信じていました…

クロユキ

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信じていた人の裏切り⑦

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「…う…ううっ……ローラ…ローラ……」
私は、夫が泣いて謝るのを知っていた…医師様が足の治療をしている時に足の痛さに目が覚めていた。
そのまま私は目を開けずに夫と医師様の会話を聞いていた。
医師様が帰って夫がいつものように側にいるのがわかった…いつもの私は夫を気遣い『私でしたら大丈夫です迷惑をかけてごめんなさい』と夫に言っていた。
でも、二人のあの姿を見てから私は変わってしまった…
いつから二人は私を裏切っていたの?
私の子が生まれる事が出来ないとわかって、お姉様に子を身籠らせ跡取りにするつもりだったの?
酷い!酷い!!私はずっと貴方と年を一緒に重ねお爺さんお婆さんになっても来世の約束を一緒に話せたらと思っていた…
お姉様が屋敷へ来るのは私に会いに行く口実で夫に会いに来ていたのだとわかった…おかしいと思う所は沢山あった…でも私は姉や夫を疑う事もなく二人の会話をする姿が好きだった…
夫と浮気をするなら何故私に夫を紹介したの?
何故お兄様と結婚したの?
お姉様はお兄様を裏切った…お兄様は、お姉様にいつも家を留守にして申し訳ないと話しをしていた…いつかお姉様と一緒に旅に行きたいとも話していた…でも、お姉様は店があるから誘えないとお兄様は私に話しをしてくれた。
お兄様が何ヵ月も半年も帰らないからと…お姉様は、夫に話しをしたのだろう…お姉様は、私と違い積極的な所があるから……夫も……どんな思いで夫は姉を抱いたのだろう…お姉様に子供が出来たらどうするつもりだったの?お兄様に頭を下げて離婚の話しをしたの?
私の事は何も考えなかったの?
愛していると夫から言われていた言葉が今は嘘のように聞こえる…私は、この先どう生きたらいいの?
別の人と結婚するの?
私はどうしたらいいの?…誰でもいいから教えて…
私は…この先不安な生活を考えずにいられなかった…






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