初恋だったお兄様から好きだと言われ失恋した私の出会いがあるまでの日

クロユキ

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笑顔をなくし

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「明日、馬車で迎えに来る」
「私も一緒に乗せて貰っても良いの?」
「良いよ、セレナさんの屋敷で集合で良いかな?」
「うん、私は大丈夫」
「じゃあ、明日ね」
「うん、バイバイ」
「明日の夕方だね」
私達三人は明日開かれる第二王子様の婚約披露宴に学園の生徒全員招待された。
「アンドレ君、第二王子様って誰なのか分かったの?」
「いや、何も聞いていない…」
「学園の生徒全員を招待したんでしょう?私達と同じ年って聞いただけで皆、誰?誰?と騒いでいて楽しかった」
「ははは、そうだね」
私とアンドレ君は帰り道が一緒だから帰るようになった。
「……」
チラッとメガネを掛けたアンドレ君の横顔を見て一緒に帰るようになるなんて思っていなかった。
初めて行く披露宴は楽しみと戸惑いがあった…アンドレ君は、女子同士で楽しんだら良いと言って気を使っているんだと思った。
「ねえ、明日の披露宴のダンスを誘われたでしょう?」
私は、話し声がする方へ顔を向けた。
「ああ…誘われたけど」
「勿論断るでしょう?」
話し声は、私達の前を歩くカミーユお兄様とミランダさんの話し声だった。
「……」
「…違う道を行こうか?少し遠回りになるけど…」
「……えっ!?…うん…」
アンドレ君が別の道へ通るのを言ってくれた。
「……いや、断る理由がないから彼女達と一緒に踊るよ」
「は?何を言っているの?婚約者のわたくしがいるのよダンスを断るのは当然でしょう?」
「学園皆が楽しむようにと先生が話していたじゃないか」
「それでも嫌よ!」
私は、お兄様とミランダさんの笑顔が無い話しを聞いて別の道へと角を曲がった。
ミランダさんと婚約してからのカミーユお兄様は笑顔を見た事がなかった。
「……」
「……二人とも変わったと思った…」
「えっ」
「笑って歩く事が無くなった気がした」
「……」
あの後お兄様はミランダさんを慰める為に抱き締めたのだろうか…私は、まだ違和感が残っていた…初めてお兄様から抱き締められたあの日の事を……








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