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家族の絆⑧
「ううっ……」
クリストフは泣いた…床に頭を着け泣き続けた。
「クリストフ…」
アランが蹲るクリストフに手を伸ばしローラの側に行こうと誘った。
部屋の中に入ったクリストフは、先に部屋に入り両親がベッドの上で横になるローラに涙を流して喜ぶ姿を見た。
「ローラ…おめでとう…頑張ったわね…赤ちゃんも元気よ」
「お母様…」
「良かった…良かった…グスッ…」
「お父様…」
「おめでとう…ローラさん…」
「アランお兄様…」
ローラは離れて立って涙を流すクリストフを見た。
「…旦那様…」
「っ…」
アランはクリストフの側に立ちローラの所へ行くようにと声をかけた。
「クリストフ…ローラさんの側へ…」
「…兄さん…」
クリストフはゆっくりと歩きベッドの上でローラと産まれたばかりの自分の子を見た。
「…髪の毛の色は私に似て…顔立ちは貴方に似ているわ…抱っこしてあげて…」
「えっ!?……良いのか…」
クリストフは自分の子を抱っこしてまた涙が出た。
「ふふっ、旦那様は泣き虫だったの?」
「仕方がないだろう…涙が勝手に出るんだ…」
自分に似た子がこんなに可愛いとは思わなかった。
「…ありがとう…ありがとう…ローラ…」
クリストフはローラに何度も『ありがとう』の言葉を伝えた。
屋敷の中は使用人やメイド達が喜び祝った。
クリストフは両親とアランに頭を下げた。
「…ローラさんの出産に立ち会わせていただきありがとうございました…」
「お礼を言うならアラン君に言いなさい」
「私は、何もしていません…クリストフが二度とローラさんを悲しませることはしないとわかったので連れて来たのです…私の方こそ何も知らせず…クリストフを連れて来ました事をお詫びします…」
アランはローラの両親に頭を下げクリストフも一緒に頭を下げた。
「彼を見て驚いたが…今はローラの側にいる事を許そう」
「!!あ…ありがとうございます…ありがとうございます…」
「クリストフさん…ローラの側にいてあげて…」
「はい」
クリストフは、ローラと赤ん坊の側へと行き二人の笑顔を両親とアランは見ていた。
「…アラン君…何故クリストフを…君は…ローラの事を…」
両親はアランの気持ちを知っていた。
「…わからないようにしていたのですが…クリストフと何度か会ってまだローラさんを想い続けている事に気が付いたんです…本当は、クリストフにローラさんを奪い結婚をしたと彼に言うつもりでした…でも、彼女の心も私では無理だとわかりました…裏切られたのに苦しめたのに…彼女を幸せにしてあげたい…それでも彼女は私を見てはくれませんでした」
「アラン君…」
アランはクリストフとローラの姿を見て微笑んだ。
クリストフは泣いた…床に頭を着け泣き続けた。
「クリストフ…」
アランが蹲るクリストフに手を伸ばしローラの側に行こうと誘った。
部屋の中に入ったクリストフは、先に部屋に入り両親がベッドの上で横になるローラに涙を流して喜ぶ姿を見た。
「ローラ…おめでとう…頑張ったわね…赤ちゃんも元気よ」
「お母様…」
「良かった…良かった…グスッ…」
「お父様…」
「おめでとう…ローラさん…」
「アランお兄様…」
ローラは離れて立って涙を流すクリストフを見た。
「…旦那様…」
「っ…」
アランはクリストフの側に立ちローラの所へ行くようにと声をかけた。
「クリストフ…ローラさんの側へ…」
「…兄さん…」
クリストフはゆっくりと歩きベッドの上でローラと産まれたばかりの自分の子を見た。
「…髪の毛の色は私に似て…顔立ちは貴方に似ているわ…抱っこしてあげて…」
「えっ!?……良いのか…」
クリストフは自分の子を抱っこしてまた涙が出た。
「ふふっ、旦那様は泣き虫だったの?」
「仕方がないだろう…涙が勝手に出るんだ…」
自分に似た子がこんなに可愛いとは思わなかった。
「…ありがとう…ありがとう…ローラ…」
クリストフはローラに何度も『ありがとう』の言葉を伝えた。
屋敷の中は使用人やメイド達が喜び祝った。
クリストフは両親とアランに頭を下げた。
「…ローラさんの出産に立ち会わせていただきありがとうございました…」
「お礼を言うならアラン君に言いなさい」
「私は、何もしていません…クリストフが二度とローラさんを悲しませることはしないとわかったので連れて来たのです…私の方こそ何も知らせず…クリストフを連れて来ました事をお詫びします…」
アランはローラの両親に頭を下げクリストフも一緒に頭を下げた。
「彼を見て驚いたが…今はローラの側にいる事を許そう」
「!!あ…ありがとうございます…ありがとうございます…」
「クリストフさん…ローラの側にいてあげて…」
「はい」
クリストフは、ローラと赤ん坊の側へと行き二人の笑顔を両親とアランは見ていた。
「…アラン君…何故クリストフを…君は…ローラの事を…」
両親はアランの気持ちを知っていた。
「…わからないようにしていたのですが…クリストフと何度か会ってまだローラさんを想い続けている事に気が付いたんです…本当は、クリストフにローラさんを奪い結婚をしたと彼に言うつもりでした…でも、彼女の心も私では無理だとわかりました…裏切られたのに苦しめたのに…彼女を幸せにしてあげたい…それでも彼女は私を見てはくれませんでした」
「アラン君…」
アランはクリストフとローラの姿を見て微笑んだ。
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