永久レベル1の科学鍛冶師 〜最悪の運でも知識でゴミスキルを上手に使って無双します〜

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第零章

プロローグ

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 簡単に言おう。俺、祈里陽和いのりはるとは混乱していた。
 何せ目の前に広がるのは全て白。白く輝く学校の教室ほどあろうかという部屋の中に俺らのクラスメート全員がいた。
 当然みんな訳も分からず悲しみに打ちひしがれていたり、狂喜乱舞していたり様々だ。
 それを見て俺は
  こういうところでその人間の本質が出るんだな…
などと考えていた。
 混乱していたと思ったが意外と冷静なのかもしれない。
 だが、そんな時間もすぐに終わりを告げる。
 自分たちの前には後光が纏っているような、否、実際に後光を纏う美しい女性が立っていた。
 「静まりなさい」
その女性は澄み切った声で自分らに説明をする。
「私はカルティエ、簡単に言うと女神です。あなた達はバール…あなた達で言う異世界に召喚されました。ただし、バールで強く生きるには人間には力が足りず、召喚され、直ぐに力尽きてしまう者もいます。そこで、神々はあなた方に力···スキルを与える事にしました」
 一気に歓声が沸き起こる。
 だが、恐怖を感じている者も少なくない。
 そこで、クラスでも人気者のTHE · 運動系イケメンの相模勇太が言葉を放つ。
「で、女神様?その力はどうすりゃわかるんだ?」
「いや、まだ力は渡しておりません。これからあなた達の持ち合わせている能力を調べ、を3個与えます」
 そう言って女神は相模の頭に触れる。
 すると驚くことに相模の前に六角形の半透明の板が出現した。
「すげぇ…こんな力俺なんかが貰っていいんですか」
 なにか文字が書いてあることは分かったが、ぼやけていて自分には見えなかった。…悔しい。というか気になる。
「あんた、どんなスキルだったの?」
 そう言うのは相模の幼馴染らしい市川凛花だ。
 最近こいつ等が付き合ってるんじゃないかって話も出てたな。
「ああ、身体強化MAXと、限界突破と、筋力増強MAXだった。全部で筋力に2500%の補正が入るらしい」
 まじか、本当にチートじゃんか。
 俺もそんな能力手に入るのかな。
 そんなことを思っていたら忘れていたかのように女神が話しかける。
「そういえば言い忘れていました。皆さんは召喚されて、世界に降りたらわかると思いますが、ステータスという概念があり一般的な人の値は10で、30あると強いと言われているそうです」
 そう言いながら女神はステータスと言った。すると目の前に先程のような半透明の板が出てくる。
 ····なんだこれレベルが20億とかになってるぞ文字化けしてんの?いや、周りも同じような反応をしている。どうやら間違いじゃなさそうだ。
「このレベルが上がると、今の値…つまりLv1のときの値の10パーセントが運を除くすべてのステータスで上昇します。そして、レベルには上限があり、この相模さんの限界突破のようにレベルの上限を打ち消すものが無い場合普通人間のレベル上限は100です。しかし、たまに上限が105だったり130だったりするのですが、今までの人類最強がLv96だったのであまり関係ないようなものです」
 ま、なんと言うか王道RPGみたいだな。
 おい、そういや相模が2500%補正とか言ってたが、つまりLv1でLv250相当の力が出るってことだろ?
 マジモンののチートじゃんか。羨ましいことこの上ないな。人のスキルを奪うスキルがあるんだとしたらまずこいつから狙おう。っていうかあいつ…全然自分がチートって事に気づいてない……

       ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 そんなことをしているうちに自分の番がきたようだ。
 正直、自分までの周りが貰ったスキルがチート過ぎて怖い。
 数人で国家転覆でも出来そうだ。国家があるか分かんないけど。
 と、自分の六角形の板…俺は勝手に能力板と呼んでいる。が、出てくる。そこに書いていたのは…

「鑑定···あらゆる物質の効果、価値、質を調べることが出来る。ステータスも見れる」
「科学大辞典···世界の科学の全てが載っている大辞典魔力を消費せず検索可能」
「アイテム購入···アイテムや、物質がその場の適正価格で購入可能。日本の物や販売していない物、単体で購入不可の物は購入出来ないどこの通貨でも使うことができる」

 そこに乗っていたのは、今までのみんながゲットしたスキルとは違う、あまり強く無さそうなスキルの数々。
「はは…なんだこれ。これで生きていけっていうのか?こんなスキルで?」
 いや、改めて俺に送られるスキルらしいスキルだとは思ったよ。
実家は代々鍛冶師だし。
ものの目利きとかも少しはできるし。
何なら職人に才能あるって言われたくらいだし。
でも、家業を継ぐのが嫌で、コツコツお金をためてネットで科学の道具を手に入れて。
 嫌というほど俺にピッタリなスキルだとは思ったよ。
 ···でも、でもさ
「こんなのはあんまりだろっっッ!!!」

これが、俺の異世界転生の最初の絶望だった。
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