を描き始めていく——。



「私、絶対に誰も不幸にしないルートを作ってみせる!」

空回り上等、突っ走るモブ令嬢・クラリスの前途は多難。

でも——そんな彼女の奮闘が、少しずつ、誰かの心を変えていく。

バッドエンド上等の世界で、彼女が目指すのは「全員幸せなハッピーエンド」!

物語は今、動き出す——。
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