信じていました…

クロユキ

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幸せの時間

私達の屋敷へ来るのはお姉様が私を心配してなんだとわかった。
「…お兄様とお姉様が早く仲が良くなって欲しい…」
コンコン
「温かいミルクを持って来たよ」
「旦那様…」
結婚をしていろいろ気遣う夫がローラは好きだった。
「美味しい…ありがとございます」
笑顔を見せる妻にクリストフも笑顔で返しふと編み物に目を向けた。
「何を編んでいたんだ?」
ローラは手に持っカップをテーブルに置き編みかけの小さな服を見て微笑んだ。
「生まれて来たら着せるつもりでした…」
「!」
「後少しで編み終える時に陣痛が来て…最後まで編んであの子に渡そうと思うのです」
「ローラ…」
ソファーに一緒に座るローラの体を自分の方へと体を寄せた。
「…君が編んだ服だ…喜んで着てくれると思う…」
「ええ…」
涙を流すローラにクリストフはキスをした。
「愛している…ローラ」
「旦那様…」
ローラはクリストフが側にいてくれるだけで幸せだった。
「ローラ、今夜は…」
「まだ、お医者様の許しがないんです」
「そうか…」
肩を落とすクリストフにローラはクスクスと笑った。
「あの子の服が編み終えたら新しい服を編もうと思います」
「男の子なのか女の子なのかわからないのに…」
「白の毛糸でしたらどちらでも大丈夫です」
「そうか…だが私は医師が許しがないと暫くお預けなのか?」
「ふふふ」
ローラは、止めていた指を動かし編み物を始めた。
隣でじっと見るクリストフに笑顔を向けた。
「…お姉様は、大丈夫でしょうか…」
「…兄さんが帰って来たばかりだ…心配する事ない」
「そうですね、お兄様はお姉様の事を大切に思われていましたから…今日、お話しを聞いて思いました」
「そうか…」
クリストフは何も言えなかった。
数日後姉のアリーヌが屋敷へ来た。
「ローラ、元気だった?顔色も良くなって安心したわ」
「お姉様…」
抱き締めて喜ぶ姉に何か良い事でもあったのかと思った。
「今夜泊まって良いって夫から許しを貰ったの」
「えっ!?本当?」
「ええ、クリストフに知らせたいけど何処にいるの?」
「書斎で書類の整理をしていると思うの」
「書斎ね、またねローラ」
額にキスをする姉にローラは戸惑いアリーヌはクリストフがいる書斎へと向かった。



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