真面目で裏切らない夫を信じていた私

クロユキ

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来月にはクレアはいない

(……クレアが熱を出した…それは私のせいだろうか……)
「アルフォート?」
「えっ!?」
「おい、ボーとしてると人に当たるぞ」
「あ…悪い…」
アルフォートは、街の見回りに騎士と一緒に歩いていた。
「今日のお前大丈夫か?顔色が悪いしさ今日休めば良かったんじゃないのか?」
「大丈夫だ…悪い、昨日眠れなかったんだ…」
「…あ~っ…ははっ、そうか奥さんと一緒だったか?」
「違う…」
アルフォートは、息を吐いていた。
巡回騎士は苦笑いを見せていた。
「そう言えば来月だったな剣技試合、俺、家内呼ぶの苦手なんだよな…先月最下位だったからさ披露宴で着る高いドレスを買わされてさ、おかげで臍繰りが全部無くなったよ…はぁ~っ」
「……」
アルフォートはクレアに先月披露宴の話しをしていなかった。
披露宴ではミリアと一緒に踊り過ごしていた。
クレアには仕事の事も仲間と一緒に街へ行く事も言わない日が多かった。
昨日、クレアが屋敷を出て父親が来た…もう後戻りは出来なくなった。
アルフォートはクレアと離婚を決めた。
「そう言えばお前ブローチはどうしたんだ?」
「ブローチ?」
「ミリア騎士から貰ったんだろう?」
「あ…ああ…ミリア騎士が持っている…来月の披露宴で付けるつもりだ…」
アルフォートはミリアの話しになると笑顔を見せていた。
「……余り深入りするなよ」
「えっ」
騎士仲間からミリアの事を言われアルフォートは戸惑った。
「な…深入りなんてしていない私は彼女の先輩だ…ブローチもそのお礼で貰ったんだ」
「それなら良いけどさ披露宴でそのブローチを付けるなら奥さんに言った方が良いぞ」
「あ…ああ…そうするよ……」
来月の披露宴にはクレアを呼ぶ事は無いと……



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