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6、突然の襲撃
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(!? なんだ!? いったい……!)
「きゃあああああっ!!」
「……えっ」
「……な……?」
悲鳴を上げる者もいれば、驚きのあまり身動きのとれない者もいる。
重いドレスをまとった婦人たちは、床まであるスカートに足を取られるばかりだ。
もう一度、ズン!!と建物が揺れると、床の亀裂はバキン!と大きく口を開けた。
「キャアアアアア!!」
「うわあああああ!!!」
「……え?」「あ?」「ええ?」
何人もの紳士淑女が亀裂の中に飲み込まれ……る前に、生き物のように跳ね回る何かに身体を絡め取られた。
長い長い革の鞭だ。
助けた人々を床に放り出し、シュバババッ……と音を立ててレクシィの手元に巻き戻ったのは、何本もの長い長い鞭。
〈暴君竜の魔手〉。
タイラント公爵家の魔法である。
「ドレスのどこに暗器を仕込んでたんだレクシィ!?」
「え、それは……殿下っ!」
「……っ!?」
ディノを抱き上げレクシィが跳ぶ。
直後、王子がいた場所を巨大な蛇のようなモンスターの口がバクリと飲み込んだ。
脚力特化型身体強化魔法〈獣脚〉での跳躍は、ホールの上層に作られた回廊まで二人を一気に運び上げる。
「~~~っ!!! レクシィっ! 俺を抱き上げるなと、何度言えばっ……!」
「落ちますよ殿下」ギュッ。
「お、おい!? 近っ! 近い!!」
美女にお姫様抱っこされた体勢でさらにギュっと抱き締められた十四歳男子の脳内は
(!!! ちちちち近い近い近いっ! 柔《や》らか! 良い匂い! 顔が良い! 睫毛ながっ!)
と緊急時らしからぬ混沌になる。が。
「大きな亀裂ですね。
二百年前の不十分な処理と結界の経年劣化で、宮殿の地下に魔獣たちが発生して再ダンジョン化したというところでしょうか?」
当の婚約者はいたって冷静である。
「……なんでそんなに落ち着いているんだ?」
「地方では最近しばしば起きているのですよ、再ダンジョン化が。
何事も、雑な処理は禍根を残しますね」
白骨不死者、蛇女、人面獅子、コカトリス、ホブゴブリン……床の亀裂からは、様々なモンスターが這い出している。
回廊から見下ろしたホールは、紳士淑女らの阿鼻叫喚のるつぼと化していた。
気を失った国王夫妻の代わりに、懸命にプエルタ王女が貴族や衛兵たちに指示を出そうとしていたが、その声が誰にも届いていない。
「……下ろせ」
赤くなった顔をレクシィからそむけ、ディノは彼女の腕を逃れて回廊に降りる。
「宰相に騎士団、タイラント公爵夫妻を王都の留守居に残してきたのが痛いな。
ホールの中はほぼ非戦闘員。モンスターは衛兵の手に余る。
俺たち二人で掃討するぞ」
「あ。殿下も暗器持ってきてらっしゃるじゃないですか」
「なんでそういうとこだけ目ざといんだ。
トゥ・コンディトール・レデ・クアエソ・ポテスタテム・メアム・クアム・ミヒ・コメタ・スリプイト……〈調整尾〉」
古語による詠唱が終わるとともにディノの身体から、長い光の尾が伸びる。
その尾に弾かれるように、身軽な体は、回廊をトンと降りた。
そのままディノは壁や柱を縦横無尽に走っていく。
重力を無視した動きは、まるで地を駆ける俊足の駝鳥型竜のようだ。
「――――〈斬殺爪|《デッドフル・クロウ》〉」
走りながら、上着の裏に仕込んでいたナイフを次々と投げる。
二十本を越える刃の群れはディノの魔力をまとい、スズメバチのごとく舞う。
逃げ惑う貴族たちを掻い潜り、小魔獣たちに襲いかかりザックザク切り裂いていく。
「やりますね、殿下!」
回廊から跳び下りてきたレクシィは、いつの間にか手に入れていた衛兵の剣を肥大化蠍の脳天からザックリと貫通させた。
そのまま居並ぶ大魔獣たちを剣で斬り、同時に逃げ惑う貴族たちをモンスターたちから助けるべく〈暴君竜の魔手〉もせわしなく並列処理で操っている。
その彼女を、死角から挟み撃ちにしようとする、異常巨大化した二頭のマンティコア。
「レクシィ!」
ディノは壁を思い切り蹴って跳躍した。
青い魔力オーラが彼の右足に集中する。
「〈鎌爪脚《シックル・クロウ》〉!」
ザバァン……!
