信じていました…

クロユキ

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信じていた人の裏切り⑳

「クリストフ、執事とメイド長を呼んで欲しい」
「…わかりました…」
「足は大丈夫か?」
「はい…ご心配をおかけしました…どうしてあんな事をしたのだろうと、怪我をして後悔しました…」
「誰でも取り乱したくなる時もある…だが、自分の体を大切にして欲しい…」
「はい…」
時々笑顔を兄アランに見せるローラを見てクリストフは、膝の上に置いた手を握り締めアランとローラを見ていた。
「……」
アリーヌは、自分の手を払いのけたクリストフに不満の顔を見せていた。
コンコン
「失礼します…お呼びでしょうか」
執事とメイド長は自分達が呼ばれてローラが話していた事を思い出し不安な顔をして部屋に入った。
「…君達にも話しを聞いたかもしれないが…主のクリストフと妻のローラ、そして私アランと妻のアリーヌ二組の私達は近い内に離婚を発表する事になった」
「だ、旦那様と奥様が…」
「ああ…奥様…」
「……ごめんなさい…私にはこの選択しかないの……」
「勝手に決めないでくれこの屋敷の当主は私だ」
ソファーから立ち上がったクリストフは声を上げ、勝手に話しを勧めるアランとローラに不満の声を出した。
「勝手に決めないでくれと言われても私は、妻との離婚はお互い話し合って決めた。妻は、私と離婚後君と結婚するつもりらしいが?」
「えっ!?……」
「そう言う話しを君達は以前からしていたのだろう?」
クリストフは、ローラの顔を見た。目を逸らし自分を見ない妻に震えた。
(違う…違うんだローラ…俺は、アリーヌと結婚するとは言っていない…そんな顔をしないでくれ…)
「……旦那様が…そのような話しを……」
「…旦那様が…奥様と別れてアリーヌ様となんて……」
小声で話しをする執事とメイド長はこの先の子爵家に戸惑った。
「君達を呼んだのは他でもない、私とアリーヌは今日ここでお世話になる、それで私の寝る部屋を用意して欲しい…アリーヌの用意された部屋では一緒に朝を迎える事が出来ないんだ」
「わ、わかりました…後程ご案内致します…」
「助かる、それとメイド達を数名見張りをお願いしたいんだ」
「見張り?ですか…」
「アリーヌの部屋に頼む」
「えっ!?私の部屋にメイド?」
「君の事だ…クリストフの部屋に行かれては困る…」
「な!?わ、私は…」
「クリストフはまだローラさんの夫だ…何もかも終わった時にして欲しい」
「……」
アリーヌは、真っ赤な顔になり体が震えていた。




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