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一章
はじめての討伐クエ
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俺が久しぶりに気持ち良く起きるとそこにはあの天使が居た。
「やほー。やっぱあれだけじゃ説明足りなかったみたいで女神様に怒られちゃったんだ~。だから来たよー」
「ふざけんな。ちゃんと説明しろ」
「ごめんってば~。あと、私は副女神のラーだよー。覚えててねー。あ、そだお金持ってきたんだよ~。私が持ってても使えないからね~。」
そう言って昨日貰った麻袋より一回り小さい袋を部屋の机に置く。
…しかし、こんなのがラーとは。
神様で同姓同名なんて線は薄いし俺も一時神話読んでたけどこんなのとは…男だと思ってた…
「あ~!こんなのがラーなんてって思いましたね~!私それこの前も言われたんですよ~!!」
「なんで分かんだよ。いや、神様効果か。」
「そうです!人が考えた事なら何でも分かっちゃうんです!って、脱線してますね。ちょっとだけ説明するので待っててください。」
「はい。準備できました!それでは聞いてください。質問は私が話し終わってからですからねー」
なんだろう。こいつを見ているとどんどん幼稚園の先生に感じてきた。
もはや、そうだとしか思えなくなってきてきてるんだが…
「ええと、ここは剣と魔法の世界、とでも言っておきましょう。私の目的はこの世界の発展です。でも、魔王を倒せとかじゃなくて…いや、倒せるなら倒して欲しいんですけど。まあ、地球の人が十人くらい来ればちょっとは発展するんじゃないかなーなんて感じです。まあ、地球では満喫できなさそうなスローライフを楽しんで下さい。別にスローライフじゃなくても良いんですけどねー。あと、進化種の使い方なんですけど、願いを強く念じて、その後は支持とか代償説明に納得して従ってくれたらオッケーです。はいこれで終わり。何か質問は~?」
「お前動画のときと口調が全然違うんだが」
「あ~あれは世界神の前だったからですよ~。私だってこっちのが楽なんです」
「俺っていま強いの?弱いの?」
「成長できる可能性ならこの世界やあなた以外の異世界人の中でもピカイチです!」
「おい、ならって何だならって」
「あ~、え~とその、初期能力はダントツで低いです。でもでも!そこは進化種で補ってもらえれば!」
「結局進化種って何ができんの?」
「ステータスの上がり方を上げたりですね。何でもできますよ。ただ、その分代償は大きくなりますけど」
「了解。ありがとな。そんぐらいで良いよ」
「あ、こちらこそ。それではスローライフを楽しんで!」
そう言うと女神ラーはシュン、と音を立てて消えてしまった。
ほんと、何でもありだ。
さて、進化種の使い方だが、どうしようか。
まあ、沢山あるんだしこんな事で悩んでても勿体無い。
まあ、敵の体力とか分からないことが多すぎるのは嫌だし、何ならしっかりと経験値とかも数値化して欲しい。
…反応しない。もっとしっかり願えってことだろうか。
いろいろ数値化しろ…いろい…
『効果モンスターの体力、レベルを数値化、経験値獲得時それを数値化します。
代償 進化種×1 体力が-3されます』
いきなり目の前に透明な板が出てきた。
時間差があるのか?
まあ効果は自分の予想したようなものだったので大丈夫だ。
そう考えた瞬間、板が消え、地面を弱い光が通る。
もしやこれが変化したということなのだろうか。
結局、数十分かけて出した答えがこれだ。
経験値倍率上昇
限界レベル無限化
ステ振り
全スキル開放可能化
の4つ。
そしてその代償が
順番に
進化種×1 経験値消費
進化種×1 獲得経験値10%減少
進化種×1 1レベル毎の必要経験値10%上昇
進化種×1 各スキルに経験値を振ることで開放可能
という代償だった。
ステ振り、というのはレベルアップ毎のステータスが全て勝手に振られるのが嫌だったため、自分で振れるようにした。
…晩成型にしすぎた気もするが仕方無い。作業ゲー好きの代償だ。
そして、最終的な動きとして
まず経験値をレベルに振るかスキルにスキルに振るか経験値倍率上昇に振るか選んで、レベルが上がったらステータスのどこに振るか選ぶ、といった感じだ。
今までよりかなり自由度が高くていいんじゃないだろうか。
ステータスは壁に手を当ててステータスと呟くと浮かび上がった。
予想してたよりなんかプロジェクターっぽい。
でも呟くだけで画面が出てくるなんてもう十分過ぎるくらいにファンタジーだ。
因みにこの前の兎の経験値は全てSTRに振っておいた。
さて、もっと倒しに行こうか!
