一年だけの夫婦でも私は幸せでした。

クロユキ

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いつもと違う姉

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私は先に部屋を出て自分の部屋に戻っていた。
「……お姉様がブライド様以外の人をあんなに喜んで話しをするなんて……はぁ…」
お姉様が屋敷へ帰って来た…お姉様の顔を見るとブライド様を思い出してしまう……
コンコン!
「フローズン、私よ中に居るの?」
「…………ええ…」
私はお姉様を部屋に入れたくなかった…
部屋の中に入ったお姉様は私に笑みを見せていた。
「お義父様から聞いたわ会話が多かったと二人とも喜んでいたわよ」
「……」
「あらっ、刺繍をしていたの?」
「えっ……ええ…」
お姉様は、刺繍を入れた籠を見て途中まで縫い残している所を触っていた。
「本当に凄いわ…私が出来ない事を貴女は物として残しているんだもの…」
「……お、お姉様も凄いわ…私が出来ない事を何でも出来るから…」
「ふふっ、ありがとう…この間はごめんなさい、貴女にあんな酷い事を言って…貴女がそんな事をしないと分かっていたのに…ごめんなさい…貴女に謝りたかったの」
「お姉様…」
お姉様が私に謝るなんて思っていなかった。
「…お父様から婚約の話しはあったの?」
「えっ!?……まだ…私が学園を卒業してから……」
私は胸が苦しくなるのを我慢していた…本当は婚約なんてしたくはなかった。
「……今の貴女が羨ましいわ……自由で」
「えっ?それは……」
「なんでもないわ、また今日からよろしくね」
「……」
お姉様が部屋を出るのを私は茫然となって見ていた…お姉様に何があったなんて私は深く考えなかった。






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