夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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戸惑うメイド達②

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若旦那は、女性客が帰ったと聞いてメイド達に険しい顔を見せていた。
「何故、勝手に帰した」
「あ…そ、それが…お客様が気分が悪いと言われて……」
「気分が悪いのにお前達は帰したのか!?」
怒る若旦那を見ていたメイド達は、何故そんなに怒るのか三人のメイド達は頭を下げるばかりだった。
「……も、申し訳御座いません…馬車から降りる事が出来ないのでこのまま帰りますと…言われたそうなんです……」
「私達は、お客様に会わずにお帰りになったんです…」
「…それで…お客様がお金をお返しされまして…モリスさんから預かっていました……大奥様にお返ししてくださいと…」
「金?」
不機嫌な顔で若旦那はメイドから封筒を受け取り中身を確認した。
「……この金はなんだ?何故女性客はこの金を返した?」
「…わかりませんが…余分に頂きましたのでお返ししますと言われたそうなんです……」
「……」
若旦那は、お金が入った封筒を握り締めていた。
「……何処へ寄ると言っていた?」
「えっ」
「馬番のモリスは、女性客を連れて何処へ寄ると言った?」
「…何も言われていませんでした…」
「何も聞いていないのか?帰り道で女性客に何かあったらどうするつもりだ?お前達は、確認したのか?女性客が気分が悪い姿を…」
「も、申し訳御座いません…」
「女性客に何かあった時は、責任を取らせる分かったか!」
三人のメイド達は、頭を下げたまま若旦那の叱りを受けていた。
バタンと外に出た若旦那に三人のメイド達はイライラしていた。
「な…そこまで言わなくていいじゃない」
「何よ、あの態度、子育てもろくに出来ないダメ父親じゃない、だからあんな我が儘な子供になるのよ!」
「き~っ、悔しい~っ!なんであんたからそんな事言われなきゃいけないのよ!」
三人のメイド達は、若旦那に何も言えず三人で悔しがり声を上げるしかなかった。





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