信じていました…

クロユキ

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信じていた人の裏切り⑬

「…に…兄さん……」
険しい顔を見せ、突然屋敷へ来たアランにアリーヌとの事を聞かれクリストフは動揺するばかりだった。
「何故答えない、違うなら違うと言えばいいだろう?」
「っ…な、何故そんな話しを……」
「昨日、アリーヌが泊まりから帰って来た…私は、アリーヌに話しがあるからと部屋に入りアリーヌは着ていた服を脱ぐ途中首筋に赤い痣を見つけた」
「!」
「私は、アリーヌに痕を付けた事もなかった。その後はアリーヌとの喧嘩になりお前と寝た時に付いた痕だと言った」
「……ぁ……」
「どうなんだクリストフ」
ガタガタと震えるクリストフはアリーヌの夫アランを怒らせてしまった。
アリーヌと一緒に過ごしていた時、アリーヌにもクリストフは赤い痕を付けていた。夫と初夜の日以来過ごした事がないアリーヌは、クリストフと過ごした時はお互いの体に赤い痕を残しそれを見るのがアリーヌは好きだった。
「……あ…あ…ね…寝ま…した…」
「そうか……」
グイッとクリストフを引っ張るアランは机の上に束ねていた書類がクリストフの体が当たりドサドサと床に散らばり、クリストフは声を出す事も出来ずアランの前に立った。
ドスッ!
「がは…!!」
アランはクリストフの鳩尾に拳を食らわせた。
ドサッとお腹を押さえて蹲り動けなかった。
「ゴホッ、ゴホッ…痛っううっ…はぁ、はあ…うえっ!!」
「顔を殴っても良かったがお前の顔を見て彼女が驚くだろう?」
「……っ…うっ……」
クリストフは痛くて涙を溜めていた。
「痛いか?彼女はもっと心を痛めただろう…」
「……う……も、申し訳…御座いません……」
「…客室を借りてもいいか?」
「えっ!?…客室…?」
「アリーヌを馬車の中で待たせている」
「えっ!?」
クリストフは、アリーヌが一緒にいるとは思わなかった。





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