待っていた大好きな彼が婚約者を連れて来た

クロユキ

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喜びの涙

街から帰ったアランはエリスにクリームを贈った。
「ありがとうアラン」
「ああ…このクリームを売っている店はジョエルが働いている店なんだ…」
「……そっか…ジョエルの…ジョエルには会えたの?」
「ああ…窶れていたかな…仕事が忙しく余り食べていないと言っていた。おじさん達はジョエルと一緒に住んでいると言っていた…トムとアニーも学校へ行っているそうだ」
「おじさん達…良かった…ジョエルが引き取ってくれたのね」
「……」
エリスは笑顔を見せそれ以上ジョエルの事を聞かなかった。
夜になりアランは先にベッドの上で横になっていた。
ジョエルが話しをした事がずっと気になっていた…
エリスが部屋に入りアランにクリームの話しをして喜んでいた。
「アラン、このクリームとても手に馴染んで使いやすいのありがとう」
「良かった。何にしょうか迷っていたんだ」
「ふふっ、アランでも迷うの?」
エリスはアランの隣に横になり寄り添った。
「……何かあったの?」
「ん?」
「街へ帰ってから様子が変だから…ジョエルの事で他に心配事があったの?」
「……」
アランはエリスに話しをするのを悩んでいたこの話しをすればエリスがジョエルの方へ行くかもしれないと思った。
「……この話しをすればエリスがジョエルの所へ行くかもしれないと思って言えずにいた…」
「えっ!?私がジョエルの所へ?」
「…あの令嬢の子供が…ジョエルの子じゃないみたいなんだ…」
「えっ!?」
エリスは横になっていた体を上半身起こしアランを驚いた顔で見ていた。
「……嘘じゃないの?」
「…ジョエルが自分で言ったんだ…」
「そんな…あの人…ジョエルを騙していたの?」
エリスは、真っ青な顔になり戸惑う姿を見せていた。
「……ジョエルが決めたんだ…エリスを裏切った事には変わらない…」
「アラン…」
アランはエリスを自分の元へ体を寄せ抱き締めた。
「……この話しをエリスにしていいのか迷った…ジョエル元へ行ってしまうかもしれないと……」
「アラン…私達は夫婦なのよ、ジョエルの元へ行くわけないでしょう…」
「エリス…」
「ジョエルがあの人を選んだの…どうするのかジョエルとあの人が決める事だから…アラン、私達にも家族が出来たの」
「えっ!?家族?」
エリスはアランの手を取りお腹へと当てた。
「私のお腹の中にあなたの子供がいるの」
「え…えっ!?…エリス…本当に…」
「ええ…今日、気分が悪くてお母さんと一緒に診てもらったの…そしたら「おめでとうございます」と言われて驚いた」
笑顔を見せるエリスにアランは涙を流した…余り人の前では泣く事がなかったアランがエリスの前で泣いていた。





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