俺は宿を出てギルドに行く。
なにかあのうさぎのクエストがないか探すためだ。
「すいません、あの草原の方に出てくるうさぎの討伐クエストってありますかね」
「あー、討伐は無いですけど納品ならありますよ」
「あ、じゃあそれお願いします」
そう言うといつもの事なんだろうか驚くくらいのスピードでクエストの発注までしてくれた。
やっぱ手慣れてるな。
「はいこれ。気を付けてくださいね」
俺はそれを受け取るとともに草原へ駆け出す。
まずあの兎を見つけて経験値量を調べる。
幸い、十分くらい走り回っているとこの前のように兎の方から飛び出してきてくれた。
そして、唯一前回の兎と違う所がある。
HPバーが兎の頭上に張られているのだ。
それだけで俺は安心。体力が測れるほど分かりやすくなるものはない。
それに今回は攻略方法が分かってるから楽だ。
横に回って殴る。的が小さいため当てにくいがしっかりと当てる。
《兎に2のダメージを与えました》
すると体力バーが1割ほど減る。
「よし!」
STR極振りが攻を成したのか最低値であろう1ではなく2の兎にダメージが入る。
これ程嬉しいと感じたのはいつぶりだろう。きっとここが夢でなく現実、異世界だとしっかり分かっていることでアドレナリンが出ているのだろう。
慣れのおかげなのかこの戦いは十数分で終わった。
そしてこの前とは違って鳥肉みたいな物が残る。
《527の経験値を手に入れました》
おお、予想よりかなり入ったな。
正直50とか30とかを予想してた。
これは経験値を振る方向を考えなければ…
結局、月が出るまでこの作業をしてギルドに数十肉を納品した時は目が飛び出るように驚かれた。
何でもあの兎はすぐ動くので倒すのが面倒だから普通は狙わないそうだ。
そして、昨日よりは軽かったがしっかりと報酬が麻袋で出た。
まあ、昨日貰ったやつ、女神に貰ったやつ、そして今日貰ったやつと全部袋は開いてないんだからな。
俺は、そのまま宿の自分の部屋に入り、ステータス画面を開く。
俺の視線は他の能力、ステータスなど目もくれずある一点に集まる。
《獲得経験値増加Lv0 1.0倍 次のレベルまで10000経験値》
これに、今日手に入れた経験値の大体99%、33000をつぎ込む。
《獲得経験値増加Lv3 1.3倍 次のレベルまで11500経験値》
大体1Lv上がる毎に0.1倍増えて必要な経験値は500増えるみたいだ。
なんとも単純明快かつ強力な力。
「さ~て、明日は早く起きて大量に狩る!」
俺は、早く眠って起きようと念じながらいつもより多少早く眠りに就く。
今のままじゃ駄目だ。早く強くならなきゃ。
なんてったって異世界だ。
魔王や魔神が出てもおかしくないのにどうゆっくりできるのだろうか。
…この男には最短で最強になるステップしか頭に無かった。
この男、地球一の作業厨であると同時に効率厨でもあった…
「やほー。やっぱあれだけじゃ説明足りなかったみたいで女神様に怒られちゃったんだ~。だから来たよー」
「ふざけんな。ちゃんと説明しろ」
「ごめんってば~。あと、私は副女神のラーだよー。覚えててねー。あ、そだお金持ってきたんだよ~。私が持ってても使えないからね~。」
そう言って昨日貰った麻袋より一回り小さい袋を部屋の机に置く。
…しかし、こんなのがラーとは。
神様で同姓同名なんて線は薄いし俺も一時神話読んでたけどこんなのとは…男だと思ってた…
「あ~!こんなのがラーなんてって思いましたね~!私それこの前も言われたんですよ~!!」
「なんで分かんだよ。いや、神様効果か。」
「そうです!人が考えた事なら何でも分かっちゃうんです!って、脱線してますね。ちょっとだけ説明するので待っててください。」
「はい。準備できました!それでは聞いてください。質問は私が話し終わってからですからねー」
なんだろう。こいつを見ているとどんどん幼稚園の先生に感じてきた。
もはや、そうだとしか思えなくなってきてきてるんだが…
「ええと、ここは剣と魔法の世界、とでも言っておきましょう。私の目的はこの世界の発展です。でも、魔王を倒せとかじゃなくて…いや、倒せるなら倒して欲しいんですけど。まあ、地球の人が十人くらい来ればちょっとは発展するんじゃないかなーなんて感じです。まあ、地球では満喫できなさそうなスローライフを楽しんで下さい。別にスローライフじゃなくても良いんですけどねー。あと、進化種の使い方なんですけど、願いを強く念じて、その後は支持とか代償説明に納得して従ってくれたらオッケーです。はいこれで終わり。何か質問は~?」
「お前動画のときと口調が全然違うんだが」
「あ~あれは世界神の前だったからですよ~。私だってこっちのが楽なんです」
「俺っていま強いの?弱いの?」
「成長できる可能性ならこの世界やあなた以外の異世界人の中でもピカイチです!」
「おい、ならって何だならって」
「あ~、え~とその、初期能力はダントツで低いです。でもでも!そこは進化種で補ってもらえれば!」
「結局進化種って何ができんの?」
「ステータスの上がり方を上げたりですね。何でもできますよ。ただ、その分代償は大きくなりますけど」
「了解。ありがとな。そんぐらいで良いよ」
「あ、こちらこそ。それではスローライフを楽しんで!」
そう言うと女神ラーはシュン、と音を立てて消えてしまった。
ほんと、何でもありだ。
さて、進化種の使い方だが、どうしようか。
まあ、沢山あるんだしこんな事で悩んでても勿体無い。
まあ、敵の体力とか分からないことが多すぎるのは嫌だし、何ならしっかりと経験値とかも数値化して欲しい。
…反応しない。もっとしっかり願えってことだろうか。
いろいろ数値化しろ…いろい…
『効果モンスターの体力、レベルを数値化、経験値獲得時それを数値化します。
代償 進化種×1 体力が-3されます』
いきなり目の前に透明な板が出てきた。
時間差があるのか?
