私が死んで後悔した人達へ~捨てられた侯爵夫人の一年間…振り向いてくれるのを待ち続けた~

クロユキ

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エミリーの婚約者②

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「やっぱり、エミリー君だったんだ」
「ポール、どうしてここに?」
「向かい側の教会で今日友人の結婚式だったんだ。君にも話しをしたと思うよ」
「え!?ご、ごめんなさい」
「謝る事ないよ、でもどうして君が葬儀の教会にいるの?」
ポールはエミリーの黒服を見て聞いていた。
「…お姉様が亡くなったの…」
「お姉さんが!?」
ポールは驚きエミリーの側にいる黒服を着た両親に気がついた。
「お義父さん、お義母さん」
ポールは両親に結婚前から父と母と呼ばせて欲しいとお願いしていた。笑顔を見せるポールに戸惑っていた。
「お、お父さん…」
「…母さん、いつものように…」
両親はエミリーが浮気をした事を知らないポールに胸が刺さるおもいで、自分達に向けるいつもの笑顔に申し訳ないと…ポールにはまだ話せないと両親はお互いを見て頷きいつもと変わらない会話をする事にした。
エミリーの婚約者が来ているとは知らないアレックは神父と話しをしていた。
「それではアレック様、ソフィア様を埋葬いたしますが親族の方々に裏の墓地へお集まりいただきますようにとお伝えください」
「わかりました」
神父はアレックにソフィアを埋葬する事を伝え棺の蓋が閉められた。
「……」
アレックは蓋を被せた棺をじっと見て、医師は目を閉じソフィアとの別れを惜しんだ。
「アレック様、ソフィア様はルモア家で安眠でよろしいですか?」
「…はい、宜しくお願いします…」
アレックは神父に頭を下げソフィアの埋葬はルモア家で眠る事になった。
「…夫婦となりお亡くなりになりましても嫁がれました家系で安眠いたしますのが普通ですが、お亡くなりになります前に離婚をいたしますとは…ソフィア様の魂が安らぎますように…」
「……」
「アレック様、ソフィア様のご両親にお知らせを…」
「そうだな…」
アレックと医師は、教会の外へ出るとソフィアの両親の側に親しげに話しをする若い男性の姿を見たアレックは、男性の隣で肩を並べて立つエミリーの姿を見た。
エミリーの婚約者ポールが両親に声をかけ、父と母と呼んでくれる姿に両親は目に涙を溜めていた。
「どうしたのですか?」
「あ、いや何でもないんだ」
「…ごめんなさい…なんでもないの…」
「君はどうしてここに…」
「今日、向かいの教会で友人の結婚式だったんです。こちらの方を見ましたらエミリーさんとお義父さんとお義母さんが見えたものですから」
「そうか…結婚式だったのか…」
父親は、教会へと顔を向けた…花婿と花嫁の姿が見え賑わう若者達の姿を見て去年ソフィアが式を挙げ笑顔を見せていた姿が最後だったとは…と、父親は目頭が熱くなるのを指で押さえ涙を止めていた。





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