《完結》私が知らないと思ったの?

クロユキ

文字の大きさ
77 / 136

支払いがまだですが?

しおりを挟む
「…ほ、宝石の支払い!?」
彼女は茫然とした顔で私を見た後私が渡した宝石の金額が書かれた請求書の紙を見ていた。
「宝石?いつ買ったのだ?」
「えっ…」
彼女は父親から聞かれ戸惑っていた。
「貴女が今身につけているネックレス、それうちの店でまだ店内に出す前の商品だったはずよ…」
「……ぺ、ペネロープ……まさか…お前…勝手に…」
「ペネロープ!?」
彼女の両親は動揺した声を出し、彼女も戸惑い真っ青な顔になっているのを私は見下ろしていた。
夫が彼女が気に入ったから料金は後で払うようにしていると聞いた時は夫に呆れていた。
「あ…ル、ルークが…気に入ったのなら持って行ってもいいと言っていたから……」
「は?俺はお金は後からで良いから先に品物を渡したんだ。誰も持って行っていいとは言っていない」
夫は彼女から聞いて驚いた顔で声を上げていた。
「ええっ!?気に入ったのなら持って行っても大丈夫、まだお店に出していない商品だからと言ったじゃない」
「お金は君が後から払うと言ったから持って行ってもいいと言ったんだ」
夫と彼女はまるで子供の喧嘩のようにお互い違うと言っているのを見ていた私はため息を吐いていた。
「はぁ…あなた達別邸で一緒に住んでいた時も口喧嘩をしていたのかしら?」
「!えっ……」
「っ……」
「私は、宝石のお金を払ってくれたら何も言わないわ。ただ…夫にも言ったけれど勝手に品物を持ち出して欲しくないの、商品が無くなっているのを見た私は焦ったわ…もう少しで警察に連絡している所だったわ」
私は「はあ~っ」とわざとのようにため息を吐き、夫と彼女は気まずい顔をして私は指で口元を隠しクスッと笑みが出た。
「けい!…っ…ペネロープ、何故私達に言わなかった?」
「…ご、ごめんなさい……」
「お前も店の商品を勝手に渡すとは…それでも経営者なのか?クラリスさんを困らせてばかりいたようだな」
「っ……」
私は、夫を見ていた…屋敷にいた時は主人でもあり堂々としていた…いつも外の営業を任せて夫に悪いと思い…仕入れて来る夫に感謝をして自分が出来る接客で二人の店をこれから大きく出来たらと思っていた。
彼女の母親が私に頭を下げて宝石のお金を支払った。
「お手頃の金額で良かったですね、普通でしたらもっと高いですから」
「……すみません…」
私は、謝る彼女の両親に笑顔を向け私は自分の席へ着いた。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄の代償

nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」 ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。 エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。

【完結】「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と言っていた婚約者と婚約破棄したいだけだったのに、なぜか契約聖女になってしまいました

As-me.com
恋愛
完結しました。 番外編(編集済み)と、外伝(新作)アップしました。  とある日、偶然にも婚約者が「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」とお友達に楽しそうに宣言するのを聞いてしまいました。  例え2番目でもちゃんと愛しているから結婚にはなんの問題も無いとおっしゃっていますが……そんな婚約者様がとんでもない問題児だと発覚します。  なんてことでしょう。愛も無い、信頼も無い、領地にメリットも無い。そんな無い無い尽くしの婚約者様と結婚しても幸せになれる気がしません。  ねぇ、婚約者様。私はあなたと結婚なんてしたくありませんわ。絶対婚約破棄しますから!  あなたはあなたで、1番好きな人と結婚してくださいな。 ※この作品は『「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ」と婚約者が言っていたので、1番好きな女性と結婚させてあげることにしました。 』を書き直しています。内容はほぼ一緒ですが、細かい設定や登場人物の性格などを書き直す予定です。

恋人が聖女のものになりました

キムラましゅろう
恋愛
「どうして?あんなにお願いしたのに……」 聖騎士の叙任式で聖女の前に跪く恋人ライルの姿に愕然とする主人公ユラル。 それは彼が『聖女の騎士(もの)』になったという証でもあった。 聖女が持つその神聖力によって、徐々に聖女の虜となってゆくように定められた聖騎士たち。 多くの聖騎士達の妻が、恋人が、婚約者が自分を省みなくなった相手を想い、ハンカチを涙で濡らしてきたのだ。 ライルが聖女の騎士になってしまった以上、ユラルもその女性たちの仲間入りをする事となってしまうのか……? 慢性誤字脱字病患者が執筆するお話です。 従って誤字脱字が多く見られ、ご自身で脳内変換して頂く必要がございます。予めご了承下さいませ。 完全ご都合主義、ノーリアリティ、ノークオリティのお話となります。 菩薩の如き広いお心でお読みくださいませ。 小説家になろうさんでも投稿します。

【完結】捨てたものに用なんかないでしょう?

風見ゆうみ
恋愛
血の繋がらない姉の代わりに嫁がされたリミアリアは、伯爵の爵位を持つ夫とは一度しか顔を合わせたことがない。 戦地に赴いている彼に代わって仕事をし、使用人や領民から信頼を得た頃、夫のエマオが愛人を連れて帰ってきた。 愛人はリミアリアの姉のフラワ。 フラワは昔から妹のリミアリアに嫌がらせをして楽しんでいた。 「俺にはフラワがいる。お前などいらん」 フラワに騙されたエマオは、リミアリアの話など一切聞かず、彼女を捨てフラワとの生活を始める。 捨てられる形となったリミアリアだが、こうなることは予想しており――。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

三年の想いは小瓶の中に

月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。 ※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。

妹がいなくなった

アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。 メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。 お父様とお母様の泣き声が聞こえる。 「うるさくて寝ていられないわ」 妹は我が家の宝。 お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。 妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?

処理中です...