信じていました…

クロユキ

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夫婦とは…

「庭園でお茶なんて久しぶりだよアリーヌと二人でお茶を飲んだのはいつだったかな?」
「そんなの覚えていないわ」
お兄様の問いかけに顔を合わせないお姉様は機嫌が悪かった…画家のお兄様に不満なのだとわかった。でも、お兄様が旅をして絵を描くのはお姉様も理解して結婚したと思うけど…こんなに長く旅をするなんて思っていなかったかもしれない…
「お、お兄様、旅はどうでしたか?」
「ああ、各地を歩き回ったが湖が綺麗だと有名な場所や建物が昔のまま残っている建物もあるんだ。いろんな場所へ行ったが食べ物が旨い金額を聞けば安くて驚く事もあった」
お兄様は、まるで子供のように興奮して各地へ行った話しをしてくれた。
「少し歩くわ」
「えっ!?お姉様」
「彼の話しを聞いてあげて私は何回も聞かされているから」
「私が行こう」
「旦那様…」
「ああ、彼女の気がすむまで一緒に歩くよ」
旦那様は、先を歩くお姉様の後を追うように庭園を歩いて行った。
「はあ~っ…」
「えっ!?お兄様?」
「半年も家を空けると気分が悪くなるのは分かっている…今の生活を支えているのは彼女なんだ…」
「お兄様…」
「学生の頃彼女と付き合い画家になる事が夢だと彼女に話しをした事もあった…私が各地を回り旅をする話しを理解してくれて彼女は私と結婚してくれたが…一ヵ月、二ヵ月と帰らない私に不満だと思う…各地へ旅をすれば私の生活が分からないのも原因の一つかもしれない…旅先で女性達の誘う姿を何人も見て来た…」
「お、お兄様…」
「ハハハ、そんなに心配しなくてもいい私は彼女達を断ったよ。私には妻がいるんだ。浮気なんて考えてもいない」
「お兄様…」
真面目なお兄様で私は安堵していた。そんなお兄様をお姉様は結婚して幸せだと思うけれど…何ヵ月も家にいないお兄様に怒るお姉様がわかるような気がした…私も旦那様が何ヵ月も家に帰らないと不安だから…
「…また、旅に出るのですか?」
「……暫くは、妻の側にいたいと思っている」
「お姉様が喜びます。」
「そうだと嬉しいが…妻が君達の屋敷で世話になっていると聞いた…すまない、迷惑をかける…」
「いえ、旦那様がお姉様を誘ってくれたんです…私もお姉様がいてくれると安心しますから」
「…君も…何か悩み事や相談があれば妻や私に話してくれ…」
「え…」
「……子供の事を聞いたよ…」
「あ…」
「君はまだ若いこれからなんだ…私は…妻とは初夜の日以来一度もないんだ…」
「えっ!?」
「だから、妻が不満だとは分かる…」
お兄様は、お姉様に申し訳ないと思っているのが私にはわかった。





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