《完結》私が知らないと思ったの?

クロユキ

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家族会議が始まった⑥

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「……ぅ…っ……す……」
夫の苦痛の声で泣くのを聞き、謝ることが辛いなら何故浮気をしたのと小さく聞こえる夫の泣く声を聞いていた。
お父様は側で謝る夫をじっと見ていた。
「あなた方も何故お嬢さんに言わなかったのか…彼には妻がいる諦めなさいと……」
お父様が彼女の両親に顔を向け聞いていた。
「あっ、それは……その…」
言葉に詰まったように声を出す彼女の両親を見て小さく息を吐くのがお父様から聞こえた。
「さっき話していましたが、娘の好きな人と結婚をと考えていると言っていましたが、結婚をしていた事を知っての上で二人を別邸へ住まわせ子供が出来れば離婚をするようにとルーク君に話しをしていたのですか?」
「あ…い、いえ……そのような事は……」
彼女の父親はお父様から聞かれて額に汗が滲み出ているのが見えていた。
「一度関係を持つと後戻りが出来ない事をあなた方は知っていると思います…お嬢さんがあなた方に話しをしたのではないですか?彼を好きになってしまったからどうしたらいいのか…あなた方は浮気の手助けをしたのではありませんか?」
「つ……」
「あ…あなた……」
動揺する彼女の両親にお父様の話しをする声が突き刺さるように私は聞こえた…
「普通でしたら別邸へ住む事はないと思いますがどうですか?」
「っ……も、申し訳御座いません…娘が…初めてルーク様と会った日から想いを寄せていました事を知り…娘にルーク様と一緒に……ほ、本当に…申し訳御座いません……」
「申し訳御座いません……」
彼女の両親は座っていた席を立ち私とお父様に頭を下げて謝罪をした。
夫も一人の男性…女性から好意を向けられたら嬉しいでしょう…妻がいる事も忘れるように……
私は、彼女が涙を流すのを見てカバンの中から例の物をテーブルの上に置いた。




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