初恋だったお兄様から好きだと言われ失恋した私の出会いがあるまでの日

クロユキ

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王宮の披露宴⑪《ダンスパーティー③》

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「第二王子と婚約はしないよね?」
「えっ…」
お兄様は、私にアンドレ君と婚約はしないで欲しいと言っているように聞こえた。
「…どうしてそんな事を言うの?」
「セレナは僕の事が好きだと言ったからだよ」
「……それは、お兄様がミランダさんと付き合いをするのを知らなかった私の事でしょう?カミーユお兄様は、ミランダさんと婚約したの…お兄様は私を捨てたの!」
私は、思い出したくない事を思い出し踊っていた足を止めお兄様の手を離した。
「セ、セレナ!?……僕は、セレナを捨てていないよ…」
「…私、カミーユお兄様のように付き合いは出来ない…婚約者がいるのに私にアンドレ君との婚約は受けないでとお兄様から言われたくないの」
「セレナ……」
「お兄様を好きだと言っていた私はいないの…カミーユお兄様と私は別々の道を歩いて行く事になった…そういう方へ向かわせたのはお兄様なの……それなのに…お兄様は…酷いよ…あんまりだわ……」
ポロポロと涙が流れ落ちるのを見たお兄様は私に触れようとした。
「セレナ……」
「俺の婚約者の前から離れてくれませんか?」
「!!」
私の側にアンドレ君が立っていた。
「ア…アンドレ君……」
「貴方は、何度彼女を悲しませれば気が済むのですか?」
「っ……ぼ、僕はセレナを悲しませるつもりは……」
「セレナさんと関わるのは止めてくれませんか?これ以上彼女の周りをウロウロされると迷惑なんです」
私は、アンドレ君がカミーユお兄様に注意をする姿を見るのは初めてだった。
「っ!…セ、セレナ…」
「私は、第二王子のアンドレの婚約者です」
「あ……」
お兄様は、私とアンドレ君の目の前で腰が抜けたように膝を着く姿を見て私は、優しくて頼りになる笑顔が素敵なお兄様とは違う人のように見えていた。






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