空中で放った胴回し回転蹴りが一頭のマンティコアの胴を捉え、足から鎌のように伸びる魔力の刃がその胴を大きく断った。
そいつが倒れるのを尻目に、もう一頭のもとに跳ぶ。
上体を振り上げたマンティコアが、棍棒の何倍も太い前肢で攻撃を繰り出してくるのを避けざま、ディノは、跳び上段後ろ回し蹴りを頸部に撃ち込む。
ズバァ……と首から血を吹きながらマンティコアは倒れた。
蹴りを強力な斬撃に変換する魔法、〈鎌爪脚《シックル・クロウ》〉。
尋常ではない魔力と高い機動性、そして卓越した格闘技術を兼ね備える者にしか使えない攻撃魔法である。
「レクシィ! いつもより動きが鈍いんじゃないのか!?」
「さすがに! ドレスだと! 機動力がだいぶ削がれます!」
モンスターが減ったせいか、ホールの中でもやや声が通るようになった。
プエルタ王女がここぞとばかりに声を張り上げる。
「国王陛下の名代として命じます。
衛兵隊、王都に伝書鳩と早馬を!
騎士団を最速でこちらに向かわせなさい!」
「「「はい! 王太子殿下!!」」」
「非戦闘員、身分問わず、出入り口に近い順に退避!
絶対に、前の者を押したり、追い抜こうとしたりしてはなりません!」
パニックに陥っていた紳士淑女たちも、王女の言葉にハッとした様子だ。
しかしまだ亀裂からはモンスターが這い出して来る。
それに対して、人が避難する道が少なすぎる。
「くそ、キリがない」
「でも出力の大きい魔法を使えば出席者と衛兵ごと殺してしまいます。できればここはまず」
「それからレクシィ・タイラント!!」
ディノとレクシィのもとにプエルタ王女の鋭い声が飛んできた。
「責任はわたくしがすべて取ります。
人命最優先、宮殿を壊し、王家の忠臣たちを逃がす道を作りなさい!」
ナイスタイミングですね、とレクシィは呟く。
「お嬢様ぁぁ!!」
さらに、ズッシリとした大きな革袋が宙を飛んでくる。
身の丈一馬身(約2.4メートル)ほどもある大きくたくましい体つきの侍女が、レクシィ目掛けてぶん投げたのだ。
「わー助かります!」
大瓶ほどもあるそれを、ジャンプして軽々と受け取ったレクシィ。まるで球技の名手がボールを難なく取るかのようだ。
繰り返すが、彼女が着ているのはイヴニングドレスである。見た目は優雅でも相当重い代物である。
そして革袋の中には、金属の武器や魔道具がギッシリと詰まっていた。
「レクシィおまえ、どれだけ装備を持ってきたんだ?」
「これですか? 突然派遣が決まることもあるので、常に最低限は持ち歩いているんです」
「最低限……とは?」
レクシィは革袋から魔道具の金属篭手を取り出し、鈍い金属音とともに左手に装着する。
手首から先が竜の頭を、指がその牙を模している金属篭手。
握りしめて、深呼吸を三度。
拳をかかげ、魔力を集中させ、詠唱する。
王子であるディノすら知らない太古の言葉で。
「――――〈暴君竜の噛断〉」
左手から放たれた魔力炎は、おそろしく巨大な竜の頭を形作る。
レクシィがその拳でロングフックを打つ。
連動して動く竜の頭が大口を開けて宮殿の壁にかぶりつき、恐ろしい音を立ててかじり取った。
歴代の王が愛し、技術と贅を尽くした宮殿が誇る装飾ごと、竜に食われたように壁がそこだけまるごと消滅した。
大穴から夜空と庭園が丸見えである。
「ひいいっ……! 何ということをっ!」
あまりのことに悲鳴をあげる者もいたが、「わたくしの命令です」とプエルタは一蹴する。
「皆のもの、道が開きました!
非戦闘員は先を争わず整然と逃げるのです!
