《完結》私が知らないと思ったの?

クロユキ

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夫の強引

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メイドと使用人達と話しを終えた私は階段を上がり自分の部屋の前に立ち夫の部屋を見た。
今頃、落ち込んでいると思い私は自分の部屋の扉を開け驚いた。
「……旦那様、そこで何をしているの?」
「…クラリス…」
夫は、私の部屋に入りベッドの上に座り暗く沈んだ顔を見せていた。
「…出て行ってくれませんか?」
「……クラリス…俺の話しを聞いてくれ…」
「聞く事は何もありません、貴方はいずれ彼女と結婚を考えていたのでしょう?結婚も考えていないのでしたら離婚届けの紙も指輪も突き返したはず」
「…か、返せなかったんだ…」
「そうですよね、一緒に過ごして来たのですから責任は取らないといけないわ。彼女の両親もあなた達の事を知っているようですから」
「……」
夫は私に何も言えず下を向くだけだった。
「彼女とまた会う約束をしたようですが今回は我慢してください、もうすぐ一緒に生活が出来ますからそれまでの辛抱です」
私は、夫に笑みを見せて言った。
「…クラリス…俺は、本当に君との離婚は考えていないんだ…彼女の事も…最初は彼女から誘って来たんだ。俺が結婚をしていると知って彼女から誘われて……」
「それならどうして拒む事をしなかったの?」
「あ……」
私は、悔しくなって夫の前では泣きたいのを我慢していた。
「彼女の甘い香水に誘われたかしら?そうよね、仕事で働く私はお店の中では香水を付けないようにしているから香水を付けている甘い誘いに貴方は負けたの」
「クラリス……」
「出てって貴方は明日から使用人の皆と働いて貰うのだから」
「……」
ベッドの上に座っていた夫は腰を上げて沈んだ顔で私の前を通った。
「俺は…君を失いたくないんだ……」
「私は……」
夫の両手が私の顔を掴み私にキスをして来た。
「ん!!」
私は夫から離れたいのに夫の両手が顔から離れず強引に口付けをして夫の舌先がヌルッと私の開いた口の中に入り私はゾクゾクと震えが来た。
私が口付けが弱い事を知っている夫が私を丸め込もうとしているのが分かった。
ガリッ!
「うっ!?」
私から離れた夫は驚いた顔で手で口を押さえていた。




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