夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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あの日から一年が過ぎ…

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アランも学校へ行くようになり毎日子育てに追われて幸せな日々を過ごしていた。
アランの妹の名前はエレナと名付けた。
今日は、学校は休みなのにアランは早く起き眠っているエレナを父親のエリックと一緒に眺めて見ていた。
「はあ~っ、可愛いな…自分の子供がこんなに可愛いとは思わなかった…」
「僕の時は?」
「ああ、お前も可愛かったな赤ちゃんの頃は余り泣かないから逆に心配したんだ」
「えっ!?僕泣かなかったの?」
「お父さんもお母さんも初めての子育てだったからな…今ではこんなに大きくなった」
「へへへ」
「あなた、お店に行かなくて良いの?」
「もうそんな時間か?」
私の声を聞いて夫は慌てたように身支度をしていた。
「アランは、良いな学校が休みで」
「へへへ、バイバイお父さん」
「うっ」
親子の会話を聞いて私は笑い幸せを感じていた。
「あっ、父さん達が今度の休みエレナに会いたいと言っていた」
「分かった。行ってらっしゃい」
「ああ」
アルバートに会いに行った日から一年が過ぎていた…あの家族がどうなったのか気にはなっていた。
私は、今日もいつものように店を開けた…お店の中では娘のエレナも一緒にいる。
「アラン、外を掃いてくれる?」
「うん、分かった」
学校が休みの日はいつもアランが手伝いをしてくれる。
「おはようアランちゃん、今日は学校休みかい?」
「うん」
アランは店の前で掃除をしていた。
「……今日は、学校は休みなのか?」
アランは側に立つ帽子を被った男性の声に顔を上げた。
「うん…こんにちは」
「……ああ、こんにちは…お店はずっとしているのかい?」
「うん、お母さんがお店をしています…お母さんに用事があるの?」
「あ…いや…どんなお店だろうと思ったんだ…」
「破れた洋服をお母さんが直している店だよ」
「そうか……凄いな…僕のお母さんは…」
「うん、あっ!お父さんが唐揚げのお店をしているんだ」
男性はビクッと体が動きそして笑みをアランに向けた。
「この道をずーと歩いたら唐揚げのお店があるんだ。美味しいよ」
「そうか……僕の名前は?」
「アラン、妹はエレナって言うんだ」
「妹……」
「オギャア、オギャア……」
「あっ!エレナが泣いてるバイバイおじさん」
「ああ……」
カランカラン♪店を開けてアランが入って行くのを男性は目に涙を溜めて店を見ていた。
「……アラン…………シェリー……」






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