初恋だったお兄様から好きだと言われ失恋した私の出会いがあるまでの日

クロユキ

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王宮の披露宴⑩《ダンスパーティー②》

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「…どうして、ミランダさんがアンドレ君の側に…」
私は、ミランダさんはお兄様とダンスを踊ると思っていた。
「セレナさん、疲れた?」
「えっ!?あ…ごめんなさい…」
私は今クラスの男子と踊って考え事をして集中出来なかった。
「でも、驚いた。アンドレが王子だったって知った時は思わず食べ物を乗せていた皿を落としそうになった」
「私も驚いた…アンドレ君に重い辞典を持たせてしまったから」
「皆驚いたよ」
男子と話しをしてダンスが終わった。
「踊ってくれてありがとう」
「うん」
ダンスを終わった私は、アンドレ君の方を見た。
女子と踊るアンドレ君を見て彼の婚約者になった事がまだ信じられなかった。
「僕と踊ってくれますか?」
「ごめんなさい、今は……お兄様!?」
私にダンスの申し込みをしたのはカミーユお兄様だった。
笑顔を見せるお兄様はいつもと変わらない優しい笑顔で私に声をかけた。
「一緒に踊ろうセレナ」
「あ……」
私は戸惑いながらカミーユお兄様と踊る事になった。
「久しぶりだね、セレナと踊るのは」
「うん……」
お兄様と踊るのは私の練習相手になってくれた時だけで本番の披露宴で踊った事はなかった。
「……女子と踊り終わったの?」
「…どうして、僕が女子と踊るのを知っているんだい?」
ミランダさんの名前を出さなかった私にいつもの笑顔を見せていた。
「ミランダさんがアンドレ君の側にいるのを見たの」
「……彼が王子だとは知らなかったよ…セレナは知っていた?」
「私も今日初めて知ったの…」
「そうなんだ……セレナ…」
私の手を握り締め笑顔で私にお兄様は言った。
「第二王子と婚約はしないよね?」
「えっ!?」
私に言ったお兄様の笑顔がこの時初めて怖いと思った。






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