死に戻った私は二度と後悔したくはありません

クロユキ

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心残り

「…ウェンディ…」
私は、部屋に入って来たウェンディを見て気分が悪くなった。
結婚式に初めてロベルトと会った時からウェンディは私に隠れてロベルトと一緒に過ごした…ロベルトも披露宴からウェンディと一緒にいるうちに好意を寄せ始めていた。
妹が私を裏切るなんて思いたくもなかった…ウェンディも私を裏切るとは思っていなかったでしょう……
「お姉様どうしたの?恐い顔をして…私、お姉様に何かしたの?」
不安な顔を見せるウェンディに私は笑顔を見せた。
「ごめんね、今日街へ行って怖い思いをしたの」
「えっ、何があったの?」
「盗難にあったようなんだ」
「ええっ!?盗難?何を取られたの?」
ウェンディは私の隣に並び私の腕を掴んで心配する声を出した。
「カバンを取られたけれど騎士の人達が助けてくれたの」
「騎士!?」
「明日、お父様とお母様に今日の事で騎士の方達が屋敷へ来るの」
「騎士の人が屋敷へ?」
以前、ロベルトが屋敷へ来ていた時ウェンディは自分の部屋にいて部屋から出る事はなかった。
「だが、お前に怪我がなくて良かった」
「本当にその話しを聞いて震えが止まらなかったわ」
「お父様…お母様…」
私は、二人に何も言わずに命を捨てる事を決めた…もう二度とそんな事はしない……命を落とした私がいた世界ではどうなったのかしら…お父様とお母様……夫だったロベルト…そして夫の浮気相手となった妹のウェンディ……そして……グレッド様……
私は、手首に嵌めたお守りを触った。
部屋に入ったグレッド様の声を聞いた…あの後グレッド様は……グレッド様に何も言わず私は勝手に命を落とした…生きる事を選ばなかった私をグレッド様は叱ったのだろうか……あの世界で心残りがあるのはグレッド様を一人にしてしまった事……







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