どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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あなたを覚えていないのです

私はグレス様に以前の様に付きまとう事も言い寄る事もないと彼に話しをした。
「……か?」
「え?なんですか?」
「…覚えていないのか?……今まで俺にして来た事を忘れたのか?」
何度も確認をするようにグレス様は私に聞いていた。
(今の私を信じていないのかしら…そんなに何度も確認するように言わなくても……)
「はい、覚えていません…これからは、シャーロット様の仲を邪魔をするような事はしませんから、安心して学園生活を楽しんで下さい」
「……」
「あっ、学園を卒業しましたらグレス様はシャーロット様とご結婚をするのでしょう?素敵な結婚式になりますわ」
「……」
私は何も言わないグレス様によけいな事を話したのかしら……
「……婚約者は…誰なんだ?」
「えっ、私の事をですか?」
「ああ……君からそんな話しは聞かなかった…」
「あ……その頃の私は、婚約者はいませんでした…グレス様を想い続けていた私は、他の方からの縁談を断っていたと両親から聞きました…学園に行く間私を自由にしていたそうなんです…」
「…君は本気で…俺を……」
「以前の私の話しです。グレス様は素敵な方です…以前の私が貴方を慕っていたのが分かった気がします」
「……あ…」
「私が婚約するのは本当です。私もグレス様とシャーロット様のように幸せに慣れたらと思っています…今度の学園披露宴楽しみましょう」
「……」
私は、グレス様を想っていた私に「もういいわよね?」と声を掛けた。



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