私が死んで後悔した人達へ~捨てられた侯爵夫人の一年間…振り向いてくれるのを待ち続けた~

クロユキ

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幸せな日は来ない⑧

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使用人は泣いているエミリーを馬車に乗せ屋敷へと帰った。
「エミリー!?どうしたの?」
母親は帰ってきたエミリーが泣いている姿を見て驚いていた。
「…ポールが…ポールが…私ともう会わないって…明日結婚式を挙げると言って…ううっ……」
「ポール君が!?」
母親は、コルベールからの結婚式は呼ばれていなかった…貴族達からの連絡もエミリーの噂で付き合いが無くなっていた。
「どうした?」
父親が帰りエミリーが泣いている姿を見て何かあったのだとため息を吐いていた。
「…お父さん…ポール君が、明日式を挙げるそうなの…エミリーはそれを知って…」
「コルベール家へ行ったのか!?」
「…街に行く時にポールの歩く姿を見たの…それで私ポールと会って明日式を挙げると聞いたの…側には婚約者がいて…もう私に会いたくないってポールが…私、謝ったのに会わないって…ううっ…」
「……」
「…グスッ…アレックもいつの間にか結婚していたの…」
「侯爵が!?エミリー、お前はパルリス家へ行ったのか!?」
父親は険しい顔でエミリーを見て母親は戸惑っていた。
「エミリー…貴女、アレックさんの屋敷には行かないと約束したでしょうだから私は貴女が出掛けるのを許したのよ」
「私、アレックと別れるなんて言っていないわ…だから、会いに行ったの」
「はぁ……」
父親は、目頭に指を押さえため息を吐くばかりだった。
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「お父さん!」
「えっ…私に縁談…?」
「隣国の商人だそうだ。披露宴でお前を見た時から妻にと話しがあった…」
「披露宴で…どんな人なの?」
「歳は四十歳を過ぎ、妻と子供がいる…他にも妻が五人いるそうだ…六人目の妻にお前を迎えたいそうだ…」
エミリーは、父親から話しを聞き驚いて声を上げた。
「嫌よ!歳が離れて奥さんと子供がいる遠い所へ嫁ぐなんて私は嫌!!奥さんの他にも五人の妻がいて私を六人目に迎えるなんてそんな人の所へなんかお嫁に行きたくないわ!」
エミリーは、父親に縁談の話しを断るようにと目に涙を溜めて断った。







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