まあ効果は自分の予想したようなものだったので大丈夫だ。
そう考えた瞬間、板が消え、地面を弱い光が通る。
もしやこれが変化したということなのだろうか。
結局、数十分かけて出した答えがこれだ。
経験値倍率上昇
限界レベル無限化
ステ振り
全スキル開放可能化
の4つ。
そしてその代償が
順番に
進化種×1 経験値消費
進化種×1 獲得経験値10%減少
進化種×1 1レベル毎の必要経験値10%上昇
進化種×1 各スキルに経験値を振ることで開放可能
という代償だった。
ステ振り、というのはレベルアップ毎のステータスが全て勝手に振られるのが嫌だったため、自分で振れるようにした。
…晩成型にしすぎた気もするが仕方無い。作業ゲー好きの代償だ。
そして、最終的な動きとして
まず経験値をレベルに振るかスキルにスキルに振るか経験値倍率上昇に振るか選んで、レベルが上がったらステータスのどこに振るか選ぶ、といった感じだ。
今までよりかなり自由度が高くていいんじゃないだろうか。
ステータスは壁に手を当ててステータスと呟くと浮かび上がった。
予想してたよりなんかプロジェクターっぽい。
でも呟くだけで画面が出てくるなんてもう十分過ぎるくらいにファンタジーだ。
因みにこの前の兎の経験値は全てSTRに振っておいた。
さて、もっと倒しに行こうか!
俺は宿を出てギルドに行く。
なにかあのうさぎのクエストがないか探すためだ。
「すいません、あの草原の方に出てくるうさぎの討伐クエストってありますかね」
「あー、討伐は無いですけど納品ならありますよ」
「あ、じゃあそれお願いします」
そう言うといつもの事なんだろうか驚くくらいのスピードでクエストの発注までしてくれた。
やっぱ手慣れてるな。
「はいこれ。気を付けてくださいね」
俺はそれを受け取るとともに草原へ駆け出す。
まずあの兎を見つけて経験値量を調べる。
幸い、十分くらい走り回っているとこの前のように兎の方から飛び出してきてくれた。
そして、唯一前回の兎と違う所がある。
HPバーが兎の頭上に張られているのだ。
それだけで俺は安心。体力が測れるほど分かりやすくなるものはない。
それに今回は攻略方法が分かってるから楽だ。
横に回って殴る。的が小さいため当てにくいがしっかりと当てる。
《兎に2のダメージを与えました》
すると体力バーが1割ほど減る。
「よし!」
STR極振りが攻を成したのか最低値であろう1ではなく2の兎にダメージが入る。
これ程嬉しいと感じたのはいつぶりだろう。きっとここが夢でなく現実、異世界だとしっかり分かっていることでアドレナリンが出ているのだろう。
慣れのおかげなのかこの戦いは十数分で終わった。
そしてこの前とは違って鳥肉みたいな物が残る。
《527の経験値を手に入れました》
おお、予想よりかなり入ったな。
正直50とか30とかを予想してた。
これは経験値を振る方向を考えなければ…
結局、月が出るまでこの作業をしてギルドに数十肉を納品した時は目が飛び出るように驚かれた。
何でもあの兎はすぐ動くので倒すのが面倒だから普通は狙わないそうだ。
そして、昨日よりは軽かったがしっかりと報酬が麻袋で出た。
まあ、昨日貰ったやつ、女神に貰ったやつ、そして今日貰ったやつと全部袋は開いてないんだからな。
俺は、そのまま宿の自分の部屋に入り、ステータス画面を開く。
俺の視線は他の能力、ステータスなど目もくれずある一点に集まる。
《獲得経験値増加Lv0 1.0倍 次のレベルまで10000経験値》
これに、今日手に入れた経験値の大体99%、33000をつぎ込む。
《獲得経験値増加Lv3 1.3倍 次のレベルまで11500経験値》
大体1Lv上がる毎に0.1倍増えて必要な経験値は500増えるみたいだ。
なんとも単純明快かつ強力な力。
「さ~て、明日は早く起きて大量に狩る!」
俺は、早く眠って起きようと念じながらいつもより多少早く眠りに就く。
今のままじゃ駄目だ。早く強くならなきゃ。
なんてったって異世界だ。
魔王や魔神が出てもおかしくないのにどうゆっくりできるのだろうか。
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