《完結》私が知らないと思ったの?

クロユキ

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二人だけの食事

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「お疲れ様でした」
「お疲れ様気を付けてね」
店の外にマギーさんの夫と思う人が彼女を待っていた。
一緒に歩く姿を見て羨ましいと思ってしまった…夫だったルークと一緒に歩いていた日はあったかしら?
「クラリス様、掃除が終わりました」
「ありがとう、じゃあ、店を出ましょう」
「はい」
外はもうすぐ夜になる…街灯の火が点いていく、沢山の人達が歩き帰りを待っ家族の元へ帰る人、買い物に行く人、恋人と一緒に歩く人、私達は沢山の人達の中を歩いていた。
「食事をする場所は決めているの?」
「はい、馬車が待っているはずです」
「馬車で行くの?」
「はい…街からそんなに遠くはありません…時間は大丈夫ですか?」
「ええ、執事に話しを……」
ふわっと何処かで嗅いだ事がある見覚えのある甘い香りに私は歩く足を止めた。
「……」
「クラリス様?どうかしましたか?」
私は歩く人達を見渡していた。
「……気のせいかしら……」
「…誰か知り合いの方がいたのですか?」
「あ……ううん、人違いみたい…ごめんなさい行きましょう」
私は、彼女のペネロープの香水の匂いがしたような気がした…もし、彼女がこの街を歩いていたらあの人も一緒だと思った。
街でばったり会っても私にはもう関係のない人達だから…
「クラリス様、この馬車です」
「……」
私は、豪華な馬車に驚いてしまった。
黒い馬車に金が所々見えるのは気のせいかしら……
馬車の中から執事の格好をした男性が降りて私とブラッド君に頭を下げているのを見て私は固まっていた。
(えっ!?何?誰?)
私の頭の中は混乱していた。
「お待ちしておりました。クラリス様」
「えっ!?どうして私の名前を…」
「食事の用意はしているのか?」
「はい」
「ありがとう、クラリス様馬車に乗りましょう」
「えっ!?あっ、はい…」
私は戸惑いながらブラッド君が用意をした馬車に乗った。




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