幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。

クロユキ

文字の大きさ
69 / 131

ジェニファーとの婚約

しおりを挟む
コンコン!
「ルシアン、起きてる?食卓へ来なさい」
「……」
ルシアンの母親が起こしに部屋に来ていた。
食卓では、父親が座り先に朝食を食べていた。
「……いつまで寝ているつもりだ。今の内に早起きをしないと駄目だろうもうすぐ学校へ行くんだ。自主勉強はしているのか?」
「はぁ…」
「……」
ルシアンと両親との会話はあの日から変わってしまった…以前の両親は和やかな会話でルシアンも笑顔があった。
顔を向けば、気難しい顔をするようになった父にいつもため息を吐き会話をしない母…ジェニファーとの関係が親に分かり、交際していたルナと会わずに別れる事になってからルシアンの家族は笑顔が消えたようだった。
「……」
「…ルシアン、以前お前に話しをしたが…今日、ジェニファーさんの両親に会いに行く」
「えっ!?ジェニの両親に…」
「お前とジェニファーさんの婚約を勧めるつもりだ」
「こ……婚約…」
ルシアンは、以前父親からジェニファーとの婚約の話しを聞いた…ルシアンは、婚約と聞いて躊躇いがあった。
「……婚約…でも僕は就職が決まっていないし…ジェニの気持ちも… 」
「先に婚約をして式は二十歳になった時でいいだろう?」
「…でも僕はまだ婚約の事は考えて……」
「ルシアン!」
「っ…」
父親の険しい顔にルシアンは躊躇うばかりだった。
「お前に断る理由が無いだろう…幸いに妊娠していないだけでも救いだったが、もし彼女が妊娠していれば学校は卒業出来ないだけでなく、やりたい事も出来なかったはずだ。」
「……」
「お前は、ジェニファーさんと一緒になりたいと思ってルナさんと別れた…違うか?」
「……」
ルシアンは父親に何も言えず俯くだけだった。
「ジェニファーさんの両親と話し合いで決める…お前も先の事を考えいつまでも遊んでいられないんだ。家庭を持てば生活も大変だ…良い就職を見つけるには今から勉強を始めなさい…それから、お母さんに今日どんな勉強をしたのか後で知らせなさいわかったな」
「……はい…」
父親は、ジェニファーの家族に会いに行った。
ルシアンは、ジェニファーは好きだが婚約して結婚をするなんて考えもしなかった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

フッてくれてありがとう

nanahi
恋愛
「子どもができたんだ」 ある冬の25日、突然、彼が私に告げた。 「誰の」 私の短い問いにあなたは、しばらく無言だった。 でも私は知っている。 大学生時代の元カノだ。 「じゃあ。元気で」 彼からは謝罪の一言さえなかった。 下を向き、私はひたすら涙を流した。 それから二年後、私は偶然、元彼と再会する。 過去とは全く変わった私と出会って、元彼はふたたび──

冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

今さらやり直しは出来ません

mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。 落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。 そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……

婚約破棄の代償

nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」 ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。 エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。

初恋の王女殿下が帰って来たからと、離婚を告げられました。

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢アリスは他に想う人のいる相手と結婚した。 政略結婚ではあったものの、家族から愛されず、愛に飢えていた彼女は生まれて初めて優しくしてくれる夫をすぐに好きになった。 しかし、結婚してから三年。 夫の初恋の相手である王女殿下が国に帰って来ることになり、アリスは愛する夫から離婚を告げられてしまう。 絶望の中でアリスの前に現れたのはとある人物で……!?

理想の『女の子』を演じ尽くしましたが、不倫した子は育てられないのでさようなら

赤羽夕夜
恋愛
親友と不倫した挙句に、黙って不倫相手の子供を生ませて育てさせようとした夫、サイレーンにほとほとあきれ果てたリリエル。 問い詰めるも、開き直り復縁を迫り、同情を誘おうとした夫には千年の恋も冷めてしまった。ショックを通りこして吹っ切れたリリエルはサイレーンと親友のユエルを追い出した。 もう男には懲り懲りだと夫に黙っていたホテル事業に没頭し、好きな物を我慢しない生活を送ろうと決めた。しかし、その矢先に距離を取っていた学生時代の友人たちが急にアピールし始めて……?

もうあなた達を愛する心はありません

佐藤 美奈
恋愛
セラフィーナ・リヒテンベルクは、公爵家の長女として王立学園の寮で生活している。ある午後、届いた手紙が彼女の世界を揺るがす。 差出人は兄ジョージで、内容は母イリスが兄の妻エレーヌをいびっているというものだった。最初は信じられなかったが、手紙の中で兄は母の嫉妬に苦しむエレーヌを心配し、セラフィーナに助けを求めていた。 理知的で優しい公爵夫人の母が信じられなかったが、兄の必死な頼みに胸が痛む。 セラフィーナは、一年ぶりに実家に帰ると、母が物置に閉じ込められていた。幸せだった家族の日常が壊れていく。魔法やファンタジー異世界系は、途中からあるかもしれません。

処理中です...