夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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屋敷からの便り④

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「……息子が生きているのが分かったが…私達家族は縁を切った…他所で浮気をして嘘を付いて結婚をし子供まで持ち七年もシェリーさんと息子を裏切った馬鹿者の所へ行かせると思うか」
お義父さんの怒る顔を見てあの人は何も考えていないのだと思った…私を屋敷へ呼んでどうするつもりでいたのか…
「……アンリさんだったわね…アルバートは、今何をしているのか知っていますか?」
「えっ!?」
メイドのアンリさんは、お義母さんからアルバートの屋敷での生活を聞かれ戸惑っていた。
「今…ですか……」
「どんな仕事をしているのか知りたい、屋敷に住みその娘と結婚をして貴族になったと聞いた私達は喜ぶどころか情けないと思った……妻や息子をこの家で残し何をやっているんだと……」
「あ、あの……アルバートさんは独身だったと聞いて……」
「…アルバートには、妻と一人息子がいる…彼女がシェリーさんがアルバートの妻だった」
「えっ!?ええっ!!」
メイドのアンリさんが驚くのは無理もないと思った…あの人は、屋敷にいる全員に嘘を話し屋敷の両親と妻になった娘に嘘を言っていたのだから……
「俺もシェリーさんから聞いて驚いた」
「えっ!?モリスさん知っていたんですか?」
「ああ…シェリーさんがアルバートとの関係を話してくれた」
「え……」
彼女は、戸惑いながら混乱していると思った。
「…酷い…私達に嘘を言ったなんて……出稼ぎで家族に仕送りをしなくてはならないとアルバートさんから聞いて…家族は、両親と思っていました…まさか、結婚して……それなのに……」
メイドのアンリさんは話しをして震える姿が分かった。
「……アルバートさんは……お子様の面倒は……」
「……見てくれていたわ…息子が泣いてもあやしてくれたりオムツを替えたり…一緒に子育てをした日は短いけれど…私には良き夫だったの……」
私の話しを聞いて彼女は驚いた顔をしていた。
「…信じられません…あの…アルバートさんが子育てをしていたなんて……私達が知っています彼は、仕事もしないで若奥様と毎日一緒に側から離れた事はありません…子供の世話は、私達メイドに任せて自分達は何もしないで庭園でお茶を楽しみ馬車で夫婦だけで出掛けたり…毎日のように子作りばかり……」
「……」
「あ!す、すみません……」
「大丈夫です。私は、アルバートの妻ではありませんから」
「え?でも…アルバートさんと結婚をして子供さんが…」
「アルバートとは離婚をしたのです」
「!」
「アルバートが出稼ぎへ行き帰って来なくなってから七年も待ったの…あの人が貴族の元で結婚をして子供がいる姿を見て離婚を決めたわ……妻は二人も要らない…私は、夫だったアルバートと別れ第二の人生を私の夫になったこの人と生涯を共に生きて行くのを決めたの」
「シェリー…」
私は、夫になったエリックに笑顔を見せた。



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