幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。

クロユキ

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反省

ルシアンとジェニファーは真っ青な顔になり扉の方を茫然と見ていた。
「…え…は?…今、あの先生なんて言ったんだ…」
ルシアンは職員室の中にある個室の中で声を出した。
「…ジェニ…さっきの女先生…なんて言ったんだ?」
ルシアンは、隣に座るジェニファーに話しかけた。
「…し…知らない…何を言ったのか…私は、聞いていない…」
ジェニファーは震えながら何も聞かなかったと声に出した。
それから二人はまた黙ってしまった。
「……」
「……」
カリカリとジェニファーは反省文を書いていた…ルシアンは隣に座るジェニファーをチラッと見て途中まで書いた反省文を書いていた。
キンコンカンコン♪
学校の授業が終わったチャイムがなった…ルシアンとジェニファーは自分達は、いつこの個室から出る事ができるのか不安しかなかった。
カチャ!と扉が開き担任の先生が個室へ入って来た。
椅子に座った担任は「ふぅ…」と小さく息を吐いた。
「…ルシアン、こんな事を聞いて悪いが、ルナさんと別れる意思はあるのか?」
「え…」
ルシアンは戸惑った。
「……」
「…お前達は、ルナさんを傷付けてしまった…それは、わかっているな?」
「……はい…」
「ジェニファー…ルナさんに悪いと思っているのか?」
質問はジェニファーの方へと向けた。
「……わかりません…ルナさんに悪いと思ってしまったら…ルシアン君の彼女だと認めてしまいます…」
「ジェニ!?」
「私は…ルシアン君と別れるつもりはありません」
涙目になりながら自分の意思をそのまま担任へと向けた。
「ジ…」
ルシアンはどうすればいいのか戸惑うばかりだった…
「はぁ…反省もないのか?」
「あ…わ…悪いと思っています…」
ジェニファーも戸惑いながら担任へ声に出した。
「…ルシアン、お前はどうしたいんだ?」
「…か、彼女に謝りたいです…でも、別れるのは…」
自分の気持ちにはっきりとしないルシアンに担任はため息を吐いた。
「…今回の事でお前達は、先生や生徒達に迷惑をかけてしまった…そしてルナさんにもだ…これから、お前に話しがある荷物を持って先生と一緒に来なさい…反省文の紙は渡しなさい」
反省文の紙を集めルシアンとジェニファーは荷物を持ち個室を出た。まだ、職員室で仕事をする先生達は、ルシアンとジェニファーを見てコソッと話しをする先生達もいた。視線を感じながらルシアンとジェニファーは職員室を出た。






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