信じていました…

クロユキ

文字の大きさ
29 / 90

信じていた人の裏切り⑲

「あ…」
アリーヌの暗い顔を見たクリストフはローラにお願いをした。
「…ローラ…私にもう一度機会をくれ…お願いだ…私は、お前と別れたくないんだ…お願いだ…」
「……旦那様…無理です…あの夜を見てしまった私は…旦那様を愛せません……旦那様は、亡くなった私達の子供にも裏切ったのです…」
「こ!…あ……うっ……」
クリストフは、ローラから息子を裏切ったと聞き涙を流さずにはいられなかった…
「う…ううっ…」
隣で涙を流すクリストフにアリーヌはクリストフの手を重ねた。
「…クリストフ…」
「触るな!」
「えっ!?」
アリーヌは重ねた手をクリストフが振り払うと思わず驚いてしまった。
その様子を部屋に入り何も話さないアランがアリーヌに声をかけた。
「…明日、ここで弁護士を呼ぼうと思う」
「あ…わ、わかったわ…」
「いいだろうか?」
アランはローラに屋敷に弁護士を呼ぶ話しをした。
「はい…私も呼ばなくてはと思っていました…」
「ローラ」
クリストフの情けない声を聞きローラは姉のアリーヌを見た。
「明日、お父様とお母様が屋敷へ来るようになっています…」
「えっ!?り、両親を呼んだの?」
「はい、これからの先の事もありますから…お姉様、今夜はここで泊まってください…お兄様も…」
「え…私だけでなく…夫も…!?」
アリーヌは、戸惑うばかりで両親にはまだ会いたくなかった。
「明日は忙しくなります…旦那様…お義父様とお母様にも出来ましたら明日屋敷へ来ていただきますようにご連絡ください」
「!……っ」
笑顔を見せないローラをクリストフとアリーヌは暗く沈んでいた。






あなたにおすすめの小説

あなたの妻にはなりません

風見ゆうみ
恋愛
幼い頃から大好きだった婚約者のレイズ。 彼が伯爵位を継いだと同時に、わたしと彼は結婚した。 幸せな日々が始まるのだと思っていたのに、夫は仕事で戦場近くの街に行くことになった。 彼が旅立った数日後、わたしの元に届いたのは夫の訃報だった。 悲しみに暮れているわたしに近づいてきたのは、夫の親友のディール様。 彼は夫から自分の身に何かあった時にはわたしのことを頼むと言われていたのだと言う。 あっという間に日にちが過ぎ、ディール様から求婚される。 悩みに悩んだ末に、ディール様と婚約したわたしに、友人と街に出た時にすれ違った男が言った。 「あの男と結婚するのはやめなさい。彼は君の夫の殺害を依頼した男だ」

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?

白雲八鈴
恋愛
 我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。  離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?  あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。  私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?

今さらやり直しは出来ません

mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。 落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。 そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……

[完結]待ってください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ルチアは、誰もいなくなった家の中を見回した。 毎日家族の為に食事を作り、毎日家を清潔に保つ為に掃除をする。 だけど、ルチアを置いて夫は出て行ってしまった。 一枚の離婚届を机の上に置いて。 ルチアの流した涙が床にポタリと落ちた。 ※短編連作 ※この話はフィクションです。事実や現実とは異なります。

裏切りの先にあるもの

マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。 結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

【完結】さよなら私の初恋

山葵
恋愛
私の婚約者が妹に見せる笑顔は私に向けられる事はない。 初恋の貴方が妹を望むなら、私は貴方の幸せを願って身を引きましょう。 さようなら私の初恋。