衛兵はモンスターをそとに逃がしてはなりません!」
「きゃあああああっ!!」
「……えっ」
「……な……?」
悲鳴を上げる者もいれば、驚きのあまり身動きのとれない者もいる。
重いドレスをまとった婦人たちは、床まであるスカートに足を取られるばかりだ。
もう一度、ズン!!と建物が揺れると、床の亀裂はバキン!と大きく口を開けた。
「キャアアアアア!!」
「うわあああああ!!!」
「……え?」「あ?」「ええ?」
何人もの紳士淑女が亀裂の中に飲み込まれ……る前に、生き物のように跳ね回る何かに身体を絡め取られた。
長い長い革の鞭だ。
助けた人々を床に放り出し、シュバババッ……と音を立ててレクシィの手元に巻き戻ったのは、何本もの長い長い鞭。
〈暴君竜の魔手〉。
タイラント公爵家の魔法である。
「ドレスのどこに暗器を仕込んでたんだレクシィ!?」
「え、それは……殿下っ!」
「……っ!?」
ディノを抱き上げレクシィが跳ぶ。
直後、王子がいた場所を巨大な蛇のようなモンスターの口がバクリと飲み込んだ。
脚力特化型身体強化魔法〈獣脚〉での跳躍は、ホールの上層に作られた回廊まで二人を一気に運び上げる。
「~~~っ!!! レクシィっ! 俺を抱き上げるなと、何度言えばっ……!」
「落ちますよ殿下」ギュッ。
「お、おい!? 近っ! 近い!!」
美女にお姫様抱っこされた体勢でさらにギュっと抱き締められた十四歳男子の脳内は
(!!! ちちちち近い近い近いっ! 柔《や》らか! 良い匂い! 顔が良い! 睫毛ながっ!)
と緊急時らしからぬ混沌になる。が。
「大きな亀裂ですね。
二百年前の不十分な処理と結界の経年劣化で、宮殿の地下に魔獣たちが発生して再ダンジョン化したというところでしょうか?」
当の婚約者はいたって冷静である。
「……なんでそんなに落ち着いているんだ?」
「地方では最近しばしば起きているのですよ、再ダンジョン化が。
何事も、雑な処理は禍根を残しますね」
白骨不死者、蛇女、人面獅子、コカトリス、ホブゴブリン……床の亀裂からは、様々なモンスターが這い出している。
回廊から見下ろしたホールは、紳士淑女らの阿鼻叫喚のるつぼと化していた。
気を失った国王夫妻の代わりに、懸命にプエルタ王女が貴族や衛兵たちに指示を出そうとしていたが、その声が誰にも届いていない。
「……下ろせ」
赤くなった顔をレクシィからそむけ、ディノは彼女の腕を逃れて回廊に降りる。
「宰相に騎士団、タイラント公爵夫妻を王都の留守居に残してきたのが痛いな。
ホールの中はほぼ非戦闘員。モンスターは衛兵の手に余る。
俺たち二人で掃討するぞ」
「あ。殿下も暗器持ってきてらっしゃるじゃないですか」
「なんでそういうとこだけ目ざといんだ。
トゥ・コンディトール・レデ・クアエソ・ポテスタテム・メアム・クアム・ミヒ・コメタ・スリプイト……〈調整尾〉」
古語による詠唱が終わるとともにディノの身体から、長い光の尾が伸びる。
その尾に弾かれるように、身軽な体は、回廊をトンと降りた。
そのままディノは壁や柱を縦横無尽に走っていく。
重力を無視した動きは、まるで地を駆ける俊足の駝鳥型竜のようだ。
「――――〈斬殺爪|《デッドフル・クロウ》〉」
走りながら、上着の裏に仕込んでいたナイフを次々と投げる。
二十本を越える刃の群れはディノの魔力をまとい、スズメバチのごとく舞う。
逃げ惑う貴族たちを掻い潜り、小魔獣たちに襲いかかりザックザク切り裂いていく。
「やりますね、殿下!」
回廊から跳び下りてきたレクシィは、いつの間にか手に入れていた衛兵の剣を肥大化蠍の脳天からザックリと貫通させた。
そのまま居並ぶ大魔獣たちを剣で斬り、同時に逃げ惑う貴族たちをモンスターたちから助けるべく〈暴君竜の魔手〉もせわしなく並列処理で操っている。
その彼女を、死角から挟み撃ちにしようとする、異常巨大化した二頭のマンティコア。
「レクシィ!」
ディノは壁を思い切り蹴って跳躍した。
青い魔力オーラが彼の右足に集中する。
「〈鎌爪脚《シックル・クロウ》〉!」
ザバァン……!
