信じていました…

クロユキ

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家族の絆⑦

クリストフは祈った…
「母子とも元気な姿を見せますように…」
クリストフは、産まれて直ぐに亡くなった息子に謝った…今までの事を謝った…
妻の妊娠がわかりローラと一緒に喜んだ。

『おめでとう、貴方が父親になるなんて信じられないわ』
『ああ、俺もなんだか変な感じなんだ』
『ローラは、眠っているの?』
『ああ…たまに様子を見に行かないと…』
『大丈夫よ、あの子眠ると朝まで起きないから…それより続きをしましょう』
『君はローラと違い朝方まで起きているから俺が寝不足だよ』
『ふふふ』

ローラに子供が出来たのに夜はいつも妻は一人で眠っていた。
アリーヌは屋敷で泊まる事が時々あった…そんな日は妻を先に寝かせアリーヌと朝近くまで一緒に過ごしていた。
毎晩妻の部屋に来る俺にローラは疑う事をしなかった。
妻の外出も控えるようにと言った…何かあっては困ると俺は妻に外へ行きたい時は庭園を歩くようにと話しをした。
俺はアリーヌと買い物に行きローラを屋敷へ残した。

『きゃ~っ、可愛いねえ、これなんてどうかな?』
『どっちが産まれるかわからないんだ』
『じゃあ、男の子と女の子用を買ったら?』
『そうだな…』
『失礼します…初めてのお子様ですか?』
『ええ、どれを選ぶか迷っているの』
『旦那様も楽しみですね』
『えっ!?あ、いや…』
『ふふふ、うちの人照れ屋さんなの』
『おい』
『仲が良くて羨ましいです。産まれますお子様が楽しみですね』
『ええ』

一度きりの店だからとアリーヌは夫婦のように赤子の服とおもちゃを選び店員に祝福された。
『ふふっ、私と貴方夫婦に間違われるなんて…でも気分が良かったわ。おめでとう、お幸せにと私と貴方に言われて気分が良かったわ』
『余り目立たない事はしないでくれ』
『わかっているわよ、ねえ、このあと私のお店に行かない?』
『は?ローラが待っているんだ…』
『いいじゃない、買い物で遅くなったと言って行きましょう』
『……』

お腹が少し大きくなったローラを屋敷で待たせ俺はアリーヌの店で過ごし、屋敷へ帰った時は夜になっていた。
俺は、ローラに言われると思い血の気が引くのを感じながら遅い帰宅で部屋に入った。
『お帰りなさい旦那様、お姉様と一緒に選ぶの大変だったでしょう?』
妻は、俺を疑う事はなかった…そんな妻に安心した俺はアリーヌから誘われ続けそして俺もアリーヌを誘った。
子供が亡くなって元気がない妻を見て知っているのに俺はアリーヌの側にいた。
妻と亡くなった息子になんて事をして来たんだと…妻に見られたあの日から悔やむ日が続いた。
「オギャア、オギャア…」
!!
「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」
「あ……」
俺は床に頭を着きローラと産まれた子供に泣き続けた…





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