信じていました…

クロユキ

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結婚して良かった…

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ふと目を覚ました私は隣で眠る夫のクリストフの姿が見えた。
「……」
いつの間にか私のベッドに潜り込む夫に笑顔になり乱れた短い髪の毛を触った。
姉からクリストフを紹介された日を良く覚えている
『彼はクリストフ君て言うの私と同級生なの』
『君が妹さん?お姉さんと似ていないから戸惑ったよ可愛いから』
『えっ!か…』
『本当に君の妹なのか疑うよ』
『何それ、紹介取り消したいの?』
『ま!待って俺が悪かった。取り消さないでくれ一目惚れしたんだ』
『えっ!?ひ…ひと…』
『もう、妹が混乱するからそれは付き合った時に言ってよ』
『ハハハ、悪い…俺は、クリストフよろしく』
『わ…私は、ローラ…よろしくお願いします…』
彼は優しくて初めて男の人と付き合う私には、こんなに幸せで良いのだろうかと思った…
ローラは、隣で眠る夫の顔をじっと見ていた。
私が学園を卒業するのを待って夫と婚約をして半年で私達は夫婦になった。
「おめでとうローラ、彼こう見えて案外家庭思いだから」
「こう見えてはないだろう」
「ふふふ」
夫と姉の会話は私は好きでなんでも言える姉が羨ましかった。
結婚をして数ヵ月で私は身籠り夫も喜んでくれた…
「おめでとう、私、おばさんになるのね」
「ありがとう、お姉様…」
私は、姉より先に子供を身籠った事に戸惑った…姉の旦那様は各地を回る画家で家にいない人だった。
そんな姉を知っている夫は私に相談をした。
「彼女を私達の家に出入りを自由にしていいだろうか?義兄さんはまた旅に出たそうだ…」
「私は構いません、妹の私が旦那様に姉の事を相談しなくてはならなかったのに…姉を思いありがとうございます」
「ローラ…」
私は、姉が私達の屋敷へ来る事を許し私は夫に感謝して優しい人が私の旦那様で良かったと心から感謝した。
そして、私は出産をしたが生まれて来た子供はこの世に生を受ける事なく亡くなってしまった…泣き崩れる私に夫は支えてくれた…
「妹か弟が生まれた時お兄ちゃんがいた話しをしょう…いつも側にいるよと話しをしてあげよう」
「旦那様…」
私は、夫と結婚して良かったと心から思った…




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