死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

文字の大きさ
70 / 162

別邸へ帰って

しおりを挟む
ロベルトはウェンディの支えでやっと立つ事が出来た。
「……っ、グレッドの奴…腹を蹴らなくても……」
「えっ!?あの人お腹を足で蹴ったの!?」
「……っ、アイツが…あんなに怒るとは……」
カチャと外から玄関が開くのを見てロベルトとウェンディは戸惑った。
「えっ!?」
「えっ!?」
「えっ!?」
三人のメイドはロベルトとウェンディを見て驚いていた。
「あ……レ、レイラ…」
「お、お姉様……」
「……」
レイラはロベルトを支えるウェンディとお腹を手で押さえ苦痛な顔を見せるロベルトに声をかけた。
「……どうしたのですか?」
「あ……か、階段から落ちたんだ…それで…ウェンディさんに支えて貰って……」
「……」
レイラは、ロベルトの顔を見て痛みは嘘でないと分かった。
「……お医者様を呼んでくれる?」
「は、はい」
一人のメイドは、医師を呼びに二人のメイドはロベルトを支え階段を歩いて部屋へと向かった。
ウェンディは自分も一緒に階段を上がろうとした。
「ウェンディ、貴女は行かなくて良いわ」
「えっ!?あ……」
「貴女に渡したい物があるの」
「渡したい物?」
ウェンディは、レイラの前に立ちレイラはケーキ箱をウェンディに渡していた。
「…これは?」
「貴女がメイドに頼んだケーキよ」
「あ…」
「メイド達も忙しいの貴女の遣いで街までケーキを買わせるなんて…それに三人とも歩いて行ったと聞いたわ」
「……」
ウェンディは、ケーキ箱を両手に持って震えていた。
「……服が乱れているけど、昼寝でもしていたの?髪の毛も…貴女がこんなに寝相が悪かったなんて知らなかったわ」
「あ…そ、そうなの…慣れない勉強をしたら眠たくなって……」
「そう…」
「お、お姉様、お父様にお話しはしたの?」
「……ええ、話したわ…でも、お父様の気分次第だと思うから勝手な行動は止めた方が良いわ…学園が休みだからと私達の所へ急に泊まりに来たら困るわ」
「……ごめんなさい……」
レイラはウェンディが自分を裏切り夫のロベルトと関係を持っていた事が信じられなかった…信じたくなかった…この目で見るまでは……
「医師様をお連れしました」
メイドが医師を連れ医師はレイラに頭を下げた。
「ロベルト様が階段から落ちましたと聞きましたが」
「はい…私はメイド達と出ていましたから…妹のウェンディが旦那様と一緒に居ました」
「えっ!?」
ウェンディはまさか自分の名前を言われるとは思っていなかった。







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました

由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。 尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。 けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。 そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。 再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。 一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。 “尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。 静かに離婚しただけなのに、 なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。

《完結》金貨5000枚で売られた王太子妃

ぜらちん黒糖
恋愛
​「愛している。必ず迎えに行くから待っていてくれ」 ​甘い言葉を信じて、隣国へ「人質」となった王太子妃イザベラ。 旅立ちの前の晩、二人は愛し合い、イザベラのお腹には新しい命が宿った。すぐに夫に知らせた イザベラだったが、夫から届いた返信は、信じられない内容だった。 「それは本当に私の子供なのか?」

探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?

雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。 最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。 ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。 もう限界です。 探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。

【完結】元サヤに戻りましたが、それが何か?

ノエル
恋愛
王太子の婚約者エレーヌは、完璧な令嬢として誰もが認める存在。 だが、王太子は子爵令嬢マリアンヌと親交を深め、エレーヌを蔑ろにし始める。 自分は不要になったのかもしれないと悩みつつも、エレーヌは誇りを捨てずに、婚約者としての矜持を守り続けた。 やがて起きた事件をきっかけに、王太子は失脚。二人の婚約は解消された。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~

Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。 婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。 そんな日々でも唯一の希望があった。 「必ず迎えに行く!」 大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。 私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。 そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて… ※設定はゆるいです ※小説家になろう様にも掲載しています

見捨てられた逆行令嬢は幸せを掴みたい

水空 葵
恋愛
 一生大切にすると、次期伯爵のオズワルド様に誓われたはずだった。  それなのに、私が懐妊してからの彼は愛人のリリア様だけを守っている。  リリア様にプレゼントをする余裕はあっても、私は食事さえ満足に食べられない。  そんな状況で弱っていた私は、出産に耐えられなくて死んだ……みたい。  でも、次に目を覚ました時。  どういうわけか結婚する前に巻き戻っていた。    二度目の人生。  今度は苦しんで死にたくないから、オズワルド様との婚約は解消することに決めた。それと、彼には私の苦しみをプレゼントすることにしました。  一度婚約破棄したら良縁なんて望めないから、一人で生きていくことに決めているから、醜聞なんて気にしない。  そう決めて行動したせいで良くない噂が流れたのに、どうして次期侯爵様からの縁談が届いたのでしょうか? ※カクヨム様と小説家になろう様でも連載中・連載予定です。  7/23 女性向けHOTランキング1位になりました。ありがとうございますm(__)m

【完結】妹が旦那様とキスしていたのを見たのが十日前

地鶏
恋愛
私、アリシア・ブルームは順風満帆な人生を送っていた。 あの日、私の婚約者であるライア様と私の妹が濃厚なキスを交わすあの場面をみるまでは……。 私の気持ちを裏切り、弄んだ二人を、私は許さない。 アリシア・ブルームの復讐が始まる。

処理中です...