死を経験した侯爵夫人は夫と別れたい~あなた達二人の邪魔はしません~

クロユキ

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慰謝料

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「慰謝料を払いにここへ来るだと?」
アメリアの父親が不機嫌な顔をしてアメリアは、本当に父親はブライアンが嫌いだと思った。
「あの人が来るとは限らないの…執事かもしれないわ」
「そうだな、妻だったお前を追い出すような男だ。ここへ来る事はないだろう…慰謝料の金額は幾らだ?」
「一千万よ」
「何?!たったの一千万だと?何故一億にしなかった。お前の命が危なかったんだぞ」
アメリアの父親は、慰謝料が安いと不満の声を上げた。
アルベルトは笑いたいのを我慢していた。
『たったの一千万』
アメリアが言った事を同じように父親が話しをするのを聞いてアメリアは父親似なんだと笑いたいのを我慢した。
「わたくしも一億と思ったわ。でも、一億にしましたらブロス家から離れる事が出来ないと思って、一千万円にしたの…でもあの人は、『一千万?ふざけるな誰がそんな大金払うか』って怒っていたわ。わたくしの命はあの人にとって一円も払いたくはないのよ」
「だが、支払いに来るのだろう?」
「ええっ、『支払いは遅れるが待って欲しい』と言っていたわ。でもいつ頃になるのかはわからないわ」
「そうか…支払いが遅くなるようなら弁護士から連絡があるだろう」
と、両親と慰謝料の件で話しをして数日たった晴れた日の事だった。
「お嬢様、弁護士のマルスラン様がお見えです」
「弁護士様が!?」
アメリアは、弁護士が来たのはブライアンの慰謝料の件だと思った。
「お久しぶりで御座います。アメリア様、お元気そうでなによりです」
「お久しぶりです。先日は、お世話になりましたわ」
ブライアンとの離婚以来の再会だった。
「お怪我の方は?」
「ええ、傷痕は残っていると思いますが痛みなどはありません、暫くは医師様の診察を受けると思います」
「安堵いたしました…その後、ブライアン様とは何かお話しは御座いましたか?」
「…ええ、数ヵ月分の話しが出来たと思います」
アメリアは笑顔でブライアンと話しをする事が出来たと伝えた。
「そうですか…お話しが出来て良かったです。今日、伺いましたのは慰謝料のお話しで来ました」
「そうだと思いましたわ…キャサリン様と結婚式も控えていますし、お子様も産まれますからお支払いは無理だと言うのでしょう?無理にわたくしも言いませんわ」
「いえ、慰謝料のお支払いは致しますとご連絡を受けています。そのお支払いを数回分けてお渡ししたいとブライアン様から言付かってまいりました」
「え?数回…ですか?」
「はい、お支払いの意思がありますのでお断りする事はありません、お支払いされます日に直接お渡しされますと思います」
「……」
アメリアは、慰謝料が払えないのなら別に構わないと思っていたが、数回に分けて払うとは思っていなかった。



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