真面目で裏切らない夫を信じていた私

クロユキ

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離婚の日④

「宜しくお願いします。アルフォート様」
「えっ…」
旦那様は、私の方へ顔を向き茫然とした顔で私を見ていた。
いつも『旦那様』と呼んでいた私が名前を言った事に驚いているようだった。
「座っても宜しいですか?」
「あ…すみません、こちらのソファーでお座り下さい」
お父様から言われてお義父様が戸惑うように言った。
「私達親は、こちらのソファーで座り手続きが終わるのを待ちましょう」
「えっ…あっ…」
弁護士のシルバーさんがお義父様とお義母様そして旦那様の前に立ち礼をする姿を見ていた。
「初めまして、弁護士のシルバーと申します。今日は宜しくお願い致します」
「!べ、弁護士………」
「お、お父さん…」
「……」
動揺するお義父様とお義母様に弁護士のシルバーさんが話しを続けた。
「アルフォート様とクレア様とお話しを致しまして離婚の手続きをしたいと思います」
「あ…あの…離婚の手続きは待って貰えないでしょうか?息子も反省しております…」
「ク、クレアさん、私からも謝ります。息子と離婚を考え直してくれないでしょうか…」
お義母様が私の方へ顔を向け私に頭を下げていた。
「すみません、お義父様、お義母様、私はアルフォート様と別れます」
「!」
「あ……」
「私が何も見ていないのでしたら離婚の話しはしませんでした…ですが、アルフォート様が騎士の女性に口付けをする所を見ましたら別れる事を考えました」
「アルフォート…」
「貴方……」
「……」
お義父様とお義母様の視線が旦那様に向き私は離婚を決めた証拠を話しをした。
「……アルフォート様は彼女…ミリア様と街の宿に入るのを見ました」
「な!?」
「そ!?」
「私は、自分の目で見てしまったのです。離婚を取り止めるつもりはありません」
「……」
旦那様は、私の話しを聞いて何を思ったのか何も思わなかったのか旦那様の手にはあの封筒を持っていた。
「アルフォート!」
「っ…」
「お前は、街の中で宿に入っただと?何を考えているんだお前は!!」
旦那様の服を掴み上げるお義父様に旦那様は苦痛の顔でお義父様を見ているようだった。
「伯爵、落ち着いてください、残念ではありますが私達家族も娘と同じです。あなた方が謝罪をしても離婚からは避ける事は出来ません」
「パール伯爵……」
「ああ……」
ヨロッとお義母様の体が倒れそうになり側にいた旦那様が驚いてお義母様の体を支えた。
パシッ!
「離れなさい」
「母……」
お義母様の目には涙を溜めているのが見えた…旦那様を睨んだ後離れにあるソファーへと座るのを旦那様は茫然とした顔を私はじっと見ていた。





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