《完結》私が知らないと思ったの?

クロユキ

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屋敷へ帰って②

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「…夫は、屋敷へ帰って来る事はないと思うわ……私の実家で離婚の手続きを終えたの…離婚成立の知らせが数日後に連絡が来ると思うわ…」
私は重ねていた手を握り締め執事に夫と離婚をした事を知らせた。
「……そうですか……ルーク様はこの屋敷へは…」
暗く沈んだ声を出す執事は顔を下に向けていた。
「…申し訳御座いません…私がペネロープ様をお屋敷へ案内をしなければ…ルーク様にお話しをしていましたら…この様にクラリス様の心を痛めます事も……」
「……マッシュさん…」
俯いたまま震えているのが分かった…信頼していた主人をこんな形で離れて行ってしまうなんて思わなかったでしょう…それは、妻だった私も同じ事……
「…私は、夫ルークからの慰謝料をこの屋敷とお店を譲り受ける事にしたの」
「!?クラリス様がこの屋敷を……慰謝料の代わりにですか?」
執事のマッシュさんが驚くのも無理もないと思った…普通、慰謝料はお金を受け取るのが殆んどだから……
「ええ、だからあなた達使用人も選んで良いわ…私と一緒にこの屋敷で今まで通りに働くのか…夫が居る実家で働くのか……」
「ルーク様!?」
「言ったでしょう、今ルークはお義父様達と一緒に屋敷へ居るわ…この先どうするのか分からないけれど……明日の朝使用人を全員集めて欲しいの…この先この屋敷は私が主人だから、使用人達に決めて欲しいと思っているの今まで通りこの屋敷で働くのか…夫が居る実家の方へ戻り働くのか……皆に決めて欲しいと思っているの」
「クラリス様…」
私は、使用人の皆に決めて貰う事に決めていた。



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