空中で放った胴回し回転蹴りが一頭のマンティコアの胴を捉え、足から鎌のように伸びる魔力の刃がその胴を大きく断った。
そいつが倒れるのを尻目に、もう一頭のもとに跳ぶ。
上体を振り上げたマンティコアが、棍棒の何倍も太い前肢で攻撃を繰り出してくるのを避けざま、ディノは、跳び上段後ろ回し蹴りを頸部に撃ち込む。
ズバァ……と首から血を吹きながらマンティコアは倒れた。
蹴りを強力な斬撃に変換する魔法、〈鎌爪脚《シックル・クロウ》〉。
尋常ではない魔力と高い機動性、そして卓越した格闘技術を兼ね備える者にしか使えない攻撃魔法である。
「レクシィ! いつもより動きが鈍いんじゃないのか!?」
「さすがに! ドレスだと! 機動力がだいぶ削がれます!」
モンスターが減ったせいか、ホールの中でもやや声が通るようになった。
プエルタ王女がここぞとばかりに声を張り上げる。
「国王陛下の名代として命じます。
衛兵隊、王都に伝書鳩と早馬を!
騎士団を最速でこちらに向かわせなさい!」
「「「はい! 王太子殿下!!」」」
「非戦闘員、身分問わず、出入り口に近い順に退避!
絶対に、前の者を押したり、追い抜こうとしたりしてはなりません!」
パニックに陥っていた紳士淑女たちも、王女の言葉にハッとした様子だ。
しかしまだ亀裂からはモンスターが這い出して来る。
それに対して、人が避難する道が少なすぎる。
「くそ、キリがない」
「でも出力の大きい魔法を使えば出席者と衛兵ごと殺してしまいます。できればここはまず」
「それからレクシィ・タイラント!!」
ディノとレクシィのもとにプエルタ王女の鋭い声が飛んできた。
「責任はわたくしがすべて取ります。
人命最優先、宮殿を壊し、王家の忠臣たちを逃がす道を作りなさい!」
ナイスタイミングですね、とレクシィは呟く。
「お嬢様ぁぁ!!」
さらに、ズッシリとした大きな革袋が宙を飛んでくる。
身の丈一馬身(約2.4メートル)ほどもある大きくたくましい体つきの侍女が、レクシィ目掛けてぶん投げたのだ。
「わー助かります!」
大瓶ほどもあるそれを、ジャンプして軽々と受け取ったレクシィ。まるで球技の名手がボールを難なく取るかのようだ。
繰り返すが、彼女が着ているのはイヴニングドレスである。見た目は優雅でも相当重い代物である。
そして革袋の中には、金属の武器や魔道具がギッシリと詰まっていた。
「レクシィおまえ、どれだけ装備を持ってきたんだ?」
「これですか? 突然派遣が決まることもあるので、常に最低限は持ち歩いているんです」
「最低限……とは?」
レクシィは革袋から魔道具の金属篭手を取り出し、鈍い金属音とともに左手に装着する。
手首から先が竜の頭を、指がその牙を模している金属篭手。
握りしめて、深呼吸を三度。
拳をかかげ、魔力を集中させ、詠唱する。
王子であるディノすら知らない太古の言葉で。
「――――〈暴君竜の噛断〉」
左手から放たれた魔力炎は、おそろしく巨大な竜の頭を形作る。
レクシィがその拳でロングフックを打つ。
連動して動く竜の頭が大口を開けて宮殿の壁にかぶりつき、恐ろしい音を立ててかじり取った。
歴代の王が愛し、技術と贅を尽くした宮殿が誇る装飾ごと、竜に食われたように壁がそこだけまるごと消滅した。
大穴から夜空と庭園が丸見えである。
「ひいいっ……! 何ということをっ!」
あまりのことに悲鳴をあげる者もいたが、「わたくしの命令です」とプエルタは一蹴する。
「皆のもの、道が開きました!
非戦闘員は先を争わず整然と逃げるのです!
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