幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。

クロユキ

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三週間ぶりの学校

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ジェニファーにルシアンと婚約の話しをして数日後、ジェニファーの両親がルシアンの両親に婚約は学校を卒業してからと話し、ジェニファーが婚約を引き受けたと知らせた。
「…ジェニファーさんは、お前と婚約出来る事に喜んだそうだ」
「……」
ルシアンは、ジェニファーが婚約の話しを受け入れると思っていた…もしかしたら婚約の話しは無かった事にとルシアンはそんな事も考えていた。
「婚約は、学校を卒業して契約を結ぶ…卒業までまた問題を起こせば退学だと頭の中に入れておくんだな」
「……」
ルシアンは、父親に返す言葉もなかった。
「……後悔しているのか?」
「え…」
「ルナさんを手離した事を……」
「……」
ルシアンは、何も言えず下を向くだけだった。
「お前にこれだけは言っておく…もし、彼女に彼氏がいたとしてもお前には関係ないのを言っておく」
「え…ルナに彼氏…!?」
ルシアンは茫然となり父親の顔を見た。
「お前にはジェニファーさんがいる…もし、ルナさんと会ったとしてもお前とルナさんは友達に戻ったんだ…もう以前のような恋人ではない、ルナさんに彼氏がいたとしてもお前が口を出す権利は無いと言っておく…」
「ルナに……」
考えたくも無かった…ルナに自分以外の人を好きになるなんて…考えてもいなかった。
ルナに彼氏がいたらと聞いて胸の痛みを感じた…
ポタポタとルシアンは涙を流した。
「…ルシアン…」
「…う……」
もし、彼女の隣に自分で無い男がいたらと…冷静でいる事が出来るのか?あの日の事を謝って彼女が許してくれるのか…ルシアンは両親の前で泣き続けた。
そして、ルシアンとジェニファーは三週間ぶりに学校へ行く事になった。
「……」
久しぶりに着る制服は重く感じた。
「ルシアン、もう一度言っておく…二度と過ちを起こすな!卒業したいと思うなら二度と過ちを起こすな…わかったな!」
「……はい…行って来ます…」
ルシアンは一人で学校へ向かった。ジェニファーとの登校に下校も禁止となった…久しぶりに向かう学校は今のルシアンには重く感じた。





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